「勉強しておけばよかった」

「あの時、ちゃんと勉強をしておけばよかった」
という話は大体は今の自分が至らない時か、老人が若者に説法をする時につかいますが、これってどうなんでしょうか。

私はその時の勉強をしたくないと思う気持ち、あるいは当時勉強より優先してでもやりたかったことを尊重してやればいいのにと思います。

丁度最近、応用情報技術者試験の勉強を始めました。
私は大学の情報学科を卒業しておりますが、当時の授業は昼間は寝て夜好きなことをしようという思想を持っていたので昼間はとにかく寝てました。
むしろ授業中に寝ないのは勿体ないとまで思っていました。

実際、資格の勉強をしてみると子守唄に聞いた言葉ばかりだけど、その意味や内容は全く知らないというものばかりであり、恐らく当時しっかり授業を聞いていれば少ない時間で合格できるものだと思います。

ですが、当時は当時で寝たかったし、たった今資格が欲しくなったわけなので今勉強すりゃええやんと思います。
仮に過去の自分に話しかけられるとしても「楽しく過ごせよ」としか声を掛けませんし、仮に当時未来の自分に「勉強しろ」って言われても絶対にしなかった自信があります。

人間自分から湧き上がる気持ちだけでしか動けません。
若者に説法するにしても、もっと違う表現、どちらかというと「私は昔これやってたから今良い感じ!」という逆の内容の方が受け入れやすいと思います。

また「自分が至らないのは昔勉強しなかったからだ」と考える時間は全くの無駄であり、そんならそれ今からやれという話なわけです。

ということで、当時の色々な何かを犠牲にして地獄のピアノトレーニングにより絶対音感を手に入れた妻の傍ら、小さい頃のツケを支払うように今日も音感トレーニングに勤しむわけです。

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