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2020.7.5東京都知事選挙 太郎ちゃんを都知事にしたかった!


結果を受ける前、私は自分の神経を麻痺させていた。のだろうと思う。

午後8時のニュースが始まるや否や、現職当選確実。

なんやそれ!『午後8時に投票所閉まるけど、並んでる人は投票出来ますよ』とか、そんな情報を確認して、そうかそうか8時に行っても間に合うんだ、なんて思っていた私はアホなのか?

今、もしかして、まさにその一票をだれかに投じようとしている人が居るかもしれないのに、なんで当確だすのか。ひど過ぎない?『あなたの一票が社会を変える』とか、もう言えないじゃん。選挙を諦めさせたいん?

せめて投票箱が運ばれて、選挙管理委員会の開票風景とか映してよ!

テレビ討論会は一度も開かれないまま、当選した現職が晴れやかにマイクを握って話し始めたところでテレビを消した。見たくもない。討論会も開かないで、都合のいいことだけしゃべらすな!学歴詐称問題は?4年前の公約は?今後のコロナは?東京五輪は?

海外メディアに極右と言われる東京都知事が再選を果たした日、私は暗い気分になった。

それで、太郎ちゃんの姿を探してネット配信を見る。
太郎ちゃんの笑顔が眩しい。

そこに、友人から「残念すぎて、なにも出来ない」とメールをもらう。私はすかさず「私ブログ書こうと思ってるよ~。倒れてもただじゃ起きない!頑張るぞ!」なんて感じのメールを返す。やっぱ神経麻痺してたよね。

私たち、ずっと低空飛行してきたんだもの、こんな結果にへこたれてたまるか?!今までだって、ずっと踏まれてきたんだし、これからだって踏まれていくことに、そんな落胆もない。って思ってた。思おうとしてた。

そうこう話しているうちに、太郎ちゃんの話は、最後「なりたかったな~都知事に」という言葉で終わった。そして、私たちは「なってほしかったな~都知事に」って言い合って、話しを終えた。私は、太郎ちゃんの美しい涙に心洗われて、傷口に塗り込まれた塩も洗い流されて、ちょっと楽になって、休んだ。

一夜明けて、他の友達のSNSを見ていたら、選挙前日に「あなたとは、いつになったら、子ども(重度知的障害者)抜きでゆっくり話しが出来るのかな?」って言われたのに対して、私は「太郎ちゃんが都知事になる→私と子どもで都民になる→子どもが重度訪問の該当者になる→子どもがケア付きひとり暮らしを始める→私は自由になる・・・予定」と書いてあった。今日その続きに「4年延びたね」と書き込みを見つけた。4年後はないなあ~その頃、東京も、私たちもどうなってるんだろ?と思って、「秋か冬に解散総選挙のうわさがあるから、こうなったら私が選挙出るか?!」と書き込んで、明らかに滑った。

太郎ちゃん都政の都民になる夢はあながち冗談ではなかった。コロナからこっち、今住んでいる街で嫌なことしかないからだ。子どもが楽しみに行っていたスーパーには「マスクしろ」おじさんが現れ、マスクをすれば「距離をとれ」と言われ、子どもはとても怖がって行かなくなった。それで子どもはちょっと遠い店まで歩いて行くようになった。けれど今度はその店にお客からクレームが入った。「不審者が居て話しかけられた。その不審者は小さな子どもに着いてきた」というのだ。うちの子どもは話せないけどよく挨拶をする「あー」と。それから、小さな子どもが居ると、大丈夫かな?と見ていることがある。特に、スマホとかに気を取られている親だったりすると、心配して車に乗るまで見ていたりする。この店は車で来る客が多く、今までの店のように知り合いもいない。

頼むぜ行政!定型発達の人たちを教育しておいてくれよ。定型以外の発達もあって、それを変だと言うことは、障がい者差別って言うんだよ。

私も子どもも、もうこの街に住んでいることが苦痛なのだ。子どもが言うには、今日もバスに乗ったら「シッシ!」って言われたらしい。

で、極めつけは、市役所から来た通知だ。その内容は、子どもに市から出ていた障がい者手当月2,000円が出なくなるらしい。なんでこのタイミングで手当を切る?もう支給はなしでいいと誰が言った?誰の判断?今コロナで大変だとか思わなかったわけ。市役所の誰一人「今支給をやめるのはかわいそう」って思わなかった?見舞金を出すならともかく、今手当を切るなんて、どんな了見なんだ。

そんな市だから、もう住んでいたくないんだ。だから、本気で、太郎ちゃん都政に期待してたんだ。と、希望を失ってから気づく。麻痺させていた神経が戻ってきて辛い。

友達の「それにしても悔しい」という書き込みにも、「今となっては、ショーンKはいい人だった」と謎の書き込みをして、また滑った。学歴詐称をしてさっと消えたショーンKは、居座る現東京都知事よりは、いい人に思えてきたからだ。マスコミもなんだよ~。ショーンKの学歴詐称は騒いだのに、現知事の学歴詐称は取り上げもしない。なにしろ、エジプト軍が付いているとなれば怖いんだろう。『あなたわかってるんでしょうね?そこを突くと国際問題になりますよ』って、現知事の顔に書いてある。悔しい。

学歴詐称は公職選挙法違反で当選取り消しになるはずなのに、嘘がまかり通って、悔しい。


こうして一緒に悔しがっているのは、シングルで障がいのある(障がいって社会の側にあるのだけどね)子どもを育ててきたママ友だ。
踏みつけられてきたから、『その足をどけてくれないか?』って、たったそれだけのことがわからない社会で、泣いてきたから、何も言わなくても、肩を寄せ合える。

肩を寄せ合わないと、ガンガン踏んでくるから、心でスクラムを組んでいる。それは、もちろん、嘘つき政治家とか、差別主義者とか、わかりやすい人なら、まだ、まあ、それがあの人たちがしたいことだからなあ。って思うんだけど。

最近は、意外なところからの攻撃が痛かった。
懐に入って至近距離で刺してくるみたいな。
右手で握手してるうちに、左手で殴られるみたいな。

それは、今回太郎ちゃんを応援している私たちを見て、『バカなんじゃね』と思ったあなたのことだ。
『そんなこと出来るわけないじゃん』とか、『経済をわかってないんだ』とか、たくさん言われた。
あとは、『票を割った』とか『政策は同じなのに、なにをやっているんだ』とか。

でもね。

全然違ってたんだよ。気づかなかった?

その大きな違いに気づかなかったのは、私たちとあなたとが大きく違っていたからじゃない?

なにが違っていたかわかる?

それは、野党統一候補の政策で大丈夫な人と、大丈夫じゃない人の違い。

野党統一候補の政策では救われない人たちが居るということ。


助けを求めていた人たちが、太郎ちゃんを選んだんだよ。

祈るような思いで、太郎ちゃんを応援していたんだよ。

もう望みがなくて、太郎ちゃんしか望みがなくて、それで応援してたんだよ。


だって、救われない人いるでしょ。

誰かが、太郎ちゃんが、もっとも困っている人にターゲットを絞り過ぎて、失敗してるなんて分析していたけど、それも違うと思うんだ。私たちは、救われない人が居ることが辛すぎて、ずっとどうにかならないか?って悩んでた。
そしたら、太郎ちゃんが、「これなら救える!」って案を出した時、「おーその手があったのか?!」「さすが太郎ちゃん、誰も考えないことを出してくる!」「太郎ちゃんを応援したら、救われる人がたくさんいる」「その事に賭けよう!」そう思って、祈るような気持ちで応援してきたんだよ。

だって、救われない人がいるんだもの。

『救われない人がいてもしかたないなあ』って政策より、『だれひとり見捨てません』って政策がいいに決まってる。

太郎ちゃん怒ってくれたんだよ。「夜の街クラスタって何?夜の街クラスタがあるのなら、昼の街クラスタもあるだろ?朝の電車も乗るだろう?なぜ、悪者を作って攻撃する?」って。

知ってる?『日本の福祉はヤクザと風俗と刑務所に負けている』って言われていること。福祉にも繫がれない人が、最後のセーフティーネットを切られて、どうやって生きていくんだろ?そのことに気づいて、なんとかしようとしてくれてた。
最後の望みが太郎ちゃんだった。


太郎ちゃんは誰も見捨てたくなくて、頑張ってくれた

太郎ちゃんが都知事にならなくっても、これからだって、ひとりふたりと制度につなげていくことは出来るかもしれない。でも、一気に救えるはずだったんだよね。太郎ちゃんが都知事になったら、今、困っている人全員を。

『でもそれって借金でしょ』とか言う人考えて。
今、目の前で困っている人を、お金があったら救えるとして、借金したら救えるとして、なら、とにかく今、借金して救おうって考えない?

やっぱ、『借金はいやだから、死んでもらおう』って思う?

経済学者とジャーナリストがしたり顔で、『こんなこと出来るわけない』って言ったことを私は忘れない。小バカにして笑った。反論できないところで、一方的に検証して『こんなこと出来ない』と断言したIWJを私はここで批判する。マスコミがジャーナリズムの役割を果たしてくれないから、必要なメディアだと思い会費を必死で収めてきたことを、私は心底後悔した。


とにかく、出来ることは全部やって、なんとかひとりでも取りこぼさないように人が救えたら、借金のことは後で考えればよいのじゃない?返さずに借り換えていけばいいって意見もある。太郎ちゃんは、いずれは国を動かすつもりだから、国に買い取らせようって思ってるんじゃない?そんなこと出来ないって言う人に言いたい。それは私たちの多くが望めば出来ることなんじゃない?私たちは主権者なんだから。私たちがひとりも見捨てない国にしたいと思えば出来ることなんじゃない。それとも、『ひとりも見捨てない国なんて出来っこない』ってことなの?

だってね。

東京が大不況になって、バタバタ自営業者が倒産したり、失業者が溢れたり、税金だって払えなくなったら、東京都だって健全財政を保ってられなくなる。そうなる前に手を打とうということが、そんなにバカな話なの?

楽観的なのはどっち?
最悪の事態を想定して、手を尽くそうとしているのに、なにが理解出来なくて、攻撃ばかりしていたの?

悔しい。

『そんなこと出来るわけないじゃん』って高を括ってた人たちを、説得できなかったこと。

でも説得できるわけないか?

だって、私たちバカにされてたんだもの。

悔しさの原因はこれか?

私たちは、

悔しいです!


でもね。

ひとりも取りこぼさない社会を作るのは私たちだよ。

だってね。

取りこぼされてる私たちが言うんだから、本当よ。


私たちは、けっしてあきらめない。



最後に太郎ちゃん自身の、選挙後の会見動画(12分)見てください。

https://youtu.be/4cfwaMM5bPA



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