和朝食

ゴールデンウイークの京都はそれはもう人、人、人で。
遠出をする気力もお金もないので、早起きをして、京都を観光しようとなり(京都に住んでいるのに)、比較的すいていそうな雨の日の朝早くからお寺に行くことになった。

その前にせっかくだし、朝ごはんを食べようとなり、お店を探すと、食べログ評価が良いところを見つけた。
和朝食か洋朝食が選べたので、せっかく京都だし!と思い(京都に住んでいるのに2)、和朝食を選んだ。
卵焼きと小鉢とお味噌汁、炊き立てのご飯。おいしかったけど。
小鉢がナムルだった。和朝食なのに。
ナムル朝から・・・?煮物よりナムルの方がうけるのか・・?ナムルか・・・・。ナムル好きだけど、和ではない。韓国の人に怒られないか・・?和朝食の小鉢は小芋の煮物とかお浸しとか、そういうのかと思っていたので少し悲しく食べ終えた。

そのあと夫が六波羅蜜寺に行こうというので、少し歩いて向かった。
向かう途中でナムルだったと夫にぶつぶつ言いながら歩いた。

六波羅蜜寺は天暦5年(951)に開かれた札所。河原町からも頑張れば歩ける距離にある。空也上人の口から6体の阿弥陀様が出ている木彫り彫刻が展示されていて、その彫刻を見に行った。
他にも運慶や運慶の弟子・息子たちが作った平安・鎌倉時代の彫刻があり、教科書で見たこともある、平清盛の彫刻もあった。社会の資料集を読むことが好きだった人はきっと楽しめますね。

館内には空也上人についての説明があった。空いていたので、じっくり説明を読んだ。
空也上人は平安時代のお坊さんで、文字の読めない人たちのために口で唱える南無阿弥陀仏を広めたお人。
疫病が流行った際に、苦しむ町の人に心を痛め、梅昆布茶を配ったそう。そのおかげか人々は回復し、疫病も治まったと言われている。

空也上人、なんてすばらしいお方なんだ。
それに比べて私は・・・和定食の小鉢がナムルだったことに文句を言い・・・。なんてしょうもない人間なんだ。
愚かな自分を少し悔いましたが、でもやはりナムルはな~。

補陀洛山 六波羅蜜寺 (rokuhara.or.jp)





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