牛女新作漫才10本vsクイズの若者ライブ

牛女新作漫才10本VSクイズの若者ライブ、ご来場いただいた方ありがとうございました😊

年末の忙しい時期にも関わらず時間を割いていただいた事、嬉しく思います。


グレイモヤというお笑いライブにありがたい事に初回から出演させてもらっているのですが、グレイモヤというライブは前日に「グレイモヤ通信」という主催から長文の文章が予約したお客様に届くらしく、お客様と主催だけの秘密のやりとりに前々から憧れを抱いていました。


かといってなにが送られているのか俺にはわからないので真似しようもなかったのですがそんなこと言ってらんねえ。と今回満を持してパクらせてもらいます。

と、書いてたのですがその不正を感知されたのかなぜかTIGETからメールが皆様に送れませんでした。

ただそもそも書いてる事全然ライブと関係ないじゃん!というボケ先行の文章でしたのでなんと今回予約者だけでなく全員に公開させていただきます。


皆さんは「パズドラ部」を知っているでしょうか。


俺は高校の時に入っていた陸上部が結構楽しかったという理由で、世の中にある「部活」にはどうしても目を惹かれてしまいます。


十数年前、俺たちの教科書「ウォーターボーイズ」では部として認めてもらう為に部員を集める事がどれだけ大変かが描かれていましたが、全員のLINEに1度集まってから2度と稼働してない〇〇部というグループLINEが存在してる現代、部活という言葉には昔ほどの重みがなくなってきている気がします。


しかしこの世にはまだ見逃せない部活が3つだけ残っているのです。


東京ホテイソンが初めてレギュラー番組を務めた番組「部活探検隊 BUKATAN」

(俺しかフォローしてないTwitterの公式アカウントになぜか鍵がついて今後も俺しかフォローしてない事が約束された)


中山秀征がMCを務めるシューイチ内で結成された「餃子部」

(TKO木下、TKO木本、女じゃない男の俳優の方のマギーというすごすぎる部員構成)


そして冒頭でお話したパズドラ部。

このパズドラ部の魅力についてこれからお話させていただきます。

今回のライブには全く関係はありません。


一定以上の面白さを超えてはいけないという法律が定められているアプリゲーム界において創世記を支えたトップオブアプリゲームの「パズドラ」ですが、日曜18時から18時半まで毎週放送中のパズドラ部に関してはなぜかほとんど知られていません。


この番組のすごい点として、まずありえない構成にあります。

18時放送の数分前、この後は〇〇!という番組前の5秒CMが流れるのですが、ここでまず視聴者をくぎ付けにする仕掛け。


番組MCであるチョコレートプラネットが普通では考えられない一言を放ちます。


長田「この後はパズドラ部!」松尾「アニメも、バラエティも、あるよ。」


そう、パズドラ部にはアニメとバラエティがある。


アニメが好きな奴は30分アニメを見たいしバラエティが好きな奴はバラエティを30分見たい。普通だったらどちらか一方のニーズに応えた番組を作るところ、なぜかパズドラ部は1人も存在しない「アニメとバラエティを15分ずつ見たい!」という層をターゲットにする令和最大の大博打を打った番組ということをここで宣言するのです。


何度もこの5秒CMを見てきて分かったのは長田と松尾の明らかな表情の違いでしょうか。

この後はパズドラ部!といたって普通ごく当たり前のセリフを言う長田の表情はもちろん明るく、番組を見てほしい!という正直な気持ちが声色にも表れているのですが、松尾はどうでしょう。「アニメもバラエティもあるよ」という普通じゃありえない一言を言わなきゃいけないプレッシャーから明らかに表情が穏やかではないのです。

いつも一緒に見ている早乙女零の家のテレビが汚いからか松尾のおでこには黒い点がなぜかついており、アニメしかない、バラエティしかないと言った瞬間に狙撃される。そんな緊張感が5秒しかないCMで伝わってきます。


視聴者はアニメとバラエティが両方あるという衝撃に戸惑っている時間はなく、番組が始まるまでの数分で松尾が5秒じゃ伝えられなかった情報、アニメが先なのかバラエティが先なのかを考えなければなりません。


NHKでは恒例の朝ドラ受け、朝ドラ後に放送される「あさイチ」という番組内では博多華丸・大吉の両名による冒頭の感想が話題になっており、同じようにアニメを受けてのコメント、同じ番組内だからこそアニメを受けての企画も考えられます。

そしてパズドラ部前に絶賛放送中の「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」からチャンネルそのままアニメを流せばアニメ好き層もすんなり番組を視聴してもらいやすい。


以上の2点からアニメ→バラエティの予想が固くなりますが、5秒CMの松尾の顔を思い出してほしい。あくまで松尾はプロのお笑い芸人、喋りだせば明るい声色で道化を演じますが長田が喋っているターンでの松尾の顔、あれは明らかに俺達になにかを伝えようとしてるとしか思えない。


そう、パスドラ部の番組構成はアニメ→バラエティなどそんな安易なものではありません。


バラエティ→アニメ→バラエティ 


アニメとバラエティの2段構成ではなく、バラエティでアニメを挟むというより難解な構成で視聴者を惑わす。これこそがパズドラ部。


予想は外れたけどアニメ→バラエティの部分がある事からアニメ受けコメントに希望を見出すものも現れるとは思いますが、パズドラ部がすごいのはもちろん構成だけではありません。


バラエティ単体、アニメ単体でも4番が張れる。

この層の厚さが日曜の18時という頂点の枠をほしいままにしている理由です。


バラエティの魅力としてまず「アニメ受け」に関して結論を言うとそんなものはありません。

理由として驚異の複数撮りが挙げられます。


一度番組レギュラーであるガーリィレコードのフェニックスが体調不良で番組を休んだ事があったのですが、その後12週間フェニックスがいませんでした。


この事から人体実験とも言えるような人間の限界を試す脅威の12本撮りが行われている可能性を俺は考えます。

同じく番組レギュラーであるゆにばーすはらに関してもおかしいくらいにМー1決勝進出が番組内で触れられる事はなく、Мー1が他局であるとかそういう事とは別にそもそも世間と時間が12週間遅れている出演者がゲーム企画で足を引っ張りいじられ続けているはらが漫才の賞レースで決勝の切符を勝ち取った事を知る由もないのです。


12本撮りの弊害は出演者のパフォーマンスにも影響し、松尾がボケを振られた際に変顔だけで2週乗り切った剛腕もさることながらこれだけ番組をやっててガーリィレコード以外パズドラが下手すぎるのも過酷な労働環境に置かれている事が理由なら納得がいきます。


そしてパズドラ部といいながら同じガンホーが出している「ニンジャラ」をやる回もあり、バズドラ部とライバル関係のニンジャラ部というのも同じ番組内で存在。


ニンジャラ部の部長としてシソンヌ長谷川が単騎で馬車馬のように働いた事もあり、ニンジャラ部単体の番組「ニンジャラナンジャラ」も10月からスタート。

こちらもパズドラ部ファンなら見逃せない番組ですがなぜかMCがニューヨークの2人になっていてテレビの闇が垣間見えます。

最新回では我慢できずに長谷川率いるニンジャラ部が殴り込み、勝った方がMCだ!と番組MCをかけて勝負するこれ以上ない熱い展開になってるので見逃し配信でご覧ください。もちろんTVerとかでは見れないです。LOCIPO(ロキポ)で見れます。


アニメもすごい。

パズドラのアニメにすごく力が入っていたらそれはそれで面白いんでしょうけどこのアニメの凄さは単純明快。シンプルにつまらなすぎます。


パズドラで世界征服を企む悪の組織に立ち向かうわけでもなければ、パズドラが一番上手くなりたい!という気概も主人公からは感じられない。


たこ焼き屋の息子というおそらくパズドラの玉が同じく「丸い」から。というユーモアでMrドーナツ伝説の10歩後ろを歩く設定に始まり、キャラが何を考えているのか感情移入ができないどころか本当にずっと何をしゃべっているのかがわからない。

ちなみに先週はなぜか雑魚すぎる見た目の男がメインの回だったんですが、勝ちそうな感じもなくイケメンにただ負けるだけのまれにみる薄回でした。


ただ本編を我慢して見終えたものだけが味わえるED、これが格別。

「MATSURI!」というダサすぎる曲(どの音楽配信サービスでも配信されてないです)の中、パズドラの玉がひたすら回るだけ、こんなやつ出てきた?としか思えないキャラクターの静止画が音楽に合わせて飛び出てくる神がかった演出は俺も出来るかも!と今まで映像編集に手を出せなかった芸人の背中を押してくれます。 

実際に俺はそこで初めて映像編集に目覚め、森本サイダーさんとひかるぶんどきのツーマンライブ「劇場版凛世」のどこにも出さない1分半CMを完成させることに成功しました。(3時間かかりました。)


無駄な事なんて一つもないという事を無駄を見せまくる事で教えてくれる。

パズドラ部はアニメとバラエティだけじゃない、希望と未来もある。

ここまで書いてなんですが俺、パズドラのアプリは全くやっていません。

希望と未来。

といえば牛女。


話は変わり、牛女として個人的に今年は1番活動をした年という実感があります。

今年よりもライブ数が多かった年は確実にありましたが、それでも今年が1番芸人をやってるという実感がありました。


コンビでネットラジオを始め、M−1の1回戦TOP3、そして念願地上波テレビ出演のグランドスラムを達成。


考えてみれば当たり前なんだけど8年間全然出来なかった「活動をする」ということが大事な事を思い知りました。


特にテレビ。テレビ出演は俺にとっての悲願。

俺がテレビに出れて嬉しいもあるけど、牛女で出れた事が本当に嬉しい。


昔牛女で俺らがいかにオワコンで無用なトマソンかをお金を払わせて聞かせるトークライブをやりましたが、あの時の応援のし甲斐がなくいつ消えてもおかしくない危うさを秘めた牛女はもういない気がします。


とはいえ新ネタ漫才10本は正直今までほとんど漫才をやってこなかった牛女にとって危険な賭け。


ゆっくり起こすか、無理やり起こすか。

漫才の習得は本来ゆっくりと年月をかけるものですが、あえて砂利道を走行して「進まねー」と嘆き続けた8年間を考えると俺達には時間がありません。

荒療治で無理やり10本を体内に落とし込む。

漫才の奥深さを1日で理解出来るとも思っていませんが砂利道から舗装された道路へ牛女がハンドルを切る瞬間に刮目していただければと思います。


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配信はこちらで購入出来ます!

別にもちろん全部のライブ来てくれたら嬉しいし配信も買ってくれたら嬉しいんだけど、このライブ、来れなかった人にはかなり買って欲しい。


こんなこと言うのダサいけど、めちゃくちゃ疲れたから!

単純に今の牛女の全力を見てくれ👊

2週間とかしか観れないはずなので年末年始のお供に是非。ご来場いただいた方への招待URLは後ほど送らせていただきますのでお楽しみに。

いつかサポートして良かったと思える。 サポートしてなかったら自分はここにいなかった。 人生はサポート。 本当にサポートが欲しいという気持ちがあります。