回避依存症者は悪い男だから別れた方がいい?わざとあなたを傷つけている!?
こんにちは、元回避依存症、恋愛依存症男性であり、回避依存症の彼との接し方~専門相談・カウンセリングを行っております、カウンセラーのしれのです。
相談者Aさん:「ネットで検索していたら、回避依存症の人は悪なので、今すぐ別れたほうがいい!わざとあなたを傷つけてくるので絶対不幸になる!と書いてありショックです…
本当なのでしょうか?
私は回避依存症の彼と別れた方が良いのでしょうか?」
しれのです。回答します。
ご質問されているような「回避依存症=悪」のような記事は昔から多いです。
最近は適切な回避依存症への知識が広まってきていますが、1つの記事として書いていなかったので回答します。
では、いつものように結論からお伝えします。
「回避依存症=悪ではありません。
悪意が強い方もいますが、強くない方も多くいます。
ですので、絶対に不幸になる、別れた方が良いと言うのは、当てはまりません。」
「わざと傷つけてくるタイプもいますが、無自覚であったり、
追い詰められてしかたなく傷つけてしまうタイプもいます」
です。
解説します。
大きく分けて3つのパターンがあります。
回避依存症男性と言っても色々です。
大きく分けると3つのパターンがあります。
1.わざと傷つけて主導権を握り要求を通しやすくするタイプ
まず1つは、わざとあなたを傷つける回避依存症者です。
実際存在しますし、納得できる理由があります。
なぜならパートナーを傷つけることで、主導権を握り、自分の要求を通しやすくするためです。
例えば、重度の独裁者タイプであれば、モラハラやDVを行うことで支配し、「私がすべて悪いんだ…」とパートナーに思い込ませます。
思い込ませて自責思考になってもらうのです。
自責思考になってくれれば、自分の指示や命令、支配をすんなり受け入れてくれることになります。
健全な人と違って「ん?それはおかしくない?なんで?」
と自分に刃向かったり反抗的になったりする事はありません。
(刃向かったら、独裁者のスイッチが入って、モラハラやDVがエスカレートするのですが)
したがって要求を通しやすくなります。
2.無自覚天然タイプ
2番目は、無自覚な天然タイプです。
わかりやすいイメージで言えば
「俺と付き合っていくとなんか女の子が、皆メンヘラになっていくんだよねー」
などと言っている男性です。
あなたもそんな男性をみたことがあるかもしれません。
実際この男性は本音なのか?
と言うと、半分本音です。
このタイプは無意識に行動したことが結果として女性を傷つけたり、病みやすくなったりすることになるのですが、ほぼ自覚がありません。
当然計算などしていません。
半分本音と言うのは、うっすら自分でも「何か女性をメンヘラにさせてしまう言葉や振る舞いをしているのかも…??」と気づいています。
半ば、気づいていますが自分で直視したくないのでこのような曖昧な表現をしているのです。
わかりやすく、恋愛依存症女性で例えれば、「なんか私と付き合っていくと、みんな無職になったりダメ男になっちゃうんだよね…」と言っている女性とほぼ同じです。
このように言っている女性は半ば自分が何か問題な接し方をしていることにうっすら気づいています。
気づいていますが直視したくないので、このような曖昧な言い方をしています。
計算もほぼしていません。
無自覚というか癖のようなものです。
このように、無自覚で女性をメンヘラにさせてしまう回避依存症男性も存在します。
3.追い詰められてしまったことによる反撃
3番目は追い詰められてしまったことによる反撃です。
ご相談をお受けしていると、これが最も多いです。
人は追い詰められると余裕がなくなります。
そして「自分は攻撃された!傷つけられた!」と思えば反撃します。
その反撃行動が、女性を傷つける行動となり、そこだけ切り取られて、男性が100%加害者に仕立てあげられるケースです。
もちろん男性の反撃は良くありません。
よくありませんが、攻撃しあっているので、お互い様です。
よくあるのが、恋愛依存症女性が「私を愛して欲しい…」と重過ぎる愛を要求して迫ってくることです。
重過ぎる愛を要求されると回避依存症者は過去のトラウマを刺激され、大変苦しみます。
怒り、憎しみ、窒息感、酸欠になるような息苦しさ、動悸などに襲われます。
(この苦しみがまるで女性側は理解できないので被害者だと思い込んでしまいます。
ですので、こうして元回避依存症者として発信しております)
本当は回避依存症者も苦しんでいるのですが、一般的に理解されないので、世間などからは女性だけが被害者となり、男性が100%加害者と扱われてしまうのです。
しかし、真実はお互い様なのです。
以上のように1の場合はわざとあなたを傷つけているに該当しますが、2や3の場合は間違いであるというのが回答です。
回避依存症者は、傷つけることに罪悪感を感じているのか?
ケースと人によります。
お伝えしたように1番の場合は罪悪感を感じません。
2番目の場合は半ば無自覚なので罪悪感を感じませんが、自覚すれば大半は感じます。(自分が加害者だったことを認めるのは嫌なので、大半の人は嫌がりますが)
3番の場合は、感じている人は比較的多いです。
誰でも感情的になり、やりすぎてしまったな…」「言い過ぎてしまったな…」と罪悪感を感じることがあるでしょう。
それと同じように、3番の場合でも感じる人の方が多いです。
(ただし、女性側があまりに強いNG行為をしている場合は除く)
簡単に見極める方法は?
見極めるために、最も簡単な方法は、回避依存症者へのNG行為をしないことです。
1番や2番の場合では、あまり変化がなかったり、多少の改善レベルになります。
3番の場合は、中度改善〜大幅改善が見込めます。
お伝えしたように、3番は、あくまで反撃行動、自己防衛行動による回避行動ですから。
あなたがNG行為さえしなければ、あなたをむやみやたらに傷つける事はありませんし、比較的安定した付き合いは可能です。
回避依存症者へのNG行為がわからない方は以下をご覧下さい。
一括りにしないこと
回避依存症を適切に理解したければ、安易に回避依存症を一括りにしないことです。
回避依存症について1人や2人しか知らない人は、その1人や2人の全てが回避依存症者に当てはまると思い込んでいます。
ですが、そんな事はありません。
お伝えしたように、悪と呼ばれても仕方ないわざと傷つけてくる回避依存症者もいますし、そうでない回避依存症者もいます。
簡単に、
「回避依存症=悪」
「回避依存症=絶対関わるな」
「回避依存症=わざとあなたを傷つけている」
「回避依存症=絶対別れろ」
と一括りにしないことです。
人によって違いますから。
ですので、個別相談では彼についての情報を細かくお伺いして、専門家として深い分析をしてから、回答しております。
もし、恋愛メディアなど、安易に回避依存症者を一括りにされる方がいらっしゃいましたら知識不足ですので、信じる必要はありません。
参考
→ 脱走者タイプに世間の恋愛常識を当てはめると、本命でもセカンド女性認定されてしまう。
まとめ
・回避依存症=悪ではない。悪と言われても仕方がない人もいればそうでない人もいる。
・わざと傷つけ、計算する回避依存症者もいるが、無自覚であったり、追い詰められて仕方なくやってしまい後で罪悪感を感じるタイプもいる。
・大きく分けると3つのパターンがあり、1は悪や不幸になる、と呼ばれても仕方ないかも知れませんが、2と3を悪と呼ぶのは不適切。
・簡易的に見分ける方法は回避依存症へのNG行為をしないこと
・回避依存症を一括りにしないこと。一括りにしている恋愛メディアなどの文章を読んだら知識不足の人が書いた文章と思って下さい。
●回避依存症参考リンク
→回避依存症とは?5つのタイプの特徴とチェックリスト
→【1000部突破】回避依存症の彼との付き合い方の教科書
しれの@回避依存症・恋愛依存症カウンセラー
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