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日本人は逆張り思考なのか?

音声で聴きたい方はこちら。

みなさん、こんにちは!
しらいです!

FiNANCiEというサービス内「sloth with creators (SWC)」に、読み物(無料版)というものがあります。

今回はそれをもとに考察をしてみます。
(読み物を引用しているので、そちらを読んでいなくても大丈夫です)

ポイント2つかなと思うのですが、ボリュームがあるため投稿を分けて書きました。


1 「日本人は逆張り思考じゃない?」について考えてみる
2 「一発でガツンと増える」を、時間軸とテールイベントから考えてみる


ではいきます!

まず1つ目のポイント
「日本人は逆張り思考じゃない?」について考えてみます。

結論
「しっかり調べずに値段(株価)のみで判断してるから逆張りになっちゃう」

以下、読み物(無料版)から

投資がめちゃくちゃ上手い人がいて、(何千億円レベルの人)、その人が投資の極意みたいなのを言ってたんですが「安い時に買って、高い時に売ること」と言っていました。

日本人がやる挙動としては、株とかでも「なんか値下がっている時に買おうとする」という傾向があったりします。

例えば、今まで1000円の株価が、急落して300円になると「得なんじゃないか」と思ってしまうんですね。で、こういうタイミングで買ってしまう。逆に、1000円の株価が、1300円になってたら「なんか値上がったな」と思って、損した気持ちになるので買わない、みたいにすることも。

FiNANCiE sloth with creators (SWC) 読み物


たぶん、ほとんどの日本人が逆張りをやっている意識ではなく、「安い時に買って、高い時に売る」ってこういうことだよね、と思ってやった挙動が結果的に逆張りになっているんじゃないでしょうか。

これは「勘違いが招いた逆張り」と言えそうです。

じゃあ何でこうなってしまうのか考えてみたのですが、
これじゃない?みたいなのが3つ思いつきました。

それぞれ見ていきましょう!


1「安いからお得マインド」が根付いている

日本に住んでいて普通に生活していると、いい製品に囲まれているせいか、「安かろう悪かろう」みたいなのに意識が向かないんじゃないかな、と思いました。
なのでつい「安いとお得」と考えてしまい、安くなっている理由にあまり目が向かない。

「安いのにはワケがある」と思っても、どこかで「訳ありだけど商品自体は素晴らしいんでしょ?」と考えてしまったりもする。


2 「値引きシール仮説」

1にも通じるところで、これは、急落した株を「値引きシールが貼られている良い商品」みたいに捉えてしまうのではないか?というものです。

上の例で言うと、
「1000円の株に700円引のシールが貼られている!もともと1000円のものが300円で買える!お得!」
みたいな感じです。

株価という流動的なものを、商品の価格みたいな固定的なものとして捉えているのにも問題がありそう。


3 シンプルにバリュー投資ができていない

バリュー投資を簡単に説明すると、他の投資家が気づいていない価値ある割安株を買う投資です。

中古車の購入を例に考えてみましょう。
元の値段が200万円 のAとBの車が、50万円で売られていたとします。


A: 新車同様だが、ブレーキに欠陥があり、リコール対象(買い手には知らされていない)

B: タバコの匂いがひどく、シートもボロボロ(ひと目見ればそれとわかる)


バリュー投資の場合、いろいろ調べた上で、

「Aはリスクがあるので買わない。
Bの場合、タバコの匂いはシートに付いているので、シートを全部取り替えれば問題なく使えそう。シートを全部取り替えて、クリーニングをかけるとすると、15万円。合計75万円で買えるならお得。そのまま使ってもいいし、相場だと120万円で売れそうなので、売れば45万円の利益が出そう」

というふうに考えます。


一方で、バリュー投資ができていない場合は、

「Aはほぼ新品!掘り出し物じゃないか?ラッキー!Bはなんか匂うし汚いし最悪。同じ値段なんだからAの方が断然良いに決まってる!」

と、調べもせずに値段だけでAの車を買うようなものです。


後者はその後、大事な人を乗せたドライブで、ブレーキが効かず、自分の命だけでなく大事な人の命も奪ってしまう。なんてことが起こるかもしれませんね。
とても安直で危険なことは誰でもわかります。

中古車の例で言うと、それはそうだろうと思うかもしれませんが、一体どれだけの人が株で同じことをやっているのでしょうか。

安値の株を買う前に、財務諸表や取締役の経歴、市場の変化など、入手可能な情報を比較・検討、精査したうえで購入しているのでしょうか。

「なんか良さげな株が安く売ってる!買いだ!」
その後どんどん下落していっても、上がると信じて持ち続ける。
あるいは、手をつけてはいけないお金でナンピン買いをして、損失を膨らませ、取り返しのつかないところまでいく。

こんな風になっていませんか?

※ナンピン買いとは、株価が下落したとき、買い増すことで価格を平均化する投資方法です。

やっていることは中古車の例と同じです。

バリュー投資ができていないせいで、自分の大切な資産を不必要なリスクに晒しているんですね。


というわけでまとめると、

「値段(株価)のみに基づいて判断すると、意図せず逆張りになって危険なので、ちゃんと調べて投資しよう!」

というわけで、今回はここまで書きました。

2 「一発でガツンと増える」を、時間軸とテールイベントから考えてみる

次回はこちらを書いてみようと思います。

これが何かのお役に立てれば幸いです!

ではでは!


こちらは、FiNANCiEというサービス内「sloth with creators (SWC)」に投稿した記事を、加筆修正したものです。

気になった方はぜひチェックしてみてください!

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しらい
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