次元が共存してほしい話

今週だけであんさんぶるスターズにはまり、この台風でバイオアートに再度関心を持つという二大おもしろ案件が発生したので書きます。

後者に関しては、大学時代に他学科の端くれしてた時にかじってた分野。当時、その他学科の端くれしてるときは毎回毎回新しいことを知れてオーディエンスとしては最高に楽しかったわけです。その新しいことのひとつがバイオアート。

ざっくり言えば、バイオテクノロジーとアートの融合ってわけです。バイオテクノロジーが生物がなんだ、細胞がなんだってやつですね。アートはアートですね。(雑が過ぎる)

バイオアートの何がすごいかって、未来をもっと生々しく考えられるところだとか、我々人間もだけど、ほかの生物(動物もだけど、植物も込み)、食品にだって考え方のアプローチをかけないといけない。我々人間などの生物の細胞を摂取して、ほかの物に掛け合わせてアートとして表現したりするんだから、気持ち悪くて身勝手だなって思うんだけど。

例えば音楽や衣装とか、自分で作ったものっていうガッチガチの証拠が残せたりするんだろうね。この楽曲にはわたしの細胞が入ってるので、魂どころじゃないし。衣装だとしたら、この繊維にわたしの細胞が入ってるんだから、実質着る人はわたしを背負うことになるんだ!とか。血と涙の結晶がガッチガチに組み込まれちゃうわけ。

シンプルに面白くて、わたしが学生時代に逃げた「理数系、美術、歴史」をやり直す羽目になったし、逃げた分野だから基礎知識も皆無でマジで大変です。が、今は関心のある分野に付随するので当時よりも苦じゃないのが救い。

さて、そしてあんさんぶるスターズ!略してあんスタ(以下、あんすた・あんすたくん)ですね。

もともと友人のゴリ押しと、わたしの最推し声優が出演してるコンテンツっていうのもあって、なんとなくは知識にあったんですけど、この度アニメ化が決まり、すでに第1クールも放送済みで今は第2クール突入の真っ只中ですね。

あんすたくんの何が面白いかって、とりあえずライブ映像につきちゃいました。

普通は中身といわれる声優たちが出てきてライブをするのが一般的だとは思うんですけど、あんすたくんに限ってはそうじゃないんですよね。

演者以外はリアルなのに、演者だけはキャラクター。徹底ぶりがすごい。

わたしが初めてそういう界隈のライブに行った時に戸惑ったのが「キャラの推しと、声優の推しが違うから現場でわたしはどう対処すべきなのかが分からない」ということだったんです。結果としては、声優さんが出てくるライブで、バックでアニメキャラが映像で出るわけでもなかったから、ものの数秒で声優推しとして楽しみましたが。

そのギャップを感じさせない、あくまでもあんさんぶるスターズ!というコンテンツを崩さないスタイルが良くて。というか、そもそも着ぐるみが夢を壊さないために中身を必死に隠す、あの感じでしたね。ファンはコンテンツを求めているのを第一線に考えている。

で、ライブは演者以外はリアル(オーディエンスももちろんリアル)だから、演出もあるしバンドもちゃんといる。彼らは、アニメの彼らに合わせて全てをキチッとやりきる数学的なやり取りをこなしてて面白かったなあ。アドリブなんてキャラクターたちはしないし、リアル側が事故っても彼らは止まらないだろうし、カバーもしてくれないだろうし。どんなにリハをしようとも、本当にその一回で成功と失敗が決まっちゃう。

私個人としては3DCGはまだまだ発展の余地のある表現技法だと思うので、多分それの発展に添いながら、夢ノ咲学院の皆様はこの現実ステージでもっと現実とのギャップを感じさせない動きだったり、表情を見せてくれるだろうし、あとは立体感だとか、三次元の人間さながらの細かな変化も現れてくるのだと思います。

ちなみに最推しユニットは紅月(あかつき)なんですけど、何がいいかって和をモチーフにした風情あるユニットなんですよ。和だと何かと私の本名は出てくるし、元より三味線やら尺八やらの楽器とギターの組み合わせ…和製ロックが大好きだったり、小物に扇子が用いてあったり、衣装ももちろん着物風だったりするわけですよね。もう何から何までお美しいし、最推しの蓮巳敬人さんは誕生日1日違いでもう、これは運命的な恋煩いなわけですよ………………………。ガチガチのお堅い人なのにアイドルってそんなギャップあります?チャラチャラしてること、めっちゃ嫌いなのに歌とダンスしてるんですよ、めっちゃチャラいじゃん、なにそれ…しかもストイック…。同じ型の眼鏡は3個ストック、眼鏡外すとほぼ見えない…大好きの福袋みたいな存在で大好きです…。

さて、バイオアートとあんすたっていうか、ドリライを混ぜた話だったわけですけども。

ドリライという表現技法が未だ未完成なコンテンツ、言い方変えると進化の余地のあるライブと、まだ知名度の低いバイオアート、なんだかどこか親和性を感じる2つだったのでめっちゃわくわくしちゃったんですよね。二次元が三次元にやってきたのがドリライ。二次元がさらに三次元に浸透していけるのか?逆に、三次元が二次元に行けるのか? アニメやゲームが経済的にも、技術的にも強い国だからこそ、二次元に対する偏見は無くしていくべきだし、二次元はカメレオンのごとく自然に溶け込むべきだし。(ARの普及こそ、二次元が三次元にやってきた!と思わせる技法で感動してる。ポケGOがまさにそれ。)

人間と動物が上手く共存できるように、三次元と二次元ももっと共存できれば面白いのになぁと思う話でした。

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