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本当に良いものは買えないって、こういうこと

たまごがめっきり少なくなりました。今年は孵すヒヨコの数を少なくしたので、今後たまごの数が増えることもありません。

毎週お買い求めいただいていたお客さんには、本当に申し訳なく残念ではありますが徐々にたまごの販売を終了していっています。



うちの農園ではタマゴを温めてヒヨコを孵すところから、ニワトリを絞めてお肉としていただくところまで一貫して行うことを決めています。

(一般的な養鶏場では、専門の業者からメスヒヨコだけを購入し、2〜3年採卵をした後、卵を産まなくなると、これまた専門の業者に廃鶏として引き取ってもらい処分します)

なぜこのような養鶏を始めたのか。それは孵卵場で生まれてすぐに殺されるオスヒヨコの現実を知ったことがきっかけでした。

自分たちで生まれさせておいて、卵を産まないオスは要らないから生まれてすぐに処分する。メスも卵を産まなくなったら要らないから、他人に処分させる。

そんなことはできないなあと、鶏を飼い始めるにあたって思いました。

オスもメスも同じように育て、最後は自分たちで絞めてお肉としていただく。それが僕たちの納得できる養鶏の形でした。

ただ、夫婦二人で絞めて食べられるお肉の量はそんなに多くありません。卵を購入するお客さんにも一緒に鶏を絞めてもらってお肉をいただいて欲しいと思い、鶏捌きの参加者を募集していたのですが、この一年間参加者はひとりもいませんでした。

このまま今のやり方で養鶏を続けるのは難しいので、近いうちに卵の販売はほぼ終了することになると思います。今後は自給用の極少数羽養鶏を続けていく予定です。

卵を購入してくださった皆様、うちのような養鶏に共感し応援していただいた皆様、ありがとうございました。

鶏捌きは現在も(これからも)募集しています。参加希望の方がおられましたら、ホームページの”ワークショップ”からご連絡ください。

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