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[FGO性能解説シリーズ][第一回]刑部姫

初めに

ご挨拶

はじめましての人ははじめまして!
沼を渡り歩く者 からすです
今回はFGOの話です。
先日身内の鯖で性能語りをしていたら面白かったので、特定のサーヴァントについて性能語りをする記事を書きたいな、と思ったので、書きます。
完全に主観ベースで語っているので、私の手持ち不足による至らない点等があるかもしれませんが、あらかじめご容赦ください。
シリーズ、と題してはいるものの、シリーズとして続くかは不明です。
むしろ自分に対する圧まである。


この記事の意図について

この記事は、引くか迷っている人向けの鯖解説、みたいな位置づけで、鯖の性能について語る記事になります。
具体的な運用や、どんな用途でサーヴァントを編成したことがあるか?等の経験談ベースで語っていきます。
サーヴァントのキャラとしての来歴はほぼ触れませんのであしからず。
また、今更環境級のキャラクターの解説をしても仕方ないので、攻略サイト等にある引くべきランキングで、優先度が低いサーヴァントを対象にしています。
FGOを攻略する"ではなく"面白く遊ぶ"場合に、選択肢に入るサーヴァント組にフォーカスできればと思います

記事で使う言葉について

解説をするのにあたり、多少特殊な表現をする場合があるので、以下に列記しておきます。

  • Q/B/A : Quick/Arts/Busterのカード色の事

  • 1s/2s/3s : スキル1 スキル2 スキル3の事

  • アペ1 : アペンドスキル1、追撃向上の事。他スキルもアペ+数値で表記します

  • CT : スキルクールタイムの事。

記事構成について

以下の構成で記事を進めます。

  1. 性能について

  2. 運用方法

    1. 実際の編成例

目次から飛べるようになっているはずなので、気になる場所へ直接飛んでいただければ幸いです

記念すべき第一回目は、刑部姫です。
では、本題の話へどうぞ

刑部姫

性能が好きすぎてLv100にした

性能概要

刑部姫は、アサシンのQuickで巣殴りをする、アタッカーのサーヴァントです。
性能はその中でも耐久に寄っており、その性能から、高難易度を視野に運用することが想定されたデザインです。
実際、周回で役立つスキルは2sのNP補助位しかなく、それを利用するなら他のサーヴァントを使う(例えばマシュ等)ほうがよっぽど良いでしょう。
今回はどうやって、刑部姫を使うか?を話していきます。

では、刑部姫ができることは何か?
それは継続的な防御バフ、味方全体のカード性能への強力なバフと、疑似的なHP回復、NP補助、厄介な敵の強化解除になります。
具体的には、B、Qカードの性能を大幅に引き上げ、全体的な火力を底上げすることで、敵のHPを削ることに貢献します。

性能詳細1 : 宝具について

白鷺城の百鬼八天堂様

なかなか宝具Lvが上がらない

詳細な倍率はAppMediaさんから拝借しましたが、以下のようになっています。
※強化前については割愛します。

味方全体の防御力アップ(3T/20%)
&クイック性能アップ(3T/OC:30〜50%)
&バスター性能アップ(3T/OC:30〜50%)
&最大HP増加(3T/LV:2000〜4000)

https://appmedia.jp/fategrandorder/1133643

バフ部分について

シンプルに味方全体のBQを30%バフし、防御力を20%積みます。
ゲーム仕様上、NPを獲得するためにはAを切らなければならないため、1stボーナスにAを置いてマイティチェインを構成し、BQと打ってNPとスターを継続的に確保しながら、相手からのダメージを防御力で受けつつ、火力を出していくことがこの娘の基礎戦略となります。
腰を据えてお城を立てて、ゆっくりじっくり相手を倒していく、らしいと言えばらしいですが、現代の速攻で強力な攻撃宝具を展開して連射する環境は、正しく逆風と言えるでしょう。
その性質上、Q軸や、Q寄りのB軸のサーヴァントの補助に秀でており、そういった子達は押しなべて基本的には引くべきランキングが低位であることが多いので、必然的にうちのカルデアでは出撃頻度が多くなりがちです。

最大HPアップについて

お城に引きこもる、というフレーバーベースで性能が定義されているためか、最大HPアップという珍しいバフを付与します。
この最大HPアップというバフはちょっと特殊で

  1. バフがかかる場合、現在のHPから最大HPが増加した分だけHPが増える

  2. バフが解除される場合、現在のHPの値のままバフが解除される。

という仕様となっています。

例えば、最大HP10000のサーヴァントが体力7000まで削られた状態でこの宝具を打った場合、

  1. 宝具Lv1の場合、増加HPは2000なので
    10000 + 2000 = 12000
    で最大HPは12000になります

  2. サーヴァントは増加分だけHPが増えるため、実数値は
    7000 + 2000 = 9000
    で9000のHPになります

  3. バフが解除される場合、最大HPは10000になりますが、サーヴァントのHPの実数値は維持されるため、HPは9000のままです

これにより、実質的なHP回復として運用が可能です。

性能詳細2 : スキルについて

保有スキルは以下のようになっています

この子はスキルLv大事

それぞれ詳細に解説していきます。

四神地相(白鷺) A 

性能は防御バフ30%1T、防御バフ30%3T、弱体体制アップ40%3T、横へのクリバフ50%3Tです

相手の強力な攻撃に合わせて、宝具+このスキルで被ダメージを最大80%もカットすることができ、宝具の最大HPアップと合わせることで、相手からのダメージを封殺することができます。
このスキルの存在と宝具の最大HPの増加、防御バフ、マイティチェインの実装により、刑部姫は圧倒的な単騎性能を誇ります。

横へのクリバフ50%は、先日マーリンが強化でやっともらえたレベルの倍率であり、破格です。
しかし、刑部姫はクリティカルスターを獲得するスキル、宝具を持っていないことは述べておきます。
礼装か、星生みが得意なサーヴァントを一緒に連れて行ってあげましょう。
ただ、この娘を運用する時点でクリティカルスターには困らない編成になるため、あまり気にする必要はないでしょう。

千代紙操法 EX 

NP増加量は20%、スター発生率アップは50%と悪くありません。
スキルCT5でNP20が返ってくるのは、決して悪くない…のですが、初動ブーストとしてはちょっと物足りないのも事実。
NP獲得とスター獲得率アップが同じスキルに同居していることで、誰に向かって打つか?を悩むのも、この娘を運用する上で楽しい悩みポイントです。
ここから先の3Tで、誰のカードを切るか?を視野に入れながら、一番Qのカードを打つであろう娘に打つのが望ましい運用となります。

城化物 A++

防御ダウンの倍率が40%です。
デバフなので弱体体制で弾かれる可能性はあるとはいえ、CT5でこの防御デバフは破格です。
※水着清姫の恋の追跡者は同じCT5で-30%だし、水着紫式部は-30%+宝具封印でCTが6まで伸びてしまっています
代わりに、効果時間が1Tと短いので、自分のサーヴァントが攻め込むタイミングで使いたいです。

強化解除が後になるので、弱体無効がついていると防御デバフが入らないのはご愛嬌。

スキル総括

「優秀な防御」に「NP補助」と「スター発生補助」、「相手に対するデバフ」「強化解除」と痒い所に手が届く性能となっています。
また、それをCT5という短いスパンで振り回すことができることが
最大の強みであるため、スキルLvはなるべく10にしたいところ。

クラススキルについて

クラススキルについても軽く触れておきます

Aバフ、スター発生Up、デメリットの弱体ダウンと弱点の神性、となっています。
ただ、Aバフはあるとはいえ、Aカード2枚なのでArtsによるNP回収性能はそこそこ。
弱体体制ダウンと神性により、デバフと弱点特攻をもらいやすいのが珠に瑕です。

使いたいと思うシーンについて

運用方法は大別して3つ。

  • クリティカルパ

    • Qパ

    • B or Aクリパ

  • 耐久パ

  • 単騎

となります。
1sのクリバフと3sの40%デバフを噛み合わせて大火力を出すか、その本体の堅牢性を活かして耐久するかの二択になります。
それぞれ編成例と共に、具体例を挙げてパーティを解説していきます。

刑部姫が味方に求める性能について

刑部姫にはいくつか弱点があります。

  1. 自分の耐久は担保できるが、味方の耐久に貢献できるのは防御バフ30%と最大HPアップのみ

    1. 耐久出来るスキルを持っているサーヴァントが望ましい

  2. スター獲得ができるスキルが無い

    1. 素殴りでスターが出せるか、スキルで星が出せる、ないし攻撃を刑部姫に打たせても十分な火力が出るサーヴァントが望ましい

  3. Aバフはない

    1. Q/Bで火力が出せる or 自前のバフで十分な火力が出るA鯖が望ましい

Qクリパ

Quickでの素殴りによるクリティカルを出し、NPとスターを稼ぎながら防御バフを重ねて運用していく編成です。
この娘を使う上で最もオーソドックスな編成になります。
その性質上、殴りによるスターが増えるのでs1で話したスター不足に悩まされることはなくなります。
しかし、その場合、火力不足に悩まされることになるので、刑部姫の宝具のQバフ30%がとても大切になります。
NP獲得できる形でカードを切ることを意識しましょう。
AQQでNPとスターを稼ぎつつ、火力を出したいターンにはBQQでスターと火力を稼ぎ、宝具のターンは刑部姫の3sでデバフを入れて押し切って敵を倒す事を目指します

編成例

裏の理想の王政はなんでもいい

雑魚が多いところはパールヴァティの全体宝具で負荷を掛けつつスターを稼ぎ、厄介な単体はクリバフの乗ったカードで落として勝利を目指す編成。
敵想定は4騎士混合を想定していますが、騎のみでもこの編成で戦えます。
編成のミソとして、メルトリリスは回避で、パールヴァティはカーマの灰EXで防御バフを取れる他、チャージアタックに対してメルトウィルス+防御バフで被ダメを減衰させることで、継続的に戦闘が行えるようになっています。
パールヴァティの1s(イマジナリアラウンドEX)でNP獲得補助があるので、概念礼装は自由が利きます。
2030年の欠片は多少スターを盛り過ぎなので、NP補助か、攻撃を補助できる礼装を装備するのもありかもしれません。

Bクリパ

Qカードで星を溜めるorスキル/礼装で星を出して、刑部姫1sのクリバフ50%と3sの防御デバフ40%でバーストダメージを出すのが目標になります。
難儀するのは、宝具の打ちどころです。
Busterカードで火力を出したいため、1stボーナスにBカードを選びたい…。
しかし、宝具のBバフ30%は捨てがたい…といったジレンマが発生するので、刑部姫の宝具を絡めたQチェインでスターを出した次のターンに、Bで火力を出せるとベストです。
あるいは、宝具チェインなどでBバフを有効活用しつつ、星を稼げるサーヴァントを採用できるならそれもGood。

編成例

ジャンヌダルクオルタサンタリリィは多分宝具を打てない

魔王信長の3sと、2030年の欠片を用いて星を出し、魔王信長の強力なBカードでクリティカルを狙っていく編成です。
ジャンヌダルクオルタサンタリリィ(以下ジャルタリリィ)は1sで回復と味方単体のスター発生率をアップでき、本人の攻撃のヒット数が多いこともあってQチェインでなくても星を稼げるのがこの編成にマッチしています。
また、魔王信長も宝具のヒット数が多い為、こちらにジャルタリリィの1sを打つことでもクリティカルスターの発生を見込めるのもシナジーがアツいです。
魔王信長のやけどによるセルフダメージを刑部姫の宝具とジャルタリリィの1sでケアしつつ、Bクリ(バフ50%)の大火力を叩き込むのはとても爽快でした。

ジャルタリリィ1s+刑部姫の2sで信長の宝具を打った後のターン

余談ですが、ジャルタリリィの1s/2sが最短5Tなのも取り回しが良いです。
器用だな君。

受けは
ジャルタリリィ : うたかたの夢EXの無敵
魔王信長 : 夢幻の如くB++の無敵
で受けることができます。
いずれも攻撃バフと特攻バフと前のめりなバフが付くので、相手の宝具ターンに大きくダメージを取ってブレイク→チャージアタックをスカす、等のプレイングが求められるでしょう。

Aクリパ

Aクリパを運用する場合に難儀するのは、スターの稼ぎ方です。
そもそもの編成に含まれるQの枚数が必然的に少なくなるので、カードをプレイする枠としてQを選択し辛くなってしまいます。
刑部姫としてはQチェインではなくAチェインに参加し、NPを獲得してバフをばら撒くことを主軸に立ち回るのが良いでしょう。

編成例

ホームズの宝具によって防御無視と無敵貫通を付与し、美遊の宝具でNPとスターを回転させながら、全員でクリティカルを狙っていく攻撃的な編成です。
ホームズはバリツで、美遊はちょっと危険ですがガッツでそれぞれ相手のチャージアタックを受けることができます。
この編成のいいところは、美遊ホームズいずれもアーツアタッカーであり、アーツサポーターであることです。
十分にダメージが出せるだけのバフを自陣にばらまける+HP回復が頻発するので、耐久性もそこそこあります。
足らないのがクリバフと相手へのデバフなので、そこを補える刑部姫と良い感じにハマっている編成だと思います。

耐久パ

刑部姫の真骨頂の一つです。
本人の宝具による疑似HP回復と防御バフ30%を使って、相手の攻撃を受け切って勝つ編成です。

刑部姫以外の編成選択肢は以下の通りになります。

アタッカー
早期決着用のサーヴァントです。
求める役割は、火力、星出し、横バフ等になります。
火力を出すのに素殴りを要求したり、打点は出せるものの受けが弱いサーヴァント等を強力にサポートできる編成なので、普段輝き辛いサーヴァントを編成しやすいです。
ただ、どちらかというと星の飽和はし辛いので、スター集中礼装か星操作ができるスキル・礼装をつけてあげたいところです。
ex)謎のヒロインX(オルタ)、ガラテア、ワンジナ等

タンク
味方を守る役割のサーヴァントです。
求める役割は、強力な防御、ターゲット集中、無敵展開等になります。
ex) ジャンヌ、マシュ(第一部)、パッションリップ等

追加ヒーラー
相手への火力を出すことはあきらめ、被ダメカットと回復量で相手の与ダメを上回ることで持久勝ちを狙う編成を組む場合の採用枠です。
枠としてはアタッカー枠と入れ替えになります。
ex) アンデルセン、マーリン、玉藻等

編成例(アタッカー採用型)

仮想敵が全体宝具を打ってこない前提での編成。
プリコスで刑部姫のNPを稼ぎつつ、パッションリップで相手の攻撃を受けて、謎のヒロインXオルタの宝具とリップの背水で切り返していきます。
リップの宝具にHP回復がついており、上限を引き上げるだけではケアしきれない被ダメージを打ち消せるのも相性が良いです。
謎のヒロインXオルタにNP補助の千代紙操法を打てば、打った宝具でクリティカルスターが大量に返ってくるので、それを使ってクリティカルで宝具を回せるようになります。好循環に入ることができれば、バーサーカーが入っているのにもかかわらず不沈になります。
全体的な弱点として、NP効率…というか宝具回転率があげられます。
相手のチャージアタック前に、刑部姫の宝具を打てるようなカード切りをするのが理想になるので、なるべく急いで刑部姫のNPを溜めましょう。
(何なら令呪を切るのもあり)

編成例(アタッカー非採用型)

仮想敵に全体宝具が来ることを想定した、火力を捨て去って耐久することに特化した編成。
相手のチャージアタックを
「マシュの被ダメカット、防御アップ」と「刑部姫の宝具による防御アップ」

マーリンの2s
で受けていくことができます。
通常攻撃の被ダメは、マーリンの宝具と刑部姫の宝具でケアしていく。

実は、マシュがランサー並みのスター集中を持つので、英雄作成をマシュに使ってBクリを等倍で投げることが、この編成で一番火力が出る選択肢になったりします。
愛すべき後輩と一緒に強敵を突破したいマスターにおすすめです。

単騎

刑部姫は宝具による疑似HP回復と防御バフにより、圧倒的な単騎性能を誇ります。
1sの防御バフさえ最低Lv6まで伸ばせれば、他のスキルは極論スキルを上げなくても何とかなるため、初心者のマスターさんが自分だけでクリアしたい、等のニーズに結構しっかり応えてくれます。
平気で30ターンくらいかかるので、強敵との闘いを刑部姫で勝ちたい、という方にお勧めです。
また、どうしようもないめっちゃ強い敵が出てきて、戦力が足らない場合に、フレンドなどから刑部姫を借りて単騎するのも悪くないです。

編成例

アルトリアキャスターをフレから借りる想定
キャストリアの1s/2sを刑部姫に使った後、陳宮の宝具によってアルトリアキャスターを発射、陳宮の1sで自分をターゲットにすることで落としてもらうことで単騎に入ります。
初動でNP100%からスタートするので、宝具を打ちやすいのもGood

立ち回りのコツとしては、刑部姫の宝具を回す事を意識することです。
カードの切り方の選択肢としてはBQQ or 宝具QQになります。
宝具QQでスターを沢山稼ぎ、BQQで火力とNP回収を両立させる事で、継続的にクリティカルを出していけます。
相手のチャージアタックターンは1sの防御バフと宝具の防御バフで耐えることで、どんと構えて固く守って戦っていくことができます。

礼装の選択肢としては
今回はNP補助+獲得の蒼玉の魔法少女を詰んでいますが、どちらかというと必要なのは防御力アップであり、宝具の回転率を上げるための蒼玉だったりします
鋼の鍛錬目覚め前天の晩餐なども、運用の余地に入るでしょう。
何なら礼装なしでもパターンにさえ入れてしまえば耐久出来るため、一番後ろに絆upと一緒に於いておいて、他味方が全滅した後に後詰めとして耐久して勝ちに行く、というのもアリです。

最後に

以上で、刑部姫の運用解説を終わります。
気が付いたら7k文字以上の超大作になっていて震えました。
次回はもっと短い文で纏められるように努力します。

現代のFGOにおいて、周回という要素に対してどうあがいてもシステム周回に勝るものはない為、「FGOはシステムだ!」という考え方が定着しかけていますが、それだけではないことをアツく語りたく、記事を書いた次第です。
読んだ方の中で、刑部姫をお持ちの方がいたら、1sをLv6まで上げて、キャメロットの王城に単騎で挑んでみてください。
とりあえず単騎入門としてはあそこが練習になって良いです。
どのカードを切ろうか、どうやって相手の攻撃を受けようか、等のRPGとしての楽しさが詰まった挑戦になること請け合いです。

次は誰の解説をしようかな…。
エレシュキガル(槍)とかになるかもしれないです。
では、また次回の解説でお会いしましょう。

からすでした。またね!

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