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230916 cinema staff debut 15th Anniversary Japan Tour 2023 “We are Phenomenal”@金沢vanvan V4

cinemaでは実に6年ぶりに来た金沢、vanvan V4。
前回(忘れもしない、2017年6月25日)開場前に香林坊の交差点で思いっきりすっ転んで右肘にヒビが入り、今回ようやく健康体で観られるリベンジ公演。
元気にこの会場でライブを観れるだけで本当に嬉しい。

この会場、昔(2019年までは多分…)確かワンドリンクの料金でドリンクが2杯飲めた気がするんだけど今はどうなのか。今日もドリンク1つ交換してもらって、帰りに交換してもらうにも長蛇の列すぎて…以前もそうだったけど、今回もドリンクチケットはパンチで穴開けて返されたのだが、もう一回使えたのか検証できず。
有識者求む。

色々あって、照明と各曲箇条書き程度の覚書になりそう(予言)


セトリ

フェノメナルマン
AMK HOLLIC
海底

陸の孤島
KARAKURI in the skywalkers
ニトロ
great escape

flugel
橙の日
salvage me
青写真

HYPER CHANT
lost/stand/alone
西南西の虹
drama

望郷
I SAY NO
theme of us

en)
Poltergeist


開演前にボーッとボードを見ていると、三島さんのボードはスッキリとまとまっていて、飯田さんは三島さんの1.2倍増しくらい、辻さんは飯田さんの更に1.5倍くらいのボードで、機材の使い方もそれぞれだなぁと。


2,3分押しくらいで客電が消え青い照明。
久々にクリアすぎる視界なので、そう言えばvanvan V4は下手入場だったな…と思い出した。

わかっていたけど、最前列から観るとめちゃくちゃに近い。いや、こんな近かったか?ステージもこんなに低かったか?って思うなどした。


フェノメナルマンから始まる。今日もライラックピンクに白のスポット。
この曲はこの照明!のイメージが強くなっている。
個人的に一音目が鳴った時に、無事にこの会場で元気に観られているという事実にウルっときてしまった。
AMK HOLLIC。青と赤の原色系照明でバッキリと。
序盤から初期衝動!という感じで、めちゃくちゃエネルギーに溢れていた。
海底。飯田さん側上手青スポットから始まり、メインは青と白の照明。サビの時にサイドの水色レーザー光が揺蕩う水面を表していて綺麗。
この辺りからサイドのスポットレーザーの光が良い仕事してるなぁ…と思うこと多々。
最後の「いつか想像力で地上へ」も上手青スポット。


飯「cinema staffです。
みんな良いリアクションしてくれてる!
最後まで楽しんで行って下さい」
珍しく短めのMCでそのまま次の曲へ。


陸の孤島。イントロ部分で緑のスポットでメロ部分で青い照明に変わる。陸から海?
1Aメロ辻さん弾かないところでビールを飲む笑
サビは電球色。
Cメロ「ぼくらまた〜」でオレンジ色の照明、その後間奏で赤照明。
KARAKURI in the skywalkers。メロ部水色の照明で、サビで薄めの空色照明。この薄めの空色が何とも言えない感じに綺麗だった。
ニトロ。Bメロとイントロは青と紫。
「歩くことをやめ 歩くことを始め」で「歌える?」のようにフロアを促す飯田さん。
みんなの声を聴いて嬉しそうに頷くメンバー。
great escape。イントロで青と赤照明が点滅、
横のスポットが万華鏡のように赤緑青のプリズム光を差す。これがとても綺麗だった。
「俺はお前だ」ちゃんと見届けた。最近この歌詞は三島さんをよく観る。


飯「ありがとう!
新旧問わずに曲をやっていきます」
あれ?ここもMC短め??珍しい。


flugel。いつもイントロの静寂から飯田さんと三島さんのハーモニーが来るところで鳥肌が立つ。絶妙な静寂なんだよな…何だかGATEの静寂に近いものを感じる。
最後の「春が来るまで」で桜色のスポット。この絶妙な色合いが綺麗。
橙の日。メインのオレンジ照明にサイドの白スポットが入ることで何だか走馬灯のようにゆっくり時が過ぎて行くような雰囲気。
そして、1メロから1サビはほぼ飯田さんの弾き語りに近しい(辻さんがギターを鳴らしてはいるけど)のだけど、1サビで思い切り三島さんが一緒にサビを口ずさんでいて、そういう、他メンバーが口ずさんでるのを観るのが好きな私は何とも言葉で言い表せない感情になった。
salvage me。白い照明メイン。
今回不思議なところで辻さんがコーラスに入ってるな?(途中から)って思いながら観ていた。前まで割と冒頭からコーラスに入ってた気がしていたけど、変わったのかなぁ…
青写真。salvage meからの青写真って、昔の私ならまあまあ食らってるところなんだが、名古屋で一度青写真を食らっている(語弊のある言い方)ので、何とか耐え切れた感がある。
この曲だったか、間奏部分で飯田さんと辻さんが向かい合ってギターを弾いていて、なんかグッと来た。


久「何か金沢元気だね?!連休初日だから?」
飯「元気がみなぎってるね、有り余ってる」

飯「金沢はいろんなバンドと来てるよね、2017年にSAKANAMONとも来たし」
久「来た来た」
飯「BYEE the ROUNDともやったし」
久「?!来たっけ?覚えてないだけか…?」
飯「KEYTALKとも来たし、tricotとも来たよね、あ、THE NOVEMBERSも」
久「そう思うと本当に色んなバンドと(対バン)やってるなぁ」
飯「他に誰かと来たっけ?」
\LUNKHEAD/
飯「あ、BYEE the ROUNDじゃなくてLUNKHEADだ!それでなんか違う感じだったのか!」

飯「金沢ってめちゃくちゃ良いところだよね。海鮮がめちゃくちゃ美味しくて。
俺東京でも金沢の話するんだけど、友達に『金沢の海鮮は本当に美味しい』ってマウント取ったりしてる笑
今日着いたからまだ回れてないんだけど、久野は何か行ったんだっけ?」
久「(キョトン顔)」
飯「聞いてた?」
久「ごめん聞いてなかった笑」
素直な久野さん。
飯「どこまで聞いてた?笑」
久「えーっと、BYEE the ROUNDじゃなくて LUNKHEADだったのは聞いてた笑」

久「今日着いたんだけど、21世紀美術館で今、SMAPの香取慎吾さんの個展やってて。
俺SMAPのファンなんだけど。
マネージャーが人だかりがあるから、何だろう?って行って、手を差し出したら整理券もらえたみたいで、しかも入りのちょっと前の時間で!行ってきました!」
飯「個展ってこれくらい(vanvanくらい)のギャラリーで20枚くらいのイメージなんだけど…それくらいだったの?」
久「普通にめっちゃ広くて!1階を観たと思ったら地下にも展示があって、『次はこちらです』って普通に外に出て地下に案内されたんよね」
飯「さすがだね!
俺もSMAPのファンでよく聴いてて…あと、昔の27時間テレビ!こんなこと言っちゃいけないけどYouTubeで観てて…出てたよね?知らない?SMAPファンいない?」
久「みんな個展に行っててここにはおらんやろ笑」


飯「みんなで歌ってくれ!」から始まるHYPER CHANT。緑の照明がグラウンドのよう。みんなで歌うコーラス部は電球色照明でシンプル。
HYPER CHANTが終わり、あれ?っと思った曲入りのセッション。ここ最近聴いていない音で、ずっと ずっと待ち侘びてもはや待ちくたびれた感まであるようなキメのある楽器隊の音。
そのキメを聴いた瞬間にもう私は顔を覆ってしまった。
lost/stand/alone。もう金沢は正直この曲で私終わった感がある。ありがとうございました。
ずっと待ってた。2016年のライブ以降めっきりやらなくなり、定期的に「l/s/a聴きたい」とTwitterで呟き続けて(何ならこのツアー始まってからも2,3回は言っていた)ここまで来たのだ。
イントロでパステルブルー、そこからの照明は泣き倒していたので怪しいが、青と赤紫がメインだったと思う。
「そんな顔で泣かないでくれ」って歌詞を歌ってる目の前で泣き倒してる人間がいるの、今考えるととてもシュールだよ……(涙を堪える方が無理)
「勝手に思い出の色をセピアに染めたって」から電球色→白照明で、セピアからモノクロ写真のように色褪せていく様子を表すかのような照明だった。
lost/stand/aloneの余韻に…と思いきや、久野さんのスティックのカウントがあり、え?!って思う間もなく圧縮されて、久々に柵でハラキリ状態になった。
西南西の虹。赤と青の照明と、最後の最後に上スポットで暖色〜緑、サイドスポットで寒色系が照らされていて、虹色照明になっていたのが印象的。
飯「歌ってくれ!」があり、名古屋ではなかった合唱があったのも印象的。
そこからdramaへ。青照明。まだ若干の押しがあったため若干のハラキリ。
dramaだったかな、青照明メインなのだけど、間奏部分の楽器のキメの部分ごとに紫、藤色の照明に変えてくるの、とても良かった。


イヤモニかな、何かの機器の調子が悪くなった飯田さん、手に取りながら、
飯「どうも湿気にやられてしまったみたいで……PAさん、ちょっとこう上げてもらって……(フロア側に対して)何言ってるかわかんないでしょうけど…」

飯「まだあるのに、本編最後みたいな気持ちでやっちゃった…
(息を整えながら)ゆっくり喋っていい?」
久「一回出てアンコール呼んでもらう?」
飯「次アンコールのつもりでやります!笑」

飯「7月からツアー回ってきて…15本?あと今日も含めて3本で終わりで。本当にあっという間で」
久「今日がセミセミファイナルだもんね」
飯「15周年なんで、久しぶりな曲もいろんな曲をやれて楽しいです」

飯「I SAY NOというEPを出しました。
I SAY NOという言葉がとても今のcinemaらしいなって。
ただ単に嫌なことはやらない、というわけではなくて。自分で選択して、選択して決めてここにいます。
ここにいる高校の時から音楽をやってて、久野が入って…
20年位?cinema staffとして音楽をやってる時間の方が人生の中で長くなってきて。
もうcinema staffが自分の人生なんじゃないかって。
もちろんこれからもcinema staffを続けていくんだろうなと思うし、続けていきたいし。
音楽をやってるのが、ライブをやってるのが楽しくて。
最初の頃と気持ちは変わらなくて。
昔から観てくれてる人もいるだろうし、コロナ禍に聴いて、今日、初めてライブを見にきてくれた人もいると思います。
貴重な自分の時間を使って、お金を使ってきてくれてるんですよね。
もう、全部嬉しい。
これからもcinema staffをよろしくお願いします。
故郷のことを歌った歌を」


望郷。最初は白スポットのみで、曲が進み、歌詞の中の時間が経過するに連れて白い照明が増えて明るくなるのが、だんだんと明けていく朝を印象づけてくれる。
I SAY NO。オレンジ照明。今日の「もう誰もいない 言葉 いらない」の、しん、とした空気感がいつもより増していた気がする。
theme of us。黄色水色、黄色ピンクの照明の組み合わせ。
1Aメロの「僕は自由だった」のところ、いつもなら音程を上げて伸ばすんだけど、今日は音程を下げて伸ばしていた。めちゃくちゃ珍しい。声を出し切ってる、って感じがした。
1Bメロ「いつまで飛べるんだ」で中央前方柵からステージにピョーンと跳ぶ辻さん。
theme of usで2Aメロの時に辻さんが上手に出張しに来てくれて、柵に足掛けて、めちゃくちゃ目の前でギターをかき鳴らしてくれた。近い……
アウトロ終わってめちゃくちゃ両手ピースする辻さん。(というか今回めちゃくちゃピースしてた)
あれ、tou辻さんしか観てない?(今更気付いた)
本編終了。


アンコール。
まず久野さんがサッポロクラシックのゴールデンカムイ缶を手に出てきて。
久「アンコールありがとうございます!!
PAさん、深ーいリバーブと照明さん、いい感じのピンスポをください!」
からの缶プシュ!
久「ありがとうございます!」
この辺りで辻さんがスッと出てくる。
久「ツアーでさ、何ヶ所も回ってると、なんかめっちゃしっくり来るというか、馴染む場所ってあるよね」
辻さん頷く。
久「金沢はめちゃくちゃ馴染む都市で、来世は住みたい場所です!」

久「さっき飯田が『金沢の海鮮が美味しい!』って話をしてたけど、あいつ昔金沢で『寿司屋で財布盗られた!』ってキレてたからな笑」
辻「そう言えばそんなことあったな笑」
久「話よく聞いてたら、財布をカウンターの上に置いてトイレ行ったらなくなってたらしい……」
若干の自業自得案件……

この辺りで飯田さんと三島さんも登場。
久「ヤッホー茶漬けってもうなくなったんだっけ?」
フロア頷く。
飯「志な野ね」
久「そっかー…」
私も一回行ってみたかった……ヤッホーで会話したかった…

辻「何か前(飲みに)行っとらんかったっけ」
飯「行っとらん気がする」みたいな感じの岐阜弁応答があり、それを聞いた久野さんが
久「岐阜弁やん笑」ってつっこんでいた。

この辺りで飯田さんが靴を脱ぎ始める…
飯「足が攣りそう…」
と言って靴下スタイルに。
このあとアンコールの曲で靴履き直したか見てないな……

飯「金沢にも行きつけの店あるの?辻の地方おばあちゃんね」
辻さん、頷く。
辻「なんか前一軒目行って飲み足りんからって一緒に行っとらんかったっけ?」
飯「あぁ、あの時か!
前辻の行きつけのところに行ったことがあるんですよ。おばあちゃんがやってて。
優しいおばあちゃんで。でも話が全然噛み合わなくて笑
優しさだけ溢れてる」
久「それ褒めてるように見せかけて、けなしとるからな苦笑」
飯「おばあちゃん元気かなぁ…今日会いに行ってあげたら?」
辻「…行きます」
久「何で照れとるん笑」
(このあとインスタのストーリーで辻さんが行っているのが確認された)

この話が終わり、飯田さんが、どうぞ、と言わんばかりに三島さんにMCを振り
三「……いや、そんな終わり方ある?!」
久「なんか手紙みたいやったね、『会いにいきます』って」
不憫な三島さん…

三「アンコールありがとうございます。
15周年ツアー、土日が中心で、今までよりもゆっくりツアーを回らせてもらってますが、それでも疲れるんですよね。
でも気持ちは以前と全く変わることはなく。
バンドをやっている、バンドマンたちが一番かっこいいと思っていて。
各地に行き、ライブハウスで俺たちの音楽を皆さんの耳に直接入れていきたいわけです。
そうやってライブをやってるバンドマンがカッコいい!と思ってもらえる、そんなものを届けられているんじゃないかと。
もう30代も半ば。もう36なんで、アラフォーに足を突っ込もうとしていて。
朝、鏡を見て、歳とったなって思うわけですよ。昔自分が想像していたような自分ではないわけで。
でもこれからも、続けていこうと思います。
俺たちはフェノメナルバンド!岐阜県、cinema staff!」
これからも色々巻き起こしてくれる、そう信じられる言葉。


そしてそのままPoltergeistへ。アンコール前に少し空間が空いたと思っていたのがまたギュウギュウに。笑
赤青紫の照明でバチバチ。途中(多分2番から)から飯田さんがセンターで歌い、辻さんが最後のサビでフロアにダイブして、だいぶ昔が戻ってきたなぁ…とわちゃわちゃになりながらしんみりした。


記憶があまりにもあやふやすぎるけど、ここ数年で一番楽しくて一番情緒不安定で一番感情がとっ散らかったライブだった。
ライブが楽しかった、の一言で感想を終えられる日は私には来なさそうだ。だってこんなにも受け取ることがたくさんなのに。



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