なぜ私は自分を許せないのか

人生を歩む中で、誰もが「自分の生きた証を残したい」と願う瞬間があるのではないでしょうか。私もまた、ボランティアや歌手としての活動に心血を注いできましたが、満たされない思いが常に心の片隅に残っています。何かを成し遂げても、どこか空虚で、満足には程遠いと感じる自分がいるのです。

私は他人の力になりたい、誰に安らぎを与える存在でありたいと願っています。それにもかかわらず、自己評価が追いつかず、自分を責めてしまうことがしばしばあります。そんな私が、言葉を残すことにこだわるのは、心の中にある思いを形にし、誰かの心にほんの少しでも触れることができたらという願いからです。

歌手としての私に特別な才能があるわけではありません。どこを切り取っても、決して完璧ではない自分。それでも、私がこうして言葉を紡ぎ続けるのは、歩んできた証を残したいからにほかなりません。

インターネットが普及した現代、自分に対して満足できない人々が増えていると感じます。比べられることが当たり前になった今、他人の中で自分を見失いがちです。そんな中で、私が求める「生きた証」とは、日々の小さな努力の積み重ねが、やがて誰かの心に届く瞬間を信じて生きることです。

私もまだ道半ばですが、日々のささやかな行動が誰かの心に響く日を夢見て、歩んでいきたいと思います。