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ルールの根幹部分を変更するカードは結果的にゲームをつまらなくするという話

あぁこれはこれは…貴方にお客様か…

この数ヶ月でこのセリフを何度聞いただろうか
レナサル太子というカードは突如としてハースストーンに現れて、瞬く間に環境を変えていった。
深淵に眠る海底都市であんなに楽しかったハースストーンはこのカードを消さない限り暫く戻ってくることはないだろう。

ハースストーンというゲームはこれまでも対戦開始時に持ちのカードが環境を破壊し尽くしてきた。通称ゲンバクと言われるカード達はあまりにも強力すぎて、そしてゲームをつまらなくしすぎて、1年でワイルド送りになったし、大勢のプレイヤーをハースストーンから別ゲーに送って行った。それなのに、ここ最近のルールの根幹を変えるカードの乱造っぷりを見ると、開発チームはそのことを何も理解していないらしい。

いや理解していたメンバーは抜けたと言うのが正しいのだろうか、我々の希望であり、サンドバッグであったディーン・アヤラが退社し、Riotに転職した時にそれに気づくべきだったのかもしれない。

ハースストーンにおける対戦開始時カードの歴史

あらゆる世界、あらゆる次元は、我の手の中にある!

対戦開始時という形で一番早く出てきたのはマルシェザール公爵だ。
このカードは弱い、あまりにもランダム性が強すぎる上にデッキを汚染するからだ。
それでもネタ性能は抜群なのでゴールデンで作ることをオススメしたい。


一人たりとも生かしてはおかぬ!


我らはこの呪いを、力へと変えたのだ!

さぁ問題児達の登場だ、月を喰らうものバク ゲン・グレイメインこの2枚はハースストーンに大きな変革を齎した。
いや齎してしまったという方が正しいのか。とにかくこのカード達のせいでスタン環境はめちゃくちゃになってしまったし、多くのプレイヤーがハースストーンを離れていった。(キューブウォロやビッグプリのせいとも言われてるが)
ヒーローパワーというハースストーンで最も大切な部分を変更してしまうこいつらは、まさにルールの根幹部分を変更したと言っていいだろう。バクは本来ならジャスティサー・トゥルーハートを引いて召喚しないことには始まらなかったヒーローパワーの強化が少しデッキを歪めるだけで開幕から使えてしまう。
ゲンにいたっては常時使えるから2マナで多少効果を控えめにしていたヒーローパワーというアイデンティティを完全に崩壊させてしまった。
結果的に1ターン目から新兵やトーテムが召喚されるわ1ドローできるはでゲームの根幹部分を大幅に破壊したと言ってもいいだろう。

暗黒司教ベネディクトゥスは試み自体は面白い
結果シャドープリーストはスタンワイルド両方で成果を出すデッキとなった。
開発陣も思っただろう、ここまで歪めさせたらある程度の成果で留まるだろうと…

ノズドルムやクトゥーンがいるがここは飛ばす

あぁこれはこれは 貴方にお客様か

さて問題のカードだ
こいつのせいでハースストーンというゲームはつまらなくなってしまった。
レナサル大使によってハースストーンが大幅に変わったところを2つ紹介しよう。

①対戦時間が長くなった

②アグロデッキが強力になりすぎた

私は、この2つがレナサル太子によってもたらされたと考えている。
まず①について、デッキ枚数と体力が40になるのだから必然的にロングゲームになるのは致し方ない。しかしそのことによってMT等の公式大会にまで被害を出しているのは問題であろう。

②について、ライフ40を平均6.7ターンで削り切るアグロデッキが誕生してしまった。こんなものライフ30のコントロールデッキが耐えられるんかいといつも思ってしまう。

レナサル太子によってナスリア城殺人事件という拡張はクソのお手本のようなカードばかりが刷られてしまったとも言える。

ゲームの根幹部分を変えるカードとは

さて、実はいうとゲームの根幹部分を変えるカードは何も「対戦開始時」効果だけではない。
そして、それらのカードがここ数拡張で簡単に刷られているのが一番の問題であろう

マナ上限は10までというゲームの根幹部分を壊したクソカード

ターンの開始時にドローできるカードは1枚という最も基本的な部分を壊したクソカード

自然呪文すべてに永続バフを付与するクソカード


クソカード

はっきり言おう 今年に入ってから出しすぎである。

確かにこれらのカードは最初のうちは面白いと思うであろう。
だが、今このカードを見てどう思った?ウンザリした吐きそう、見るのも辛いというのが本音ではないだろうか?

開発チームに何かが起こった

というのは間違いないだろう。今まではこんな短期間にルールを破壊するカードを刷らなかったし、もっと慎重になっていただろうからだ。
それがこうも簡単に刷られるようになったのは開発チームに新しい風が吹いてしまったと見るべきであろう。
Blizzard関連の悪いニュースは沢山見るし、Twitterを見れば有名な開発者がチームを離脱したというつぶやきも拝見することが可能だ。
だからと言ってここまでしていいとは誰も思ってないはずである。
ディーンアヤラがQ&Aをして我々の質問に答えてくれていた開発チームはもういなくなってしまったのだ。

このままでは、盤面のミニオンの上限を撤廃するカードが出てくるかもしれない(その兆しは見えている)
TCGにおいて、インフレさせるなというのは無理があることだし、プレイヤーは常に刺激に飢えているのも事実だろう。
だからと言って気安く根幹部分を変えるカードを刷っていい言い訳にはならないと私は考えている。

彼は強力で人気がありますが、我々はこのパッチでメタを完全に揺るがすことは望んでいません。パッチ24.6で楽しい何かがやって来ますし、レナサルに変更を加える前に、彼が次の拡張版でどのように活躍するかを確認したいからです。

24.4.3パッチノートより

楽しい何かが、プレイヤーにとって本当に楽しいものになることを切に願うばかりである。


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