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240712 シノダ 47都道府県弾き語りツアー「シノ鉄」@岡山城下公会堂


岡山鉄発表されたら絶対行くぞー!と意気込んでいて、4月に発表された岡山シノ鉄。
まだまだ先だと思ってたのにもう来てしまった。

帰りがRTAだったので行きに駅から会場までの競歩でのタイムを測定していた変な人間が私だ。(13分半くらいで着いた)

先行物販でCDを買い、相互さん達とお話ししてると、シノダさんが普通に出てきて、外階段から2階に上っていかれた。それを西槇さんが撮っておられた。
控室が上ということか…確かにカフェなので袖に控室とかないしな……

開演待ちの間にドリンクを…と思ったら、オリジナルカクテルで「さくらのいつか」(さくらシロップを炭酸で割り、桜のつぼみとレモンを入れたもの)が置いてあった。
オリジナルメニューができるのはこういうカフェバーの強みだよなぁ……

写真以下、ニュアンス多めの覚書。セトリバレなど注意。


セトリ

新曲(ご当地曲)
風、花
Milk Tablet
Loveless

食べなくちゃ
残像スティグマータ

しおひがり君お誕生日おめでとう

(リクエストコーナー)
ワンダーフォーゲル/くるり
I.N.M/syrup16g

耽美歌
血みどろのスパゲッティ
frappe

伽藍如何前零番地
Neon Beauty

テノヒラ

イメージ

undo

en)
1960


前述の通り、控室は会場内にはないので、
時間になると、後ろから登場したシノダさん。
お店の扉から入って、客席の間にある通路を歩いてステージに向かう。
「やー…なんか…思ったより沢山の人がいて……」と少し驚いたような面持ち。
「何かこの感じ久しぶり…シノ鉄めちゃくちゃ久しぶりな気がして…5月ぶり?
岡山自体はツアーで来たから、久しぶりじゃないんだけど。
その間何してたか記憶が…混沌としてて……
6月何してたかもう覚えてない……
あ、(鉄は)こういう空気をいかに楽しむかを考えてます…
…飴食べながら出てきちゃったな…この飴どう処理しよう」
困惑するシノダさん、結局思いっきりガリっと噛んで、その音を思い切りマイクが拾っているという。
「ギター持つまでに4分かかってる…苦笑」


「もう恒例みたいになってるんですけど、各地で曲を書いていて。
今日の曲は5分くらいでできた」
と仰って始まった、岡山のご当地曲。
好き、愛してるって言ったら死ぬって言ってるけど、言ってくれたら私も一緒に死ぬのに。だから言ってよ、好きだって、愛してるって。みたいなニュアンス。
重めのラブソングとでも言うべきか?

風、花。弾き語りの風、花のギターのかき鳴らし方が好き。
最後サビ前、カポをつけるところで、少しゆっくり目に歌い(おそらくその間にカポを付けてたと思われる)、転調した後、ギターの表面をタップして、打楽器のように鳴らして、そのままかき鳴らしておられた。
Milk tablet。ほぼ裏声。久々に聴いたのでこれが正しいのかどうだったかを忘れたけど、めちゃくちゃ裏声だな?と言うイメージが強かった。
「どこまでも行けるみたいだ人間〜」あたりからは地声の歌声。
最後の「理解してもらえないだろうな〜」の繰り返しゾーンの歌声がめちゃくちゃ強かったので、そこまでの裏声ゾーンのか細さとの対比がすごかった。
メロ部分のギターのメロディーが控えめでポソポソと喋っているようでとても良かった。

「ちょっと気合を入れて…リーダーの曲をやります」
から始まったLoveless。
ところどころでギターの表面を叩くスラム奏法を取り入れていた。
弾き語りのLovelessって、何だか激情!みたいな感じがする(個人の感想)


「ゆたかな、ゆたかな家庭の象徴である大きな冷蔵庫
その中身をたった一晩で食べてしまう女の子がいました
彼女の中でリフレインしている言葉はただ一つ。
たった一つの言葉」
という言葉を紡いだ後、冒頭歌い出し「食べなくちゃ」に繋がる、食べなくちゃ。
名古屋、滋賀よりより一層アレンジが凝っていた。このアレンジとギターのメロディーライン、とても好き。
「きらいきらい…」のどんどんクレッシェンドするところが好きで。
その後にまたスッと収束するようにぽそりと「食べなくちゃ」と歌われるところも好き。

「みなさんお待たせしました!大人気アニメ、ジャスティスボーイ真2の…(フロアの静けさ)
あれ?誰も知らない?」
フロアが拍手や歓声を送ると、
「みなさんお待たせしました!(仕切り直し)
大人気アニメ、ジャスティスボーイ真2、EDテーマ!残像スティグマータ!を今からやろうと思います!!」
フロアから拍手と歓声が起こる。
ということで前回鉄振りの残像スティグマータ。
そろそろバンドで収録でも、弾き語り版でもいいので、何ならFCコンテンツでもいいので、フルを収録しません???


「なんかめっちゃ汗かいてきた…
このイベントを始めたのが寒い時期だったんですけど…今カーゴパンツとか履いてるの…めちゃくちゃ暑いなって…
短パンでやってもいいかもしれない…鉄は……」

「毎回恒例なんですけど、今日誕生日の方います?
えっすごい2名も!おめでとうございます!
等直線上におられるので、2人に向けて歌います。他の人たちは関係ないので…」
と蚊帳の外にされてしまう他の観客笑
しおひがり君お誕生日おめでとう。めちゃくちゃパンクな曲だよなーっていつも思う。
歌い終わり、
「珍しいですね、というか初めて?誕生日当日…
当日の人がいないから、1週間以内とか、その月とかで探すことも…」
と仰ったんだけど、岡山に来ておられて、違う鉄で当日祝われていた方を知っていたので、私は顔を思い浮かべていた…先生…前に当日…祝ってるよ…って……


「恒例なんですけど。リクエスト受け付けまーす」
様々声が上がり、
「古川本舗?スーパーノヴァとか好きだけど…歌詞があるかな…??歌詞…(歌詞を見たり練習かのようにチラチラ歌う)あー待って、歌えない…
他にありますか?」

「くるりかー
気を抜くとばらの花歌っちゃうからなぁ…」
確かに滋賀鉄でもばらの花歌っておられた。
「ワンダーフォーゲルを」
ワンダーフォーゲル。曲名は知っていたけど、良い曲、シノダさんの声にも合う。
原曲をちゃんと聴いてみようと思った。


「他にありますか?」
様々な声が出て、それでもピンとこないようで(あとラインナップがめちゃくちゃ個性的だった)
途中で上がった「シロップ!」にピンときたのか、
「どうしてもシロップに逃げちゃう…
I.N.Mという曲をやります」
I.N.M自体久々に聴いた、そしてシノダさんの声とシロップの曲が合う!って思った。


「リクエスト受け付けるのが面倒になってきたので。
歌いたくなったので歌います、耽美歌という曲です」

耽美歌!10年祭本祭ぶりに聴いた。
下手の民、赤い照明と、どうしてもイガラシのコーラスパートを思い出してしまう。
脳内で勝手にコーラス再生してた。
早く音源化してほしい1曲。


「血みどろのスパゲッティという曲を」
血みどろのスパゲッティ、名古屋ぶりに聴いた。なんか今日の血みどろ優しい感じだった…優しい感じとかあるのか、と思われるかもしれないが、名古屋ほどの狂気は感じなかった。

「この曲を歌うのにちょうどいい季節になってきたな、って。
暑くなってきたので、外に出るという無価値なことはやめて、家でゴロゴロインターネットするのが一番です」
と言って始まったfrappe。
ステージ後方に飾られていた絵が、桜色の絵と、青色の絵だったので、曲と相まって綺麗で、とても優しい雰囲気を作り上げていた。
相変わらずサビが可愛い曲。


この辺りだったか、
「よく、やった方は記憶がない、とか言うじゃないですか。あれ、俺はそんなことないだろって思ってて。俺は自分がそこそこ記憶力ある方だと思ってるんで…
でもようやく気持ちがわかりました。あの頃の俺はめちゃくちゃ暇だったんだ……」
むしろ今が多忙過ぎるだけでは?

「音楽をやりたいと思って、楽器屋で黒いアコースティックギターを買いました。5000円くらいの、安いやつ。
バンドを組みたい、と思ったけど、どうしたらいいかわからなくて、曲を作り続けてました。
で、閃光ライオットとか、ティーンズロックに憧れて、出演したんです、地方の大会に。
その時は特別賞みたいな感じで、次の大会には出れなくて、『俺の作る音楽は大したことないんだ』って思っていて。
そしたら、次の大会に出るはずのやつが連絡がつかなくなって『出れない?』って言われて、次の大会に出たら優勝して。そこで成功体験を積んでしまって、変に自己肯定感が上がって。
まあ次の大会ではすぐにダメだったんですけど。その時の優勝がcoldrainのメンバー(のバンド)で(調べてみたら同年代だった なるほど?!)
そんなこんなでインターネットにたどり着いたわけです。
あー気合い入れないと……と言うのも、次やるのはリーダーの曲です。
めちゃくちゃ歌うの難しいんですよ…よくこんなの歌えるなって……
自分でもよくやってるなって思ってますよ……
ヒトリエが5人に……
…???
5人?!なんか増えた?!
(3人になって)5年経ったんですけど…」
ここは流石に笑ってしまった、すみませんでした…
「5年経っても、歌うのが難しい曲ばかりで。でもこの曲は俺の声に合うんじゃないかって思うんです」

と、前置きをして、伽藍如何前零番地。
その前のMCがあったために、「それは何回目の失敗だ?君なんかにわかってたまりますか、あたしの心臓」があまりにもグッサリと刺さった。
「これがこれで〜」のセリフ部分、先生が髪をくしゃっとして、途中から力強く言葉を発していて、ものすごく空気感に飲まれた。


「貧しい とても貧しい
ネオン街から電子の世界に旅立った女の子がいました
彼女はありとあらゆる人間の感情、綺麗な感情から汚い感情まで全てを捨て去りました
ただ、彼女は大きな過ちを犯します
それは、彼女の最愛のネコをネオンの街に置いてきてしまったのです
全ての感情を消したはずの彼女の中には、寂しいという感情だけが残りました
彼女は電子の世界から 帰ってくることはありませんでした」
という、ギターをつま弾きながらのポエトリーから始まるNeon Beauty。
弾き語りのNeon Beautyはどこまでも優しい。
最後は「きっと似合っていたよ」だった。


この辺りで、
「何で名古屋だったかというと、東京での受験で失敗したからなんですけどね!」
急な裏話がブッ込まれたな…?!

「鉄自体は6月丸一ヶ月空いたんで久しぶりなんですけど。その間もバンドで歌ってて…
俺今年どんだけ歌ってんだろうと思うと…怖くなってきましたね………
ツアーが、明日と大阪で終わるんですけど。ファイナルが終わっても、俺はどんだけ歌うんだろう…って。今年に入ってから、尊敬する人が亡くなったり、好きなバンドが解散することになったり、そういうニュースばかりな気がして…
俺はいつまで歌うんだろう?こういうことをいつまで続けられるんだろう?いつまでギターを弾けるんだろうな、いつまで歌ってられるんだろうな、って考えることが増えて。
……もちろん続けたくないとかそういうわけじゃないけど。
でも、観れる時に観に来た方がいいですよ…」
この発言も、鹿児島に似た様な発言があったからちょっと引きずってる…

「俺はヒトリエではリードギターをやるって決めて、でも気付いたらこんなに歌ってて。人生ってどう転ぶかわかんねぇなって。
神様とかそういうのに人生振り回されてるような気がしていて。
それこそ、終わり際がどういうことになるのか、きっと思ってるようにはいかねえんだろうなって、それも含めて人生をサーフしたいなとは思っています。
次にやる曲は、ヒトリエでやっていて、なぜか俺が歌って、他メンバー3人が休憩してる曲なんですけど。
そんな曲を今からやります」

テノヒラ。この曲は永遠に2016年のギター2人での弾き語りを脳裏に思い浮かべてしまう。
本当に綺麗な曲だし、シノダさんの声が本当によく合っている……


「名古屋でバンドもやって、色々うまくいかねぇなって思っていた時、友達から電話がかかってきました。
『おれ、バンド始めたんだ』
俺はそのバンドを知っていました。
『知ってるよ、ライブやったんでしょ?どうだった?』
『やってみてわかったけどギターが足りない。お前やらない?』
俺は即答しました。『やります、やらせてください』
『お前名古屋でしょ?大丈夫なの?』
『何とかなる』って言って、そのまま、ギターと小さなエフェクターボードを持って、東京に向かいました。
これがひとりアトリエ、後にヒトリエと呼ばれるバンドです。
5年前のあの時、どうしたらいいかわからなくて。
6/1、追悼式で曲をやるということは決めたけど、何を、どうしたらいいかわからなくて。
するとその友達が言うんです『お前が歌うんだよ』って。
俺はすごく嫌な気持ちでした、俺にとって歌うというのは、無意味で価値がなくて、放棄した表現方法だったから。
でもその友達は言うんです。
『いいから、お前が歌うんだよ』って。
人の人生に、たびたび土足で踏み込んできて、人生を変えていく、そんな友達の作った曲を」

マイクから離れ、歌い始める歌声が印象的なイメージ。
このMCがあってからだとより一層、歌詞が沁み入る。
しかも、ちょうど金曜日の夜だったので、あまりにも歌詞とマッチしていて、サビの部分の歌い方も相まって、グサグサに歌のナイフが刺さった。


シ「次で最後の曲なんですけど。
…実は今日、調子が悪いです、最後の曲弾けるかどうか…祈っててください」
そこで全てのピースがハマったような感じになった。道理で咳払いがめちゃくちゃ多いな?とか、最初に食べてた飴はのど飴だったんでは?とか。
undo。先生、ちゃんと弾けてたよ、歌えていたよ、と思ってた。
ちょっとしんどそうな部分はあったけど、力強い歌声だった。

本編終了。店の外へとはけて行くシノダさん。


体調が悪いと言っておられたので呼ぶのも憚られるけど、アンコール。
再び後ろから登場。


「いやー…なんか体調がこんな感じなのが久しぶりで…言葉を選ぶのが難しいんですけど、普段の俺が最強すぎるというか…いつも最強ですいませんというか……
アンコールは1曲だけやって帰ります。ありがとうございました。
1960という曲です」

1960、実はまだ聴いたことがなかったので初聴きだったんだけど、めちゃくちゃにヒトリエのシノダさんではなくcakeboxさん!って感じだった、語弊のない表現だなこれ。
ちゃんと聴き込みたい……


ということで、本調子ではないシノダさん、リベンジしたい、って仰ってくださってたので、どうかまた本調子の時に岡山第2シーズンをぜひ……今回の城下公会堂を嫌な思い出として残さないでね……めちゃくちゃ熱いライブでしたからね………

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