遁世者とFIRE。いつの時代にもFIRE勢はいる。

江戸時代とか昔の本を読んていると「遁世者」という表現がよく出てくる。
これは、世間から離れて真理を追究したり自由を望んで悠々自適に暮らしている人のことを言うようだ。

世間から離れるといっても、皆が人里離れた山奥にこもっていたというわけではなくて、市中に住んでいる人もいれば定住せず旅に出ている人もいた。

僧侶や一般市民だけじゃなくて、貴族や武士にも遁世した人がいたみたい。

少し前からFIREという生き方が定義されるようになったけれど、きっといつの時代も、名声を得たりあくせく働いたりすることに興味がなかったり向いていなかったりする人種がいたんだろうな。

おそらく十分な財があったから遁世したという人ばかりではなかったと思う。
でも将来の不安からただ蓄財に励んで今を犠牲にするのではなく、今自分がどう生きるかを優先して遁世したんだろうな。

長いスパンで見ると、今一瞬の時代のごく狭い身の回りの世間において周りの人と少し違っていたからと言って生きづらさを感じる必要はまったくないんだな。そういう人もいるよねっていう軽いノリでいいんだろうな。

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