【ハイランダーデッキ】キングアルカディアス杯(ND)マスター到達のチャレンジとその経緯
※本記事は如何にハイランダーという構築でマスターに到達したかを後日談として振り返ったものです。今月開催される某大会に向けて考察したものではないことを予めご了承ください。
はじめましての方が多いと思います。
タイトルの件について想像以上の反響をいただいたため、今回初めてnoteの投稿にチャレンジします📝
https://twitter.com/shirasamicat/status/1414877449616117760?s=19
自己紹介になりますが、1弾〜7弾環境までハイランダー構築がランクマッチで通用するか試していた狂人です(◔‿◔)
ランクマッチでの実績はほとんどありません。
一度だけオルゼキア杯NDで最終TOP100位に入賞したことがあります(誇らしげ)(全盛期ゲオルグ天門使用)
1.デッキ構築
前置きが長くなりました。
下記画像が今回のチャレンジを「開始」した時のレシピです。
初動を重要視し、月初に多く見られるアグロを意識したつもりでした。
有効トリガーが4枚(ライフ、宣告、アポディを除く)ですが、耐えきることはあまり考えていません。
獄門でワンチャンスを掴むため、青銅やウルコスといったブーストできるクリーチャーを採用してありました。
キーカード設定のマグナムは
・メカオーのピラミリオン
・アポロのバルケリオス
・ドリメのパンダネルラ
など7弾の猛者たちを妨害するのが目的。詰める際はST獣を1枚目のみ破壊することもできます。
※サンクチュアリで踏み倒したりゲキで蘇生したら自壊します(笑)
採用カードを適時入れ替えながら100戦した結果が下記になります。
※期間7月1日〜5日。個人集計につき偏りはあります。
この時点の勝率50%には満足していました🎂
注目すべきは使用率上位デッキになります。
「ハイランダー」というデッキの性質上、上位にメタを張るのが勝ち越すために重要だからです。(強力な押し付けムーヴが存在しない)
TOP3だとアポロに脆く、緑抜き4cはプレイングで誤魔化せる(後述で解説)。ドリメは絶望的といったところでしょうか。ドルバロムと互角の勝負してる点はよくわかりません(苦笑)
最初にデッキを組んだ時点の不採用カード、その組合せは文字通り無数にありました。
(突然の情報洪水)
通常のデッキ構築記事であれば、採用カードおよび枚数についての項目は必ずあると思います。
ハイランダーでそれをすると一論文クラスになるため今回は割愛。もしかしたら【ハイランダーデッキ(構築編)】という続編が出るかも知れません。
カードプールが変わる度にしにます(_ _)
話が脱線しました。方針として
1.対アポロを重く見る
2.コントロールに強いカードは増量しなくても良い
3.対ドリメは構築の根本改革が必要なので諦め寄り
試行錯誤の過程はぶっこ抜きます。下記が本記事冒頭にあるTweetと同じデッキです。
out
霊王機エル・カイオウ
闘竜炎霊パイロン
青銅の鎧
霊騎幻獣ウルコス
百発人形マグナム
in
ディオーネ
斬撃虫ブレードワーム
炎獄スマッシュ
新星の精霊アルシア
ロイヤル・ドリアン
(推しのマグナムが消えた)
特徴としてはかなり対アポロに寄せたところが一つ。
もう一つは色バランスです。デッキの光火自然マナが1枚ずつ減ったのと引き換えに、「単色 : 多色」の比率が「21:19」から「24:16」まで改善されました。
この点は感覚的な部分になりますが、コントロールデッキでもアンタップインマナが6割確保できると精神衛生上よいです。
マスター到達した上記デッキは直近56戦で33勝23敗(+トス2回)でした。
(Total200戦越えなくてよかった...。)
2.プレイング
各対面ごとの話をする前にハイランダーを握る上で最も重要なことをお伝えします。
それは「何をマナに置くか」です。
基本的にマナに置いたカードはそのデュエルでは使えなくなります。(デッキに1枚しかカードがないため)
言い換えれば「1〜3t目までに相手のデッキタイプを把握し、必要なカードをキープする」という行為です。
大袈裟な言葉を使いましたが、実はどのデッキでも同じことなので気にすることはありません(•‿•)
3マナでガントラを出したり、4マナでエタガを撃ったり、そのために必要なマナ色はなんだ? というイメージ(デッキは抜粋)
余談ですが、相手もこちらのマナ置きは見るので「1t目に置くカードを相手に印象付け、デッキタイプを混乱させる」ということも意識しています。(言いたいだけ)
上記は一例です。花籠が見えればミラクル軸orマルコ、ドリアンが見えればガントラやドリメなどのビート、超絶究極神ならコントロールを想起する方は多いのではないでしょうか。(どうせ2t目のマナ見て相手は思考放棄する)
ここからは対面ごとのプレイングを文字に起こしていきます。
分かりやすく言語化する自信がないため、対戦様子をまとめた動画のモーメントを置いておきます。百聞は一見に如かず、とも言いますので興味があればぜひ!
https://twitter.com/i/moment_maker/preview/1414798115555614722
・アポロ
相手の展開を妨害できれば獄門イングマールでのカウンターがとても決まりやすいです。
キーカードはもちろん裁き。他にもサンクチュアリでバルケリオスを破壊▷オルゼキアのようなギミックもあります。
サイバゴンやGAEでキングアルカディアスをチラつかせるとリーサルが取れていない(ブロッカーがいる)状況でも突撃してくるアポロは多いです。
他では多色クリーチャーをボルガウルで潰しながら盾を削る、という選択肢も考えられます。こちらの場合は盾の調整がし易いでしょう。
ガン不利からでも豪運盾で返せる可能性はあります。ダイレクトアタックを受けるまでは勝負を続けましょう。
https://twitter.com/shirasamicat/status/1415592436328374276?s=19
・緑抜き4c
※ドルバロムを軸としない、且つこの色のコントロール系統デッキをまとめてここに分類しています。
このデッキは環境で良く見かけるデッキ群への対応力、およびカスタマイズ性の高さから使われていると思ってます。
アガピ&ムルムルの高パワータップキル型、ロスチャ&ゲートのサファイア型、天門ザーディアを投入した守備型など。
派生は多岐に渡りますが「使う人が何をメタりたいか」で採用カードが変わります。
それがハイランダーという弱そうなデッキと対面した場合、行動パターンはいくつかに別れます。
A.アクアンでリソース差を付けつつゴッドで詰める
B.キングクイーンでロックして殴る
C.アガピで盤面を固めておく
Aの場合はLOプラン
リソース供給手段で負けているため「ドロー▷ノーチャージエンド」も選択肢に入ります。真逆である2〜3t目にライフを打つことは推奨しません。
アクアンは出されていませんがコントロール対面の長期戦を想定し6〜8tの間ノーチャージエンドをした試合。
リソース維持と残り山札を天秤にかけ柔軟に動きます。
終盤にパルティアを出せば相手の動揺からプレミ誘発もあり得ます🙄
Bでロックをしてきた場合はカウンタープラン
4cコンの特徴であるキングクイーンロックはビート相手に決まれば強力です。
しかし、このデッキ最強の勝ち筋「獄門イングマール」は両ロックをすり抜けます。
相手の構築にジャラが見えると通らない可能性もありますが、11マナあれば
・獄門アルバトロス
・獄門コメチャイングマール
が可能です。アルバだとジャック1枚で負けるため注意。
※デルフィンはクイーンの登場で採用率が下がっていると感じられました。出されるとこのデッキはほぼ詰みます/(^o^)\
Cで盤面を固めてきた場合はアポディで吹き飛ばしましょう(雑)
Cに限った話ではありませんが、アガピをサンクチュアリで破壊▷サラマンダスに繋がれば前環境の疑似ガレックとなり強力。
意外にも竜虎が1番活躍するのがこの対面です。
6~7弾環境のデアリカチュアで名を馳せたこのコンビ。揃った時の効果が強すぎる故に単体でも活躍します。
例えばコントロールの睨み合い時に突如相手がヘリオスを召喚してくればどう感じるでしょうか。
NDには存在しないはずの「ロスト・ソウル」を相手は警戒し、除去札を切ってきます。
私視点だとほとんどがブラフですが、ヘリオスも任意ハンデスとして使えることになります。サラマンダスは雑に切っても強い。
こちらも相手視点、放置するとヴォイジャーやエル・カイオウがまとめて焼却されてしまいます。除去されれば2ハンデス相当。
13マナでW召喚はとてもレアですので紹介しておきます。
https://twitter.com/shirasamicat/status/1411635421835005953
・ドルバロム
上記の勝率はあてになりません。マスター帯で30回マッチングすれば間違いなく負け越すでしょう。
4c型と黒緑型がありますが、立ち回りは大きく変わりません。6~8マナあたりでジェニー出してバーロウ抜いてください。
相手が9マナに到達すればいつでもトップで捲られます。状況を見てジャスキルを狙うか、闇マナを確保して獄門カウンターかを選びます。
※諦めずにワンチャンス追ったらボコボコにされました。
稀にキングアルカディアスを出すとリタイアしてくれる人がいます。素直に喜びましょう。
・ドリメおよびガントラ
残念ながら苦手対面です。勝った試合は3~4t目にミラクルを成功させてる気がします。
ビートしつつマナや盤面を展開してくるので防戦一方です。リソース負けは気にせず最優先で盾を守ります。(バンジョーをエタガで埋めるなど)
ここでもサンクチュアリは活躍します。
ガントラorアラゴナイト▷ディオーネに変換
パンダネルラ▷ビルギアスorベガに変換
この対面でのベガはまさに救世主です。故に一度しんでもらいます。
相手のクリーチャーにベガ突撃▷アルバも突撃でリサイクルできます。序盤でブロッカーが出せた場合も積極的にブロックしておきましょう。
獄門を引けないと大概押し切られます。
・5cコン
基本的には緑抜き4cと同じ立ち回りで問題ないです。グッドタイミングでハンデスができれば良き。構築の幅が広いのでミラーマッチと思って楽しんでください(笑)
・メカオー
環境に根強く残る対応力、押し付け力が共存したデッキです。使用者が減れば減るほど(周りのガードが下がるほど)強さを発揮する山だと思います。
コメチャやエタガでアドバンテージを稼ぎながらテンポを奪えればベスト。相手視点はコントロール系統に見えるはずです(実際コントロールですが)。
処理しきれなかった場合の一つの到達点が有名なヴィーナス&ミリパです。これを防ぐSTはこのデッキにありませんが、ブレードワームとビルギアスは1ターン粘れます。
ヴィーナス下でもミリパを破壊しつつ1打点形成▷次ターンに獄門ノートリ条件を作れます。細かろうが存在する勝ち筋は追いましょう。
・フュージョン
かなり相性が悪いです。フュージョンだけでなくゴッドリンク速攻ができるのが辛い。トップに怯え続けることになりますが、ジャスキル以外の局面で盾を触るとリソースを与えてしまい負けます。
長い闘いになりますが、我慢することで見える光もあるでしょう。
他デッキについて今回は割愛。(もしかしたら追記するかも)
3.一部カード紹介
今回のチャレンジで思い入れが特に強いカードたちを紹介させていただきます(_ _)
【憎悪と怒りの獄門】
【機動聖霊ムゲン・イングマール】
通称獄門イングマール
元々は驚天の超人がナーフされる前に私が好んでいた戦術でした。
NDでリクがスタン落ちしたため、これを止められるSTが
不浄の魔人ジャラ
ヘブンズ・ゲート
調和と繁栄の罠
の3種しかないためです。(一部の特例を除く)
これについては私がくどいくらいに呟いているため、そちらのモーメントも宣伝させていただきます。
https://twitter.com/i/moment_maker/preview/1406727107535728640
特に獄門についてはこれ1枚で勝因の28.9%(26/90)を占めていました。ハイランダーで3割弱、はっきり言って異常なカードだと思います。
獄門イングマール研究会を私と結成してくれる方を密かに募集中です(笑)
【スペース・クロウラー】
【ディオーネ】
君たちレア度逆じゃない?
スペースはハイランダーでなくても5cコンなら必ず採用すべきです。柔軟性が非常に高くゲキからの蘇生も可能。2回目を出す頃には山札に何が眠っているかの見通しが立てやすくなります。
ディオーネはほぼガントラメタでした。トップSAのアラゴナイトやロウバンレイを1ターン止め、除去をあてる動きが可能になります。
他の対面ではアンタップイン青マナでしたが、マスター昇格戦にてパワー差10倍のアポロパンチングを受け止め、勝利に導いてくれたことを一生涯忘れないでしょう。
https://twitter.com/shirasamicat/status/1414892260840275975
ほとんど気にすることはありませんが、ディオーネがいたら自分のイングマールも止まります。そんなことする奴はいないと思いたい。
【フェアリー・ミラクル】
【ガーデニング・ドライブ】
初動以外でも強力な2枚
ミラクルのブースト力でアグロ対面に間に合わせる試合は多かったです。2ブーストが印象的ですが、マナをノーチャージで撃つと疑似的なブレチャにもなります。コントロール対面で役に立つ知識です。
ガーデニングは唯一のマナ回収手段。呪文限定ですが序盤に置いた獄門やアポディを回収できます。O・ドライブの条件がデッキに少ない光マナである点に注意。
後述のGAEで確保できるアンタップマナ要因でもあります。
【G・A・E】
【破壊と誕生の神殿】
ひと昔前の青抜き4cでよく見かけたセット
このデッキにおいてGAEは便利という言葉では足りません。cipで仕事をするのは言わずもがな、
1.盾にジャックor花籠があるか(見えている情報と合わせて)
2.アンタップマナの確保(ペガサス側)
3.強力な光カードのサーチ(ベガ、アルシア、キンアル、イングマール、ゼンアク)
4.リンク時の処理し辛い2打点
ここまで八面六臂なカードの替わりはいないでしょう。
サンクチュアリは各対面の項で既に使い方を出してしまいました。事故りがちな赤マナを確保するためにペガサスで持ってくることもあります。
アポロ対面でセンチに撃ってジャックorブレードが出れば吉、ジェニーが出れば大凶です。やめてください。
【猛禽恐皇ビューティシャン】
【無頼電脳スプラッシュアックス】
水多色&書いてあることが強い
ビューティはよく見かけるカードで今更ですが強いです。特にコントロール対面。
O・ドライブのイメージが強くてアポロでは使えなさそうですがブロッカーなので素出しも一考。
スプラッシュアックスはギリギリまでトリプルマウスと枠を争っています。ハンデスとドローの優劣はここでは論じません。色の問題で私はこちらにしています。
(思い出になりますがゲオアガピ天門で初手にレモン引いてると安心しました。そういうイメージです。)
cipでアドを稼ぎつつキングの種になることが多い2枚です。
【プリズム・ブレイン】
【ギガメンテ】
長期戦でトップするとうれしい
実はプリブレについては確定枠とまでは思っていません。この異常なデッキでは極力相手に情報を開示したくないからです。
トリプル・ブレインと替えてた時期もありましたが4コスと5コスの差は大きすぎました。イラストはトップレベルで好きです。
ギガメンテは墓地回収しつつ場持ちも良くて◎。竜極進を拾ってグルグルすることもできます。
ダイレクトアタックの権利があるときはこいつの声を聴いてます。(次点でサイバゴン)
説明不要!
4.おわりに
繰り返しになりますが私自身、1弾環境から【ハイランダー】というデッキが好きでした。
安定性は皆無ですが相手の動きに合わせて対応を変える、というデュエルに憧れてました。
こういうと響きは良く聴こえます👂
走った感想としてハイランダーを扱う上で必要なものを勝手ながらレベル化します。
構築力 :★★★★☆
運 :★★★★★
プレイング :★★★★☆
試行回数 :★★★★★★
狂人度 :★★★★★★★★★★
正直こんな苦行を他人には勧められません(苦笑)
この記事自体は「こんなカードの使い方があるんだ」程度に受け止められれば幸いです。
最後に。この記事に辿り着いた方でakiraさん(@kurage_akira)を知らない方はいないと思いますが、6月のツイートには心を惹かれました。
スペシャルサンクスとして名前を挙げさせていただきます(_ _)
ハイランダーに限らず、この記事を読んだ人がデュエプレをより楽しめることをお祈りします!
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