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エバ・サンライズ(スカーレットレーキ・ひと色展)

※このお話はルアーナ・マリエッティ(グリニッシュイエロー・ひと色展)の次のお話です。

ルアーナ・マリエッティは、暖かいところへいきたと願っていました。

「私はエバ・サンライズ。太陽様の子よ。」

ルアーナの元へそんな声が聞こえてきました。

最初はどこから聞こえてくるかわからなかったけれど、やがてそれはあの床のまあるい陽だまりから聞こえてくることがわかりました。

「私はルアーナ・マリエッティ。」

エバが、スカーレットレーキ色の陽だまりの中から、微笑んでいるのが見えました。

「トントントントン」

カチャ
ギギギィー、

「誰か来たわ。」

エバとルアーナがいつものように会話を楽しんでいると、誰かが入ってきました。

「こんにちは、誰かいますか?」

入ってきたのは、小さな女の子でした。

「暗いお部屋ね。」
そう言って、小さな女の子はエバの上に立ちました。

(エバ)『あぁ、ちょっと私の上に立たないで!』
(ルアーナ)『あらら、エバが見えなくなっちゃう。フフフフ』

エバたちの声は女の子には聞こえません。

小さな女の子は周りを見渡して、そしてルアーナを見つけました。

「かわいいお人形ね。」

そして女の子はルアーナを取るため、エバの上に踏み台を置き、ルアーナを手に持ちました。

(ルアーナ)『あぁ、どうしよ、』

「あなた、おめめが青いのね。私のお家にく?」

(エバ)『あぁ、ダメダメ!ルアーナを連れていったりしないで!』

「りんちゃんどこ?おうちに帰るよ!」
「あ、ママだ!『はーい!』」

りんちゃんと呼ばれたその女の子は、手に持っていたルアーナをエバの上に置いて部屋を出て行きました。

ルアーナ・マリエッティの願い
 暖かいところへいきたい

エバ・サンライズの願い
 ルアーナを抱きしめてあげたい


二人の願いは、この小さな女の子の手によって、叶うことができました。



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イシノアサミさんのひと色展のコラボ企画に参加いたします。

お気に入りの色が選びきれず、勝手に連作にしてしまいました。もしお差し障りがあるようであれば、参加を控え、期日までに他のものができれば改めて書いてみたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。





#ひと色展 #イシノアサミさん

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