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ROCK IN JAPAN FES. 2019 [TK from 凛として時雨]のステージを観て。

2019年8月12日

TKの生命を燃やすようなライブにいつも何度も心を打たれて、その音楽に救われてきた。だから「やれるところまで、全力でやらせてください」その言葉を聞いて、私に何が出来るのかと考えた時、全力で受け止め、そして応えなければと思った。この人の音楽に数えきれないほど助けられている私の人生、こんな時くらい少しでも助けたいと、本気で思ったのだ。

段々と夜の帳がおり、夕陽の代わりに鮮やかな照明に染まっていくLAKE STAGEで、ふらふらになりながらも全力で歌い叫び、ギターを掻きむしる姿は、紛れもない夢のロックスター。鬼気迫る演奏がゆえに、リズムに乗ることを忘れ動けなくなることも多いけれど、私はいつも以上に身体を動かし、歌詞を唇でなぞった。誰よりも強く美しい、しかしすぐに崩れ落ちそうな儚さを纏うその人に、今だけ想いが届くように。

Fantastic Magic、そしてラストのP.S. RED I では、多くの人がTKにパワーを送るように腕を挙げ、もちろん私も全力でステージへ手を伸ばした。

ベストコンディションでない中でも全てを出し切ろうとするTKと、その気迫に応えようと皆が手を挙げる光景に放たれた「世界を睨む不自由の女神よ 支配は失敗だ」という叫びが、何よりもこのステージを締め括るに相応しい言葉だったように思う。

ステージに大きく刻まれた「ROCK」の文字を背負い、全力で音を届け続けてくれたTK、そしてサポートメンバーの姿を何度も思い返している。あの日LAKE STAGEで見届けた誰もが、忘れることはないだろう。

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