2022.6.5.安田記念 パドック前考察


<コース>
向正面奥からのスタートで最初のコーナー(第3コーナー)までは約600mと長いため先行争いはそこまで激しくならず、枠の有利不利もそれほどない。
ただ、スタート後下り坂→一瞬上り坂→また下り坂→コーナー突入となる為、中間緩むことなく最後まで速いラップが続きやすく、その上で最後の直線でのもうひと伸びが重要。
ハイスピードの追走力と末脚

2021年 1:31.7[上がり①位2着]
12.3-11.0-11.6-11.5-11.4-11.2-11.0-11.7
(前半34.9-後半33.9)

2020年 1:31.6[①→1着]
12.1-10.9-11.2-11.5-11.6-11.4-11.0-11.9
(34.2-34.3)

2019年 1:30.9[①→3着]
12.2-10.9-11.4-11.3-11.2-11.1-11.2-11.6
(34.5-33.9)

2018年 1:31.3[①→1.4着]
12.2-10.8-11.2-11.3-11.3-11.4-11.4-11.7
(34.2-34.5)

2017年 1:31.5[①→1着]
12.2-10.6-11.1-11.6-11.6-11.0-11.3-12.1
(33.9-34.4)

また、高速化が進む東京競馬場での開催であり、1分31秒台決着が見込まれる高速馬場への適正も重要な点。

ハイスピード追走力(=ラップ適正)と言う点からは
①マイルより短い距離でのハイラップレースと傾向が近い為、1200、1400での実績も有望。

→3ロータスランド
 5ホウオウアマゾン
 12ダイアトニック
 16レシステンシア

(13ソングラインの8走前紅梅Sは14001着だが後半4F全て11.5〜12.1のタフな前傾戦だったので該当外とした。
また、18ナランフレグも短距離戦では実績言うことないが、良績は1200に集中しており1400芝になると7着3回10着1回と4戦してまるで良いところなしの為除外した)

②東京1600で今回と同じように緩みの少ないラップで好走した馬も適正は高い。
東京新聞杯
12.2-11.1-11.4-11.7-11.6-11.2-11.4-11.7
ヴィクトリアマイル
12.5-10.8-11.4-11.6-11.7-11.1-11.3-11.8

→6カラテ(東京新聞杯3着)
 7ファインルージュ(東京新聞杯2着、ヴィクトリアマイル2着)
 8イルーシヴパンサー(東京新聞杯1着)
 13ソングライン(ヴィクトリアマイル5着0.3差)
 16レシステンシア(ヴィクトリアマイル3着)

③そして勿論前年安田記念好走馬である

→9シュネルマイスター
もラップ適正はある。

末脚という点からは

→8イルーシヴパンサー(近4戦全て上がり最速)
 9シュネルマイスター(毎日王冠で上がり2位より0.7速い上がり最速)
 14ソウルラッシュ(近4戦で上がり最速3回上がり2位1回)
の3頭を特に挙げておきたい。

高速馬場適正について
①東京1600の持ち時計順では

→9シュネルマイスター 1:31.6(NHKマイル/斤57K)
 13ソングライン 1:31.6(NHKマイル/55)
 16レシステンシア 1:31.9(ヴィクトリアマイル/55)
 8イルーシヴパンサー 1:32.3(東京新聞杯/56)→54Kなら1:32.0の時計有り
 17サリオス 1:32.4(安田記念/58)
 7ファインルージュ 1:32.5(ヴィクトリアマイル/55)
 8ホウオウアマゾン1:32.6(NHKマイル/57)
 15セリフォス 1:32.6(NHKマイル/57)→ただし今回54Kと3K減❗️
 2ヴァンドギャルド 1:32.7(東京新聞杯/57)
 6カラテ 1:32.7(東京新聞杯/57)→54Kの2021年は1:32.4
 11カテドラル 1:32.8(安田記念/58)→56Kなら1:32.4の時計有り
 4ダノンザキッド 1:33.7(富士S/54)
 3ロータスランド 1:34.1(富士S/54)

この中で取捨するなら、
2018年以降で(2017年以前は高速化する前だったのか1:33を切る実績の馬が皆無だったので)安田記念馬券内にきた馬の内最も遅い東京1600の持ち時計だったのは、2021年ダノンキングリーと2018年のアエロリットで1:32.4(名馬アーモンドアイとグランアレグリアは除く)
つまり今までは持ち時計1:32.4より速い時計があれば、安田記念で馬券内にくる可能性はあるということ。

ここに準ずるなら、持ち時計からは
→9シュネルマイスター
 13ソングライン
 16レシステンシア
 8イルーシヴパンサー
 17サリオス
と1:32.6から斤-3Kの
 15セリフォス
まで。

②その他東京1600以外の高速馬場適正については、
高速阪神桜花賞で3着の7ファインルージュを挙げておく。

ここまでで挙げた馬をまとめておくと
3ロータスランド(短距離高速追走)
5ホウオウアマゾン(短距離高速追走)
6カラテ(ラップ適正)
7ファインルージュ(ラップ適正、高速馬場適正)
8イルーシヴパンサー(ラップ適正、高速馬場適正、末脚)
9シュネルマイスター(ラップ適正、高速馬場適正、末脚)
12ダイアトニック(短距離高速追走)
13ソングライン(ラップ適正、高速馬場適正)
14ソウルラッシュ(末脚)
15セリフォス(高速馬場適正)
16レシステンシア(ラップ適正、高速馬場適正)
17サリオス(高速馬場適正)



<パドック前注目馬>

◎8イルーシヴパンサー
4連勝で全て上がりは最速の注目馬。
前走東京新聞杯は
12.2-11.1-11.4-11.7-11.6-11.2-11.4-11.7
と4•5F目で11.6を超えただけでほぼ緩みのないタイトなレースで、後方から上がり2位より0.8も速い最速の脚で突き抜けた。今回の安田記念にも近いラップであり、適正は確か。
下した相手もファインルージュ(2着)に、カラテ(3着)、カテドラル(8着)、ホウオウアマゾン(12着)と今回出走馬も多くいる。
 懸念点は初となる斤量58K(+2K)だが、マイル路線に切り替えてのこの充実ぶりと、今回の調教の走りを見る限りクリアしそうな気がする。
どちらかと言うとG1で人気馬に乗る田辺Jの方がやや不安😂

○13ソングライン
前走ヴィクトリアマイルでは懸念してた内枠2番で外に出せず、3コーナ付近では躓く不利もありながら直線は上がり3位の脚で伸びて2着とはクビ•ハナ・ハナ差の5着。前残り馬場だったことを考えても最終8番手から差してきたレース内容自体は評価できる。
池添Jも「大変申し訳なかった」と後悔の騎乗で今回にかける意気込みもかなり強い。
またその前走は結果の出ない海外帰りからの参戦でもあり、その中での好走、そして叩いた上積みを持っての今回臨戦と捉えればプラスは大きい。
 懸念点は牝馬で中二週でのG1連戦ということで結果がつながらないヴィクトリアマイルからの参戦だが、適正面、騎手の気合い、外目13番を引けたこと、調教の動きも軽く馬体も良いことから対抗評価に。

▲7ファインルージュ
前走ヴィクトリアマイルでは直線躓く大きな不利がありながらそこから再度盛り返し伸びて2着。スムーズに加速できていれば1着ソダシにどれほど迫っていたか。
ラップ適正もあり、安定感は随一。
懸念点はソングライン、レシステンシアと同じくヴィクトリアマイルからの参戦ということだが、フォトパドックを見る限り薄い肌感で馬体は良く、調教でも三頭併せの真ん中を走らせる負荷をかけられているので状態は良さそう。

△9シュネルマイスター
リピーターレースでもある安田記念の去年3着馬で適正も高いのでことから、いくら今回の状態に疑問でも評価はこれ以上下げられない。
馬体が全然減らないということから本追い切りの後で更に坂路調教するくらいなので、当日馬体重とパドックの様子は必見。

△14ソウルラッシュ
適正面ではやや分が悪く、末脚はあるものの持ち時計がないという不安点も。
ただ調教の動きは素晴らしく、4連勝の成長力を期待したいところ。

☆15セリフォス
最後の脚はややキレ負けするイメージだが、東京マイルの持ち時計が57Kで1:32.6なら、-3Kで走られる今回期待しても良い。
元々2歳時は4戦3勝で敗れた一戦もG1朝日杯FSで後のダービー馬ドゥデュースの0.1差2着なら実力はあるはず。

☆12ダイアトニック
前走高松宮記念は返し馬の時に寄ってきたカメラマンに驚いて暴れ、岩田Jが落馬寸前になるほどの精神状態。スタートは出遅れ、そのままレースにはほぼ参加できずの14着なら度外視でも良さそう。
今回の安田記念はハナじゃなきゃダメというほどの馬はおらず前に行くのは、東京マイルで9着12着のホウオウアマゾンか距離信頼はやや薄い16レシステンシア、もしくはこれも距離不安のある3ロータスランドと芝での先行力どこまでの1カフェファラオあたり。となると前半ペースは遅めになる可能性があり、このレースで穴を狙うなら前目に行って残るパターン。
この馬は出走馬中唯一58K背負って優勝しており(2020年函館SS)、3走前も57.5Kで中京1600を4着に飛び込んできている。
前走の疲れもなさそうな力強い調教の動きで一発を期待してる穴推し一頭。

あとは
芝は走るはずで福永替わりでゲートポンと出れば最内でも揉まれずレースできるかもしれない
☆☆1カフェファラオ

適正はまだありそうなのに人気がなさすぎる
☆☆6カラテ

ヴィクトリアマイルで飛んできた祖母エアメサイアと同じように後ろから飛び込んでくるかも!と思うくらい調教気合い良かった
☆☆10エアロロノア
の三頭を大穴候補としてパドックにて判断。


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