火水伝ゑ文(ひみつつたえふみ)6

こんにちは、白山大地です。
 『火水伝文』の冒頭に出て来る話が、「次元アップ」と「大峠」です。「地球最後の転生の時」「天意転換の時」とあります。そのため、「全人類、己が囚われ積みしケガレ、一点の曇り無きまで払い清めせなならん」というのです。「新しき世に至る」まで、「人民様、程度の差こそあれ業火の死、遂げる者。生き残り塗炭の苦しみ、受くる者。二つに一つになりたぞよ」「数多の民、死ぬる者も残りし者も相等しく、阿鼻叫喚の地獄の如き洗礼をその身に受けねばならんのぞ」「一人としてこれ避けること出来んから、早よう魂磨きてくれよと申してきたであろうが」。
 とんでもなく、厳しい言葉が並んでいます。大地震、大津波、大洪水、火山の噴火、そして戦争。これからとんでもないことが起こるのかもしれません。
 しかし、これは「神仕組み」だといいます。「仕組みありて、真先に日本払い清めせなならんからぞ。国、土台から破壊され、ケガレし権力潰れしも外なるケガレ逆巻きて内なるケガレ払うのぞ。私有財産壊滅し、衣食住にも困窮し、国民同士の戦ある」
 これが「三歳苦難(みとせくなん」)です。三年間、耐え難きを耐え、魂を磨いてくれというわけです。死んだからといって、ケガレが落ちるわけではありません。「死して逃れんと欲っせしも、異界にて万倍の地獄飲まななのんのぞ」だそうです。
 スピリチュアル系の本は、幸せの引き寄せ術を紹介したり、パワースポットや縁起の良い神社を訪れたりするものが主流のようです。が、そのような内容は、結局、最終的には、何の役にも立たないことが『火水伝文』には記されています。
 とにかく、魂を磨くこと。この一点です。それが『火水伝文』が世間にあまり受け入れられなかった理由のような気がします。「臭い物には蓋」ということでしょうか。


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