03¦使用している道具について

ちょこちょこ使用している道具について質問をいただくので、別記事として分けておこうと思います。
最初に断っておきますが、これはぬいを作る上で「あった方がいいもの」の話ではありません。わたしが普段使っている道具を紹介するだけの記事です。なのでここに書いてある以上のことを質問されてもお答えしません。また、布については主旨から外れるので記載していません。
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これは持論ですが、初めてぬいを作ろう!と思い立った時に小学校の時の裁縫セットを使ったり100均で道具を揃えることを悪いことだと思ってはいません。使える道具は使った方がいいです。
もしそれを使って不自由することが出てきたり、もう少し良いものを使ってみたいと思う様になったらツールにお金をかけていく、で良いと思っています。その時間や経験は無駄にならないと信じているので。


・針

クロバーのピーシング針「ブラック」を使っています(ブラック針と呼んでいます)。中サイズを気に入って使っているので、次買い足す時は中のみにしようと思います。
元々裁縫をするタイプだったので手持ちの針を使用していましたが、何枚も布が重なることで針を通しにくくなったと感じたことがきっかけで購入しています。比較的細い針かつ布通りが良い形状で出来ているので、ストレスを感じることなく刺繍・縫製が可能になりました。
いちばん驚いたのはこれを使うことで刺繍の細かさが目に見えて変わったことです。細い針を使えば使うほどこれは顕著になるので、もっと細い別メーカーの針を使用したこともありますが、指で保持しやすい長さや太さが両立されていると感じたためブラック針に落ち着きました。

・糸

糸には基本的にはこだわりがありませんが、刺繍糸を使用しています。作りたいぬいの目や髪色に合わせた色で購入を決めているので、OlympusやCOSMOやAnchorなど色々使用しています。
まつげの刺繍のみメトラーのパッチワーク糸を使うこともあります。ツヤがとても上品で色味も豊富で見た目も可愛いと言う素晴らしい糸です。
手芸屋さんの糸コーナーで時間を浪費するのが大好きです。

・はさみ

クロバーのカットワークはさみ115を使用しています。
はさみは割と最近まで適当なものを使用していましたが、小さめでもよく切れる手芸はさみが欲しいと思って行き当たったのがこちらです。毛足の長いファーとソフトボアを数枚重ねていてもものすごく切れます。道具って大事なんだな…と実感しました。
刃先が細く尖っているので細かいところも切れて気に入っています。

・刺繍枠

クロバーの10センチ12センチ15センチを使用しています。
小さなパーツを刺す時は10センチ、顔面を刺す時は15センチと使い分けています。12センチは後から買い足したものですが、間を取れるちょうどいいサイズ感でこれもよく使っています。
これを使い始める前は10年ほど前に購入したバネ式の刺繍枠を使っていたのですが、刺繍が歪んでどうしようもなかったのでクロバーのものに買い換えました。今思えば布を張る力を調節することが出来ず、刺繍をしている時間と触る回数に耐えられなかったのでしょう。
ネジ式かつ木製はがっちり噛んで固定してくれるので、刺している最中に刺繍が歪むことはほとんどなくなりました。ネジも金色で可愛い。

・刺繡シート

Amazonで購入した非接着性のシートを使用しています。(2024/01/15更新)
ほとんどエアコン直下の乾燥した場所に置いているのですが、湿度に左右されにくく針を刺しても破れにくく感動しました。柔らかめのシートだと思います。
27m巻きなので、ぬいは少ししか作る予定がないと言う方には向かないかもしれません。
その一度前もAmazonで購入した非接着性のシートを使用していました。こちらも27m巻きです。内訳としては20センチぬいをメインに30体前後を1年3ヶ月で使い切りました。少々硬めですが透明度も高く、不自由することはありませんでした。
水溶性かつ非接着性なので、接着性のシートよりはベタベタが残りにくい印象です(初めて刺繍をした時はDaisoの接着シートを使ったのですが、いくら洗ってもベタベタが取れなかったので一度で使用をやめてしまいました)。現在はシートをちぎるだけで終わりにしています。

・綿

Amazonで購入したつぶ綿を使用しています。
買った当初は1キロも使い切れるか不安でしたが、およそ半年で使い切りました。内訳としては10センチぬいを6体、20センチぬいを9体、30センチぬいを3体で終了しています。参考までにどうぞ。
つぶ綿は細かいところに綿を詰めるのを得意としています。また、綿そのものが細かく、ギュッと固まらないので仕上がりも柔らかくなります。
一方通常の綿はボリュームを出すのが得意だと思っているので、一時期はパーツによって使い分けていました。わたしも含めつぶ綿ヨイショの風潮がありますが、通常の綿も安価で手に入りやすいですし不自由はしません。
ちなみに棉花娃娃は綿をミッチミチに詰めています。日本のぬいぐるみの様に柔らかくありません。硬式テニスボールくらい硬いです。

・チャコペン

チャコエースの青を使用しています。チャコ消しや水で消えます。(2023/11/06更新)
色んなものを使用した結果サインペンの様にペン先が太いものがわたしには合うことが分かりました。同じチャコエースの紫も愛用しています。

・その他のペン

PILOTのフリクションを図案を写す際に使用しています。
チャコペンとして使用するのは賛否が分かれていますが、刺繍シートに図案を写すだけならちょうどいいなと思っています。
個人的に2色あると便利だと思っていて、パーツ別に描き分ける様にしています。顔や手のパーツの枠を取る時は赤、その中で刺繍を施す場所は青…と言う使い方です。
図案の線は細いほど刺繍の精度が上がるので、顔など細かい図案を刺す時は0.38の細いペン先のものを使う様にしています。
大雑把で構わない場所は太いペン先、顔の中身は細いペン先と、これも使い分けているため、手元には常に3本のフリクションがあります。

・あってよかったもの

・ロータリーカッター
オルファの18ミリを使用しています。
ロータリーカッターは必ずしも必要なものではないですが、よく洋裁に使われているので使ってみたいと思っていて、お試しで安価なこちらを買いました。布や型紙を裁つ作業がとても苦痛だったのも決め手のひとつです。
正直もう手放せないです。ぶっちゃけぬい作りをする上でいちばん大事だと思っています(個人の意見です)。わたしの様に裁つ作業がつらいと言う方は本当に使ってみてほしい…!メチャクチャよく切れるし、裁断面もかなり綺麗です。切っている内に線とズレていく…と言うことがなくなりました。
今のところこれで手を切ったことはないですが、本当によく切れるので刃の出しっぱなしには気をつけましょう。

・クリップ
クロバーの仮止めクリップを使用しています。
これも必須ではありません。布のズレを防止するためのまち針の扱いがとても苦手だったので使用する様になりました。かなり便利で愛用しています。ホイホイなくしていたので50個入りを買いました。青色がこちらにしか入っていないので結果オーライでした!(良い笑顔)
まち針に抵抗がなかったらチューリップのガラス玉を使ってみたかったものです…とっても可愛い。

・糸通し
クロバーのデスクスレダーを使用しています。友人がプレゼントしてくれました。
これも必須ではありませんが、ブラック針は針穴がかなり小さいので使用しています。メチャクチャ目が悪いのでこれがないと糸が通りません…
正直糸通しなんてぬいを作り始めてから初めて使いました。裁縫セットの底に入ってるな…くらいの意識だったのですが、上記の理由で今は手放せません。
青色が好きなのでもっとカラバリが出たらいいな~と思います。クロバーさんどうでしょうか!

・接着芯
特にこだわりはありません。薄手のものと中手のものを置いています。
顔が伸びてしまうことを防ぐために薄手2枚を重ねることで落ち着きました。

・リッパー
Prymのミントグリーンを使用しています。色がとっても可愛い!(2023/11/06更新)
キャップ部分の先端が尖っているので目打ちとしても使用しています。細かいところに残った刺繡シートを取り除く際に使ったりもしていますが、誤って糸を切る恐れがあるのでこの使い方は自己責任でお願いします。

・洗剤
ぬいぐるみ専用シャンプーのモフリーを使用しています。
刺繡シートを溶かす際に使っていました。それ以前は普段使用している洗剤と柔軟剤でお茶を濁していたのですが、モフリー(シャンプー、トリートメント)を使う様になってからゴワゴワ感は一気になくなりました。伊達に専用商品ではないなと舌を巻いた記憶があります。
それでも水を通したソフトボアの風合いは変わってしまうので、洗うこと自体がなくなってきました。今は保険として置いてあります。
少々高価に思えますが、一度の使用量がかなり少ないのでコスパは良いと思います。


以上がわたしの愛用品です。もちろんこれは現時点の話であり今後変わっていくことも大いにありますが、その時々で使いやすいものなんて変化して当たり前です。そしてまた、人それぞれ使いやすいものが違っていて当たり前です。
もし、今使っているものを新しくしたいと思ったり、他の何かを試してみたいと思った時は選択肢のひとつとして参考にしていただければと思います。結果的に別の使いやすいものに落ち着いたら、ぜひわたしにも教えていただけると嬉しいです!


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