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『白い病』スタッフ紹介!「演出助手編」

皆さん、こんにちは!日本大学芸術学部演劇学科 令和5年度 総合実習A2『白い病』制作部です。

初日まであと6日です!

今日は「演出助手」をご紹介!
知られざる演出助手の仕事について、この度の公演で演出助手を務める桑島さん(3年)にお話を伺いました。

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聞き手)
まず、「演出助手」が担っている役割には、どのようなものがありますか。

桑島さん)
演出助手に求められる役割や責任はカンパニーによって異なりますが、このカンパニーでは、演出家のノートを記録したり香盤表を作成したりといった、文字の通りの「演出家のサポート」だけでなく、稽古スケジュールを管理したり、稽古場でプロンプをしたり、と思った以上に事務的な作業も多くあります。

※ノート…演出家が稽古の際に気になったことを書きだすメモ。
※香盤表…出演する俳優全員の役名、出演するシーンを表にまとめたもの。
※プロンプ…俳優に台詞につまった時、その台詞を促す役割。

聞き手)
この『白い病』に「演出助手」として参加したきっかけを教えてください。

桑島さん)
演出を務める山田和也先生の側で学べる機会、というのが率直な動機です。
私自身、普段は演出専攻として学んでおり、演出専攻の学生の2年生が「演出実習Ⅰ」必ず履修する授業のご担当が山田先生なのですが、授業ではなく実際に稽古場で、山田先生がどう振舞われるのか、どういう言葉を用いて稽古をするのか、とても気になっていました。

聞き手)
今まさに、稽古場が大きく動いている最中ですが、「演出助手」としてやりがいを感じていること、逆に苦戦していることはありますか。

桑島さん)
毎日の稽古で、山田先生の側にいながら作品を創れることには、すごくやりがいを感じています。また、このカンパニーは人が多いので、それぞれが違う考え方をもっている人たちが集まり、そこから最終的には同じ場所に辿り着く過程は、演出助手だからこそ見れる景色ですね。
一方で、誰が担っているか分からない仕事を、率先してピックアップし、割り振るというのが、ちゃんと拾えているか不安になりますし、振り返って「こうすればよかった!」と反省することも多々あります。

聞き手)
桑島さんなりの『白い病』の魅力を教えてください。

桑島さん)
作品のタイトルにある「白い病」は、伝染病です。この作品は、コロナ禍と重なる部分が多くあります。お客さんにはきっと、共感する場面や思い起こす場面があると思います。だからこそ、キャストもスタッフもそういったシーンに違和感のないよう、寄り添ってきました。いまだからこそお届けできる作品に仕上がっていると思います。

聞き手)
初日まであと1週間を切りました。ご来場くださる皆さまに一言お願いします。

桑島さん)
原作を読んだことのある方もいれば、作者のカレル・チャペックをご存知の方、山田和也先生の演出を楽しみにしている方もいらっしゃると思います。形になってきたこの作品を、よりブラッシュアップし、期待に添えるよう頑張っていきます!ご来場をお待ちしております。

聞き手・文=本庄陸人(制作部)

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そして、今日からカンパニーは「劇場入り」しました。
ここからは、各セクションが中ホールに集い、作品の総仕上げに取り掛かります。

お客さまを迎えるために着々と支度が進む『白い病』カンパニー。ご期待ください!

明日は、「照明」についてお届けします。

初日まで、あと6日!


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