櫻坂46を強くするために強くなってくれ

9thシングル『自業自得』のフォーメーション発表がありました。

こんなにも、ドキドキ、ワクワクが無かったフォーメーション発表もなかなかないな、というのが正直で、率直な感想です。

センターに関しても、多分3期生を投入する可能性はかなり高い、という見立てをしていました。なので、実際にそうなった事で予想通り、その1。
3期生からの起用は多分しーちゃんなんだろうな、とも思っていたので、予想通り、その2。

BACKSから美羽ちゃんが上がってくる、というのも、8thの頃から実感と、匂いが凄かったので予想通り、その3。

トップ層が分厚い櫻坂

名作バスケマンガ『スラムダンク』にて、高校バスケの頂点に立つ王者、山王工業。
その山王工業バスケ部の中でも、エースの沢北選手は圧倒的な実力を誇り、高校バスケの頂点に立つ存在でした。

その沢北を擁したことで、山王工業バスケ部にはこんな事が起きます。
部内でも屈指の実力者である松本という選手が「沢北がいなければどこでもエースを張れる男」と評されていました。
並の高校であれば、エースとして活躍出来るほどの逸材でも、それを凌駕し圧倒する程の存在が居る事で、山王工業ではエースになれなかったのです。

今の櫻坂46のトップ層って、完全にこの状態になっていると思います。
なんなら、エースの沢北レベルが何人も居る、と言ってもいい。
トップが単なる一人勝ちではなくて、数人で相互に刺激を与えながら、圧倒的な存在感を日々更新してきていると思います。

僕が考えた最強のフォーメーション、っていう妄想をしてみた時に、仮に自分の推しメンをセンターに起用して、そこから更に、1列目2人、2列目5人、3列目6人を埋めましょう、ってやってみたとします。

今回の選抜メンバーと大体、最低でも7割くらいは一緒になりませんか?なりますよね?
そして、周りのBuddiesみんなで、そのフォーメーションを発表し合った時に、どの子の選抜フォーメーションにも必ず居る子、っていうのが何人か居るはずです。

これがもう強すぎる。
強いメンバーたちが強すぎる。

その結果、BACKSから引き抜いて選抜に入れてみたら面白そうな子、という未来の候補たちを入れる余地がかなり少なく、フォーメーション発表に関して、"既存選抜メンバーのローテ感"を強く覚えてしまうんだと思います。
ただその代わり、強いメンバーがしっかりと評価されている、という事の証左でもあると言えるかもしれません。

しかしながら、その層が分厚いからこそ、入れ替わりが少なくなってしまっているように思います。
その結果、強い人達がどんどん強くなる一方で、選抜から漏れてしまったメンバーたちに活躍の機会が減ってしまう、という問題がつきまとい、それが常態化してしまう事で、さらに逆転の目がどんどんなくなっていってしまっているんじゃないか、と思ってしまいます。

BACKSが歌番組に出られない問題

個人的な選抜制の一番嫌いな理由が、現場に立てる回数に大きな差が出る事です。

経験値を積む時って、練習時間自体も大事ですけれども、やっぱり本番の回数がものをいうと思っています。
歌番組への出演回数分、BACKSは経験を積めるチャンスが減ってしまうので、そこで更に、経験値の質が低下してしまい、BACKSになればなるほど不利な状況に陥る悪循環があるように思います。

紅白とかでは全員での参加になるように配慮してくれたりはしてるんですけれどね。流れ弾を全員でパフォーマンスしてましたし。

でも、本当に年1回のお祭りだからであって、それ以外にBACKSメンバーが歌番組に出る機会は本当に無いので、そこがとにかくもったいない。

選抜組を羨む気持ちはあるけれども、それを選抜否定にしてはならない

しかしながら。

弊推しは今回も選抜に選ばれなくてBACKSでの活動になりました。
それでも自分は、選抜に選ばれたメンバーに対して「私の推しを選ばないのになんであの子を選ぶんだ」ということは言わないです。

前述の強いメンバーが強い、っていう話に繋がるんですけれども、基本的に人間って、自分の推しに対しては、良いように見る色眼鏡があると思っています。

だからこそ、推してないファンの立場からしても「自分は推してるわけじゃないけれども、あの子は凄いなと思う。良いと思う」って思わせられる、って凄い事で。
前述の強いメンバーたちは、そういう層にもアプローチが出来ている、ってことなのだと思います。

メディアへの露出機会に対して、ちゃんと人の心を掴む何かを成し遂げていて、推したい、という強い気持ちじゃなくても、気になる、っていう状態を作った。
それを今も現在進行系でやり続けているからこその、今の人気が数字として表れているんじゃないでしょうか。

制度的な面での露出機会の優劣はもちろんあるんだけれども、やっぱり、スタート自体はみんな同じところからの出発なので、その上で選抜を勝ち取れている事は、例え自分が選抜に入ったメンバーを推していなかったとしても、選抜メンバーは称賛されるべきだと思います。

未来を感じるBACKSメンバー

BACKS LIVEを見ていて「選抜に入ったところを見てみたい」と思わせる子も、まだまだ居ると思います。
7thシングルのBACKS LIVEを見た時に、やっぱり的野美青、村山美羽の2名は、選抜に絶対に入る、という確信めいたものを感じさせられました。
しかし同時に、前述の二人以外にも、良いところをしっかりと輝かせたパフォーマンスをする子も居て、明確な推しじゃなくても、もっともっと選抜に入ってほしいと思わせられました。

個人的な主観では、3期生の有望株の筆頭として、石森璃花、向井純葉の2名と、弊推し、1期生、齋藤冬優花は特にそう思います。

石森璃花

どのポジションでも存在感をしっかりと発揮している感じがします。
可愛いところが目立つのですが、個人的には、静寂の暴力のラスサビの格好良さが特に好き。

歌唱力も、パフォーマンスの表情づくりも良いので、この時点でも光るものを持っていると感じます。
選抜入りして、更に磨きがかかったところを見たい!

向井純葉

スタイルえっぐい。

最近はMCがしっかりと丁寧で、考えた事を伝える真摯さが光るようになってきたと思います。
パフォーマンスもその笑顔を武器にメキメキと成長していて、どんどん目を惹かれる存在感を発揮してきたと思います。

とにかくスタイルがエグくて、ビジュ面での良さも凄い。
7thシングルのBACKS LIVEの、スカートが緑白オレンジのパターンの衣装を着ているところなんか、めちゃくちゃお人形さんみたいな佇まいで凄かった。

齋藤冬優花

7thシングルBACKS LIVEの『僕のジレンマ』も、8thシングルBACKS LIVEの『Cool』も凄かった。

元々、激しいダンスを踊れる強さが武器として格好良かったですが、僕のジレンマなどの繊細な曲でも、丁寧に優しく美しく踊れる良さを発揮していました。

その上で、8thシングルの『Cool』の素晴らしさ。
花道でのソロダンスパートがヤバすぎた。
ダンスそのものが格好良いのもさることながら、その格好良さを、細かく細かく正面の位置を回転させながら踊る、という化け物っぷり。

足元、普通の台で、回転しない、固定の台だったんです。
でも、花道中央という位置に立って、全方向に向けてパフォーマンスをするために、3回くらい、自分で回りながらのダンスを踊っていて。
足元見えてなかったら、普通に回転する台に乗ったとしか思えないあの滑らかさ。ヤバい。

それで格好良く披露したフィニッシュでの、脚の蹴り上げの格好良さ。
あの瞬間、心の中で最大音量の「Yes!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」が出ました。
からの、開脚着地。そこまで格好良くなれるかと。限界突破が凄い。

ケヤフェス'21をきっかけに、明確に"推し"と決めましたけれども、そこから約3年。あの時点でも相当なパフォーマンス力の持ち主でしたが、毎作品ごとに成長を重ねていて、ライブに行くたびに格好良さを更新してくるから、齋藤冬優花推しはやめられない。

いっそ選抜の座席を拡げてみないか

机上の空論で語ります。

上述の、"選抜に入ったら面白そうな子"というのを、入れられる余裕があって良いと思うんです。
だから、選抜の人数をもっと多く取ってみてほしい。

今は特に、グループの盛り上がりも、勢いも凄い事になっているじゃないですか。だからこそ、選抜常連予備軍となるメンバーにも、ちょっとずつ輝けるチャンスを配っておけるタイミングでもあると思うんです。
3-5-9とかで欲張って、あと3人とか入れちゃっても良いと思うんですけどね。

その反面、選抜に人数を割く=BACKSのメンバーが減る=BACKS LIVEの開催が危ぶまれる、という問題がありますが、そこに対しては、逆に、選抜からサポートメンバーを導入する、とかしちゃってほしい。
3rdシングルのBACKS LIVEでは、かりんちゃん、みいちゃんの2名が3列目に下がって参加しましたけれども、この時、BACKSメンバーはエース格のメンバーと一緒にパフォーマンスを重ねる事で、良い刺激を貰えたと語っておりましたし。

仮に3-5-9で17人を選抜にしておいて、残りのBACKS10人に、選抜から2名サポートで導入して、BACKS LIVEも開催しちゃう。
それくらい欲張っちゃっても、今の櫻坂ならできそうに見えますけれどね。

まとめ

本当に、今回の自分の思ったネガティブな要素「ワクワクしない」って、めちゃくちゃ贅沢な悩みだな、って思います。
それくらい、今の櫻坂は、盤石。

でも反面、盤石過ぎて、サプライズ感がなくて、選抜とBACKSの壁が分厚いのが、本当にもったいない、って思うくらいに、人材も豊富。

だから、なんとか上手い感じでテコ入れはしてほしいな、と思います。
BACKSが下剋上をバンバン起こす事で、選抜のレベルがより一層上がるように、選抜とBACKSで良い循環を回して、選抜だけが強いのではなくて、グループそのものが強くなる、そんな未来に向かっていける事を切に願います。

BACKSメンバーには"BACKS"という言葉を跳ね返せる強さを身に着けてほしいなと思います。

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