デ・スザーク怪文書

かつて彼は闇文明のマスタークリーチャーだった。主人に仕え、戦いを通して成長し、汚染した水文明の力やオーラの力を取り込み、あのうざい光の人工ドラゴンをボコボコにしようとしていた。
その途中、ドラゴンの力に憧れたのかはわからないが、だんだんと彼の不死の炎はドラゴンの形状を真似始めた。そして彼はデータとはいえドラゴンのような身体を手に入れた。

一方、彼の主人は宇宙の果てで本物のドラゴンと出会い心酔。挙げ句そいつを庇う形で消滅してしまった。闇文明のリーダーの座も新参者の無口なドラゴンに奪われてしまった。

主人も地位も失ってしまった彼。ドラゴンに近づこうとしてもドラゴンにはなれない、そんなことを思っていたある日突然闇文明が襲撃を受ける。歴史の支配を目的とした破壊王だ。英雄の力を借りた新参者の応戦を見た彼の心の中に小さな気持ちが目覚めた。もうこれ以上失ってたまるものか、と。

そうして、歴史を守るために彼は贋作ドラゴンの身体を捨てて再び立ち上がる。うざい光のアイツと同じ勢力なのは気に食わないが、いいだろう。無口なアイツもこき使ってやろう。全ては大切なものをーー主人との思い出を守るために。

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