見出し画像

ロレンツォの恋愛√についてその④(完結編)

 明けましておめでとうございます。1月は正月ってことにしておいて欲しい。毎日”ロレンツォ”でエゴサ(エゴサ?)をしているんですが、競馬のお馬で”ロレンツォ”がデビューして初戦勝利したらしく、そわそわしております。「推しの馬券買えることってそうあることじゃないんじゃない!?」と他ジャンルの友達に自慢したところ、「ウマ娘って知ってる?」と一刀両断されました。
 ん…??でも待って。ということは、逆に考えるとロレンツォのウマ娘が誕生する可能性も…あるってこと…??(ひらめき顔)

 恋愛シュミレーションゲームアンジェリークルミナライズ(通称アンミナ)に登場する、地の守護聖ロレンツォのルートの良さを叫ぶこのレポート、4回目です。クソなげえわ。もはや長すぎてこれを読むことを耐えられるのはロレンツォ推しだけなのでは…?他推しの方が見たらキモくて引くのでは…?私は布教をしているのか、それともディスをしているのか…?人はなぜ生まれ、そして死ぬのか…? とにかく、タイトルに(完結編)と最初から入れて書きはじめました。今回で絶対終わらせるゾ!!

 さて、恋愛8~9についてです。アンミナの恋愛ルートは全イベント9個。恋愛9は告白イベントとなるため、実質恋愛過程を描くのは1~8となります。これまでのロレンツォ√の経緯をアンジュ視点まとめると
・気になって(恋愛1)
・追いかけて縋り付いて教えを請い(恋愛2)
・授業を受けて相手を知り(恋愛3)
・この人の本心を見たことがないと気づき(恋愛4)
・もう特別な関係で会えなくなることが寂しいと思い(恋愛5)
・相手の本質に触れ、もっと近づきたいと願い(恋愛6)
・マイナス面を晒されて牽制されるが、それでも深く関わることを望む(恋愛7)
という感じですね。ロレンツォの持つ魅力、知識、品格、価値観、人となり、孤独、探究心、それに触れ、彼自身によって隠されている価値観を諦めることなく暴き続け、それを全て受け止めた上で、アンジュはロレンツォと深く関わることを望み、それを彼に伝えました。
 誰かとの恋愛関係を望まず、守護聖として知識の吸収だけに邁進していたかったロレンツォは、本当はアンジュを遠ざけたかった。が、そこまでの覚悟を示されて、強く見つめるその品格ある眼差しに、「正直ものすごく好み」であると述べます。アンジュが彼を暴くだけでなく、彼の魅力を自分自身の成長にもつなげてきたが故の快挙です。恋愛1では「ゼンマイ仕掛けのおもちゃ」と例えられ、まったく見向きもされなかった相手を口説かせるまでに至る…しびれますね…。
 アンジュのその決意に対して、「次は、真剣に答えよう」とロレンツォは初めて真正面から応えます。アンジュは全力でロレンツォにぶつかり続けました。果たして、ロレンツォの出す答えは?

恋愛8

 森の湖が舞台となります。飛空都市の女性から「ロレンツォが昼寝をしている」ことを聞きつけたアンジュ。彼に会いに向かいます。花畑で寝転ぶロレンツォを覗き込む途端、腰に手を回されて抱き寄せられます。
 
すぅ~~~~~~はぁ~~~~~~(深呼吸)
 
 いや~、ようやく恋愛イベントらしくなってきましたね!!恋愛8だっつーのな!!ここまでとんだ塩対応重ねやがって…やればできんじゃねえか!(喜)甘い声、触れ合い、「お姫様のキスまで待っていればよかった」のセリフ!ネオロマはこうでなくっちゃ…アンジュ先輩の歩んできた道のりを考えると泣けますね…。恋愛7までを経て、「追いすがってくる面倒な女王候補」から「品格と強さがあるものすごく好みの女性」まで上り詰めたからこそのシチュエーションです。
 ここで「近いですよ、離してください」と述べるアンジュ先輩。「誰もいないよ」と食い下がるロレンツォを、無言の視線でたしなめます。この立場のひっくり返りっぷりも最高じゃないです?アンジュのスタンスは変わっていないんですが、ロレンツォの距離の詰め方が劇的に変化しているのが良き…。
 そして、このあと続く私の「ザ・ベスト・オブ守護聖ロレンツォ」について語らせてください。ユエと同行した惑星鎮圧で疲れてしまったので寝てしまっていたと語るロレンツォ。
「頭も気も遣う。だが…楽しかった。楽しくて疲れた」
 ンンンンンン~~~~ッッッ!!!!!(ドンドンドン!!!)(意識を保つため心臓を強打する音)

 この一連のセリフを見る度に「か、か、か、かわゆ~~~~~~!素直~!!楽しかったの、良かったね、良かったねぇ。守護聖になれてよかった、ユエと知り合えてよかった、楽しめてよかったねぇ~~!!」と母性本能が爆発してしまいます。論拠はありませんがロレンツォの女はみんなそうなると思われます。(主語デカ)逆説的に言うとこの辺にグッときたらあなたはもうロレンツォの女です。
 恋愛7までで、ロレンツォの知識に対する飢餓、それを求めるが故の孤独と孤立を知りました。過去にまったく未練がないと語り、恋や愛をないがしろにし続けたロレンツォ。が、守護聖になり、尊敬できる同僚(ユエ)に出会い、思う存分力を発揮して楽しんでいるのを見ると、「ああ、ロレンツォは守護聖になれて幸せなんだな…」というのを感じることができると思います。はい、そしてこの最高なロレンツォ様、布石です。ルビパは、ロレンツォは、タダではサービスをしません。
 さて、ここから、ロレンツォのアンジュに対する「正直な気持ち」の答えが始まります。「どこから話そうか…」と悩んで、生まれから話しだすロレンツォ。え、そこからはじめちゃう?可愛いな?(もはやなんでも可愛い)
 中央星オウルで、「頭が良かった(ロレンツォが言うレベルなので学者か研究者かわかりませんが相当な立場のはず)」両親から、教育と理解を受けて育ったと語るロレンツォ。
 …ここサクッと飛ばそうかと思ったけどやっぱり我慢できないや。語ります!!
 幼少期ロレンツォ様の解釈はロレンツォの女達の間でも割れているんですが、私は彼は両親から「愛と自由と理解」を一身に受け、望むままの勉強と自由な行動を過ごし、幸せな幼少期~少年期を過ごした派閥です。
 ロレンツォは知識欲モンスターです。その知識への欲求は、並の人間には理解し難いほど強く、これは彼の生まれ持った性質だと持っています。この欲求が育ちに育ち、地の守護聖のサクリアを得るまでに研ぎ澄まされた。
 とはいえ、彼はマッドサイエンティストにはならず、表面上は優雅で優しい大人の男性になりました。社交性を身に着け、会社を経営し部下を守り、恋人も作り、親友と呼べる友人もいた。なぜか?それは、両親に愛され、大事にされ、孤独が嫌いだと思うぐらいに人と触れ合い、幸せだったからだと思っています。恋愛7での「子供責任持てん」「恋人に永遠誓えん」発言も、子供には責任を持ち、結婚は永遠を誓うもの、というそもそもの価値観を持っているからこそ出てくるものです。子供に責任をもって、永遠に愛しあう両親に愛されていた証明になるのではないでしょうか。
 …クソ脱線しました。戻ります。
 その後のびのびとお育ちになったロレンツォ様は、ご友人と起業し、22歳で世界を変える発明をいくつかして、地位を築かれたとのこと。(ここ、個別イベント1ではウェアラブルホログラムの発明が20歳だと語っていて、微妙に差異があるの気になるところ…)
 その後、その友人とは決裂。友人はライバル会社を立ち上げ、ヤバいことに手を出します。それに興味を引かれたロレンツォは、欲求のままに友人を調べ上げ、その結果、友人を失脚へと追い込んでしまった。
「もちろん、彼には恨まれた。私はそのとき初めて、自分が親友を失ったことを知ったんだ。」
 ンンンンンン~~~~ッッッ!!!!!(ドンドンドン!!!)(意識を保つため心臓を強打する音)

かわいそう!!!!!ロレンツォ様!かわいそう!!!論拠はありませんがロレンツォの女はみんなそう思うと思います。(主語デカ二度目)逆説的に言うとこの辺で可哀想!となったらあなたはもう(以下同文)
 つまりよ?友達とかいなさそうだし、いかにも他人に冷たいロレンツォですが、恋と同じく友人に関しても、彼は過去に「諦める」という経験をしてしまっているんです。ただの友達を「親友」とは呼ばないと思います。価値観を分け合い、互いに助け合いった誰よりも大事な友達、そういう人がロレンツォにもいたのです。が、これも自身の「知りたい」という欲求のために失ってしまった。本当は失いたくなかったけど、知識を得るために生きているロレンツォには、他の選択肢を選ぶことができなかった…。だからこそ、彼は他者との関係を割り切っているし、嫌われても気にしない、というスタンスを取るようになるんですね。大事なものを守れなかった自分を知っている、だからこそ、分相応な関係値以上を求めないし、求められてもNOと断る。そういう大人なのです。また、彼の人生で、大切な他人に「愛されなかった」ことが根底にあると思います。「たくさんいた彼女」に、彼をそのまま愛して包んでくれる女性はいなかった。「親友」はそもそも決裂していて、ライバル会社を立ち上げられている。
 恋を諦め、親友を失い、そういう生き方をしてたからこそ、オウルで見たことはない景色がないまで登りつめたロレンツォ。最強のヴィラン誕生ストーリーかな?って感じの過去ですが、ここで、彼の元に聖地からの使者がやってきます。人の関係は「どうせ駄目になる」もの、そして己の「知りたいと願う心は捨てられない」もの、そういう価値観を形成したロレンツォにとって、守護聖の招致はまさに渡りに船、といった感じではないでしょうか。栄光の過去をあっさりと捨て、早期リタイアをして未練なく、ロレンツォは地の守護聖になったわけです。
 ここでロレンツォは語ります。
「守護聖の仕事は楽しいよ。神秘に満ち溢れている」
「だから、君が私に興味を持ってくれるのは嬉しいが、今は正直、恋に時間を使える気がしないんだ」
 は~~~~~~い!布石がぱちんと繋がりましたね!「ザ・ベスト・オブ守護聖ロレンツォ」のあの無邪気な楽しみっぷり!そうです!彼は守護聖の仕事、神秘との出会いが楽しくてしょうがないので、やっぱり「アンジュに向き合う時間はない」という答えを出すんです!!!!
恋愛8だぞ。いい加減にしろ。
あんんんんな男前に告白されといて、そんな答えだす?もう!馬鹿!!!
「君のことは、とても興味深いと思っている。なんせ、宇宙の意思が選んだ女王候補だからね」
「しかしもし君に飽きてしまったら、失望してしまったら…と思うと、恐ろしい。」
勇気を出した女性に対して、情けのない解答です。はあ~?となった女王候補も多いでしょう。しかし、「他者との関係はどうせ駄目になるもの」という価値観が、ロレンツォの根底にあるのです。
 アンジュのことは、この時点で憎からず思っているのは確かです。甘く接したり、素直に楽しかったことを話したり、これだけ明け透けに過去と気持ちを伝えるのも、アンジュを信頼し、好意を持っているからでしょう。「好意を持っているからこそ、駄目になるような関係になりたくない。」それがロレンツォの出した答えだったんです。んも~~~~~!!!(地団駄)
ここで、選択肢です。やっちまってください、アンジュ先輩!!
「臆病ですね」
いつもの真顔です。怒るでもなく、悲しむでもなく、アンジュ先輩は、ここに来てもフラットにロレンツォを受け止めます。この受容力…あんたこそ宇宙の女王だよ…。
対するロレンツォ、一度は「そうだね」と受けますが、ふとここで音が消えます。
鳥の囀りが聞こえ、静かな中に、ぽつりとロレンツォの呟きが響きます。
「臆病…………」
「………言われてみたら、本当にそうだな」

この!長考!!!!!!
ゲームでぜひご覧くだいさい!藤井聡太くんか?というぐらい考えています。ついに、アンジュ先輩がロレンツォの価値観をぶった切るんです。のらりくらりとアンジュの気持ちを躱し続けていたロレンツォ。その間、アンジュはロレンツォから授かった力で己の剣を磨き続け、そしてその刀をロレンツォ自身にここで、切り込むんです。
以前のアンジュがロレンツォに「臆病だ」と言っても、刺さることはなかったでしょう。彼と対等に立ち、彼の本質を触れ、理解し、その上で切り込んだからこそ、ついにその剣がロレンツォに届きました
自分を革新的なタイプだと信じていたロレンツォ。しかし彼が言うように、年を重ねるごとに、知識のために他のなにかを諦めてしまうたびに、彼の中に少しづつ凝り固まっていた淀みを、アンジュによってあぶり出され、自分の中にある変化を恐れる気持ちに、生まれて初めて気づくのです。
「もしかしたらいつの間にか、自分の考えだけで完結し、満足してしまっていたかもしれない」
「それは私が最も嫌う、停滞の第一歩だ。信じられない。この私が…」
この私が…ってヴィランが言うセリフだよね(アリオスも言ってたな)。というツッコミは置いておいて。アンジュによる指摘で、ロレンツォの価値観がゆらぎます。このあと、さらに長考に入ります。その間、テキスト的には「・・・・・」なんですが、ロレンツォの価値観をぶった切られた男の吐息、ぜひぜひイヤホンで聞いてください…。だいぶエッチですし、ロレンツォの受けた衝撃の大きさが伝わりますし、そしてとてもエッチです。
「もし君に、真剣に思いを伝えてもらったとしても、私は断るつもりでいた」
ここで、ロレンツォがアンジュに向き直ります。時間が欲しいと言うロレンツォ。
「君という存在について、改めて考えさせて欲しい。真剣に…誠実に」
自分の中の臆病さに気づいた上で、改めてアンジュについて考えたいそうです。そして、アンジュにも改めてロレンツォに近づきたいかどうかを考え直してほしいと求めます。や~~~~どんな箱入り娘でもこんなに焦らさなくない?って感じですが、まあつまり、ロレンツォさま、たぶんこれが初めてのまともに受ける他者からの「愛」なんですね。富裕層、恵まれた体躯、端麗な容姿、そして卓越した知性と振る舞い。愛してくれと望まれることはあっても、あなたを愛させてくれと迫られるのは初めてなんじゃないかと。ロレンツォは、愛を求められることは慣れてますが、愛を受け入れることには大変不慣れです。なので、恋愛8のアンジュの選択肢でも、少しでもロレンツォと距離を置くようなものを選ぶと途端に恋愛√が終了します。先日、ヴァージル様の√をやったところ、何を選んでもフラグが折れなくてびっくりしました。大人組と括られる2人ですが、この2人恋愛スタンスに関してはマジで対極ですね。
ロレンツォは、自分が恋愛不適格者で、未熟であることを謝罪し、そしてまた話してほしいとアンジュに頼みます。
この辺から、二人の主従関係、くるっと入れ替わってるんです~~!!!アンジュが上位に君臨し、ロレンツォが許しを乞う立場に変化しているんですね。これ、恋愛7で語られたロレンツォが精神を明け渡す条件に他ならないのです。
アンジュ先輩、ロレンツォの要望を、懐深く、「わかりました」と一言で受け止めます。
「ありがとう…それじゃ、また」
ここ~~~~!!「ありがとう」の情感のこもり方!「それじゃ、また」、の恥じらいと弾み方!!!!!最高なんよ~~~!!コエテクの人~~~~~竹内良太さんをロレンツォしてくれてありがとう~~~~~!!!!
(私の気持ち、か…)
花畑で一人、アンジュ先輩が自分の気持を振り返って、恋愛8は終了となります。
恋愛8、いかがでしたでしょうか。ロレンツォの出した答えは「あくまで距離を置いていたい」というもので、それを「臆病」だとアンジュは切り込み、その言葉がロレンツォの価値観を揺らがせました。恋愛イベントはじまってからこっち、何度も何度も果てなき探究心でロレンツォにアプローチをしまくってきたアンジュ先輩。果たして、本当にその気持はロレンツォに届いたのか?その答えは、恋愛9に持ち越されることになります。
そして、ロレンツォの過去についても更に語られるイベントでもありました。ロレンツォは、明確にはトラウマを抱えるキャラクターとしては描かれておらず、あくまで価値観を形成し終わった大人の男性、というポジションです。しかし、ロレンツォルートは、彼自身が気づいていない、彼のトラウマを紐解く物語であると言っても過言ではないでしょう。
彼のトラウマは、まだ解けたとはいえません。彼自身の人生の経験を覆すには、二人の恋は始まったばかりで、いったいどうなるのか…え、恋愛8ですけど???
また、このイベントのロレンツォのアンジュに対する気持ちに、私は多少の憤りを持っています。「君のことは、とても興味深いと思っている。なんせ、宇宙の意思が選んだ女王候補だからね。」というのがロレンツォのセリフです。わかってない…わかってないよ!!ロレンツォが見出すべきアンジュの価値は、女王候補であることではないんだよ!!もちろん、アンジュが女王候補に選ばれるぐらいにポテンシャルを秘めている魅力的な女性だからこそ、というのは前提条件としてあります。が、ロレンツォが彼女に対してありがたがるべきは、「どこまでも自分に食らいつき、それを受け止めるまで自ら成長し、対等な立場であらためて挑んできた女性」であることのはずです。そのあたり、まだロレンツォ様はちゃんと認識していないのでは?という疑問と不安を残しつつ、恋愛8の言及を終了します。

恋愛9

やああああ~~~~ってきちゃいましたね恋愛9。これをもって、アンミナの恋愛イベントは終了です。森の湖へ呼び出し、愛を確かめあう告白イベント。ですが我らがロレンツォ様、前イベントで「恋より仕事が大事」みたいなまた発言小町炎上発言していたんですけど、本当に恋人になれんの?
恋愛9は、最良EDにつながる最上位の告白イベントで、守護聖から主人公への告白イベントです。
「いいから私についてこい。愛も恋も、私がもう一度信じさせてやるよ」とアンジュ先輩がロレンツォの胸ぐら掴んで告白するイベントなら想像できるんですが…。恋に絶対の不信感を持っているロレンツォ氏は、どんな答えを出すんでしょうか。とはいえ、30歳元CEO、数々の浮名を流してきた男性です。きっとなにかしらの答えを、アンジュに示してくれるでしょう。
湖にやってきたロレンツォに、アンジュが「会いたかった」と伝えます。
「そうか。…よかった」
 ンンンンンン~~~~ッッッ!!!!!(ドンドンドン!!!)(意識を保つため心臓を強打する音)
はぁ、はぁ、セリフ一個目で持っていかれました。この!!ロレンツォの安堵の声!!恋愛1のときとぜんっっっっっっぜん違うんですよ!子犬ちゃんじゃんか!
子犬ちゃん(30歳元CEO)の言葉は続きます。
「先日持ち帰らえらせてもらった内容を、熟考した。」
仕事か??秘書を通じて返答しますって続かないか不安になったわ。
が、もうこの辺になってくるとこんな言い回しも可愛いです。品格を身に着け、他人が求める自分を演じられるロレンツォが、こんな不用意な言葉を選ぶあたり、素が出ちゃっている感じがたまらないじゃないですか。
そして、彼の答えが、アンジュについに伝えられます。


「正直に話すと……君を、愛してみたい。」


・・・。
泣ける。泣けますね。泣いてますか?私は泣いています。
彼は、ついに、一歩を踏み出すんです。自分の心と見つめ合って、過去の価値観をかなぐり捨て、臆病な気持ちを抱えたまま。恋はどうせ駄目になるものだから、アンジュのことを気に入っているからこそ、あえて近づかないと宣言した男が。まだ信頼しきれていない「愛」に、挑戦の一歩を踏み出すのです。それはあまりに弱々しい一歩で、だからこそ尊い。これをエモいと言わずになんという?
「愛してみたい?」とアンジュが反復します。
「煮え切らない回答でスマートには程遠いと自分でも思っているんだが…」
「他に、言いようがない。なんせ、誰かを愛したことがないからね。」
不器用~~~~~~。モブ女への応対を思い出してください。相手からの好意を、サクサクと事務処理のようにこなしていたロレンツォ様。そんなロレンツォにとって、初めての愛、初めての告白。あまりにエモすぎる。私は泣いています。みなさんも泣いてますよね?え?もしかして泣いてないんですか?「はじめてのお使い」を素面で見れるタイプの方ですか???
ロレンツォは、この回答をかっこ悪いと思っていて、それによってアンジュに断られてしまうかもと思っています。その証拠に、「断る」を選んだ時の、ロレンツォの納得ぶりはすごいです。悔しがらずに、残念がらずに、「懸命な判断だ」と笑います。断られるのが当たり前だと思っている。それでも、勇気を出しているんです。
言葉を飾ったり、カッコつけたり、手練手管で口説いたり、そういう手段を選ばず、あくまでも不器用に生まれたばかりの感情を持ってぶつかってきた。これがロレンツォの考える「真剣で誠実な」答えなんです。
「愛していると言っていいと思う。」
「だが、愛し続ける自信がない。自信はないが愛したい。」
誰よりも知性があり、万の言葉を操れる男が。
富裕層で品位が高く、スマートな振る舞いをできる男が。
守護聖最年長で、何にも慌てない男が。
不器用な言葉を繰りながら、告白するんですよ。これが、アンジュのたどり着いた先の、ロレンツォも知らなかったロレンツォ。知識の宇宙で一人佇んでいた男を愛して、引っ張って、こちらを向かせて、引き寄せた彼女だけが出会った、剥き出しのロレンツォです。
そんなどこまでも等身大で、飾らないロレンツォの告白に対するアンジュの答えはこうです。


「わかりました。じゃあ、私を愛してみてください。」


ひぃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいっぃい!!!!!(最高さに死んだオタクの断末魔)
懐深すぎアンジュ先輩…いえ、もうこの敬称ですら彼女には不十分です。アンジュ女王と呼ばせていただきます。
曖昧で生まれたての愛の告白を、笑うでもなく、からかうでもなく。
ほんのりと微笑んで、受け入れます。彼の一歩を歓迎して、抱きとめてあげるんです。
「正直に話すと……君を愛してみたい」
「わかりました。じゃあ、私を愛してみてください。」

素晴らしいのでもっかい書きました。こんな趣深いやり取りあります?枕草子の冒頭に追加すべきだと思います。ロレアン森の湖の告白いとあわれ。
このあと、アンジュ女王から改めて気持ちを伝えます。もう、どの選択肢を選んでも大丈夫です。踏み出すことを決めたロレンツォは、アンジュがどんな気持ちでもそれを受け入れます。
「君は女王候補」
深い溜め息(ここエモいので聞き逃さないでください)のあと、ロレンツォはこう呟きます。
「君はもともと、私を導く存在だったんだろう。」
ロレンツォは、一人で世界の全てを見たいと思っていたと語ります。人間には超えられない領域に立っているつもりでいたと。でも、一人では、見れない景色が、たどり着けない先が、あることに気づくんです。

と、不器用ロレンツォ様にポワポワしていたところ、いきなり一歩詰められます。
「中途半端な言い方はしたが、君を好きなのは確かだ。」
「当たり前だが、君に触れたい。ありていに言うと、欲しい。」

ひぃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいっぃい!!!!!(エロさに死んだオタクの断末魔)
おいおい、さっきまで純粋誠実にキリリとしていた子犬ちゃんが、30歳元CEOの色気をいきなり全開にしてきます。
(あ……)
アンジュがそう思った瞬間に、両頬を包まれて、口づける寸前にまで近づけられる唇…。このスチル、あまりに密度が濃くて、華やかで、アンジュもロレンツォも幸せそうで、大大大好き…。
続くセリフはこう。
「どこまで許してくれる?」
ひぃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ(略)
わかりますか?????子犬ちゃんと30歳フェロモン過多の元CEOの同居!!!これこそ、これこそがロレアンのロレンツォ。誰もを見下ろしてきた男が、なにもかもを手に入れてきた男が、自分の領域に踏み込んできた女性に、許しを請うのです。
「……常識的な範囲まで。」
声に出して読みたい日本語だな!?生まれ変わったら言ってみたい!!「JOUSHIKITEKINAHANN-INAIMADE!!!」Tシャツにでもしようかな?最高ですねこの攻防戦。主従がひっくり返っただけでなく、攻守もここでひっくり返っているのです
「怖いな。君に嫌われたくない。」
ひぃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ(略)
ここ、最高の箇所なので、1言1言語りますね!?
「こわいな(無声音で吐息だけ)、きみ(無声音)に(低音ビブラート)、嫌われ(低音ビブラート)たくない(震える語尾)」
もう、子音から母音まで最高。「怖いな。君に嫌われたくない。」が、ロレアン最良EDの形、集大成だと私は思っています。知識を得ることだけが人生の願いで、たくさん恋人も、故郷も、親友も、地位も財産も、あっさりと捨てさり、”怖れる”というコマンドが人生で浮かんだことがないであろう男が「君に嫌われるのが怖い」という感情に辿り着く
ロレンツォはね、愛が初めてだから知らないし気づいていないんですけど、そういう感情を、「愛」って呼ばずになんと呼ぶんですかね?
そう、もう、ロレンツォは、愛しているんです。まだ気づいていないだけ。たぶん、それはこれから、恋人としてアンジュとの触れ合いの中で実感していくんだと思います。

女王試験について、続けるかやめるかを話します。最後まで試験を頑張りたいと伝えると、ロレンツォは、こう話します。
「君ならば…きっと、常識を打ち破ることが可能だろう。私の殻を打ち砕いたように」
そう、アンジュはロレンツォを打ち砕いたんです。その価値観を、臆病な気持ちを。そして、ロレンツォは少し笑います。
「自分はこういう捕まり方をするんだな、と思って。想像もしていなかった。」
「君にじゃないよ。恋に捕まった。もう逃げられそうにない。」

ここ、実は私まだ解釈しきれてなくて…。この時のロレンツォ、どういう気持なんだろうか。ロレンツォはアンジュに捕まったと私は思っていて、なのでここで「君にじゃないよ」というところ。そしてそのあとに「もう逃げらそうにない」と続く意味…。ロレンツォが指す恋が、彼の気持ちの何を指しているんだろう。いろいろ解釈できそうなので、もうちょっと煮詰めて考えてみたいと思っています。皆様の解釈もぜひ…ハッシュタグつけてね…。

このあとも、ロレンツォのセリフが続きます。
ここまでゴリゴリにネタバレしておいてなんですが、ここからは雑音なくぜひロレンツォの気持ちをじっくりと聞いてください。


はい!ということで、これを持って「ロレンツォの恋愛√について」を終えたいと思います。ここまでお付き合いいただきましてありがとうござました。人生でプレゼンしたい推しができたのは初めてでした。ロレンツォはもちろん好きなキャラクターですが、正直に申し上げると、単体で人生最推し!というわけではありません。アンミナ自体にハマったのも、ユエのキャラクターやカナタくんのストーリーに引かれたのがきっかけで、最初はこの二人の二次創作をポツポツと読んで、そのまま「あ~素敵だな~」ってpixivロム専でいたんじゃないかな~と思います。
が、ゲーム中盤で出会ったロレンツォの恋愛√で、「25歳の女王候補」の強さと魅力に気づき、気づいたらロレンツォbotのようになっていました。
「フフ、私はこういう捕まり方をするんだな、と思って。想像もしていなかった。ロレンツォじゃないよ。ロレアンに捕まった。もう逃げられそうにない。」

語れば語るほど味わい深く、論じれば論じるほど深みにハマっている。
それがロレンツォ、そしてロレアンです。


 ということで最終回まで長々お付き合いいただきありがとうございました!!全編において、個人的解釈大爆発です。これはあくまで私のロレンツォとアンジュの解釈です。女王候補の数だけ、ロレンツォは、アンジュは、いると思います。いろんな人のロレアンがみたい、そんな気持ちで下記のツイッター企画をやっています。

画像1

画像2

#anmn地プレゼン ぜひぜひ気軽によろしくおねがいします!
推しのプレゼン楽しいなぁ~~~!!!

ロレンツォだけで4万字ほど語ってしまいましたが、令和の価値観と平成のネオロマの良さを内包するアンジェリークルミナライズ、その魅力はまだまだたくさん詰まっています。こんなにロレンツォについて喋ってんのに、なんとこの女(私)、まだロレンツォイベントフルコンしていないドン。

ロレンツォのの恋愛観とか、対守護聖の関係値とか、仕事のスタンスとか、そういうのもいつか語りたいな~~~~!!!

くっそ長い一方的な文章、読んでいただいてありがとうございました!これをきっかけになって、ロレンツォの恋愛√をどうぞプレイしていただければそれ以上に嬉しいことはありません。
ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?