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05¦ケモ耳の作り方について
ケモ耳はお好きでしょうか。いぬ、うさぎ、ひつじ……わたしは大好きです。
今回はしらたま流のぬいぐるみのケモ耳の4タイプの作り方をお話しいたします。何かの参考になれば幸いです。
なお、これは挟み込んで縫いつけるタイプのケモ耳に限定します。磁石でくっつく独立式やゴム式・カチューシャ式のものについては作ったことがないため、ご質問いただいてもお答えが出来ません。ご了承ください。
スタンダードタイプ
まずはいちばんスタンダードなタイプからご説明します。ヒト耳を含めた後述の全てのパターンがこれの応用で作ることが出来ます。
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では作り始めていきましょう。
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まずこんな形にしたいをイメージして形を描いてください。とりあえず平面のおにぎりで大丈夫です。
三角形の下辺は頭部に縫い付けるため、縫い代の分少し長めに作っておきましょう。
これが型紙になるため、このアナログ作業は基本的に必須です。
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切り出してぬいの頭に当ててみました。イメージが形として固まったら、型紙の完成です。
一度で型紙や実際の耳を成功させることを考えず、位置や大きさの確認を適宜行いながら作り直すことをおすすめします。
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耳の外側と内側でそれぞれ2枚ずつ布を用意します。
わたしは耳の外側は髪と同じ布を使うことが多いですが、耳の先だけ色が違う時や髪の毛と耳の毛の色が違う場合は、縫い合わせる・貼り合わせるなどして用意してください。
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あとは中表に合わせて縫い合わせるだけです。下は頭部に挟み込んでしまうので、縫うのはおにぎりの上辺だけで構いません。
縫い終わった後、縫い代に切り込みを入れるとカーブが綺麗に出ます。目打ちなどで角を出すのもおすすめです。
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表に返して出来上がりです。お疲れさまでした!
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垂れ耳を作る場合はこのまま耳の先を頭部に縫い付けたり、テクノロートやワイヤーを入れるなどして作成してください。
立体タイプ
スタンダードタイプからの応用です。耳介が前から後ろに巻き込む立体的な形です。
いぬ、ねこ、きつね、うさぎなど色々が作れます。
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では作り始めます。
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前回同様こんな形にしたいな〜と言う形を描きます。この時点ではまだ平面のおにぎりで大丈夫です。
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これに被さる耳介をどれくらいの幅で作ろうかな、をおにぎりの隣に描きます。この後整えるので適当で良いです。付け加えたこの小さな三角によって、耳を折り込んでも綺麗な三角形の耳が出来ると言うわけです。
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切り折りしてみました。完成イメージとしてはこうなります。ここで下辺のカーブに沿う様に小さな三角の下辺を揃えたり耳の形を整えるなど微調整を加えて、型紙の完成です。
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微調整した型紙を写しました。耳の外側と内側でそれぞれ2枚ずつ布を用意します。
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中表に合わせて縫い合わせ、表に返しました。左右を間違えない様に注意してください。
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巻き込み部分を折ってみました。三角形が保たれていることがお分かりいただけると思います。頭部に縫い込む時はこの巻き込み部分を仮縫いしておくと形が崩れません。
これで出来上がりです。お疲れさまでした!
垂れ耳タイプ
次はひつじやうさぎなど、ヒト耳の様に顔の横に挟み込む長さや幅のあるタイプです。
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では作り始めます。
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作りたい形を描き出します。
ほとんどスタンダードタイプと同じですが、真ん中(任意の場所)を折り込んで縫い付けることになるので、その形を考慮してください。
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切り折りしてみました。完成イメージとしてはこうなります。微調整を加えて型紙の出来上がりです。
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布が切り出せました。中表に合わせ、縫い合わせます。
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表に返し、半分に折り込みます。頭部に縫い付ける際は仮縫いをしておくと形が崩れません。
これで出来上がりです。お疲れさまでした!
くまうさタイプ
最後は耳の真ん中だけに別の布を縫い合わせるタイプです。
縫い合わせの過程がひとつ増えるので、手間と時間はかかりますが見栄えはバッチリです。くま耳や立ちうさ耳はこのタイプをよく見かけます。
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では作り始めます。
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作りたい耳の形を描くところまでは同じなので省きます。これを型紙①とします。
耳の外側(後頭部側)と内側(顔側)でそれぞれ2枚ずつ布を用意しますが、布はとりあえず外側部分だけを切り出すのみに留めておいてください。この青い布をベースと仮称します。
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型紙①をもう一度用意し、中に縫い付けたい形を描き、切り抜きます。大きく残ったこれを型紙②とします。
顔側となるベースを切り出します。左右1枚ずつ用意してください。このまま刺繍枠にセットするので、全て形を切り出さず、型紙②で抜いた形の部分だけをくり抜いてください。
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耳の中側となる布(別布と仮称します)の上にベースを重ね、刺繍枠にセットします。アウトラインを取り、サテンステッチなどで別布を縫い付けてください。
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縫い付けが終わったら、型紙①の形に別布を切り出してください。型紙②の形に抜けているはずなので、それを目印にすると最初に別布に型紙を写しておかなくても適切な形に切り出すことが出来ます。
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布が切り出せました。ベースの後ろに隠れた別布がモコモコしそう!と言う時は切り抜いてください。
中表に合わせて縫い合わせます。
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あとは表に返して出来上がりです。お疲れさまでした!
以上となります。当てはまる動物がなさそう……と思っても、まずはこれらの4タイプの何に近そうか考えてみて、型紙を作って応用にチャレンジしてみてください。経験は絶対に無駄になりません。
エンジョイ自作ぬいライフ!一緒に楽しみましょうね!
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