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はまかぜポートレイト -浜松・静岡の「人」を描くメディア-

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浜松・静岡を中心に作家・クリエイター・ショップなどさまざまな活動をおこなう「人」を描くメディア。インタビューライター・しめが言葉で描く肖像画(ポートレイト)です。
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#静岡

地元・静岡で音楽を届けたい アコースティックユニットの再出発

静岡の豊かな自然と人の温かさにふれ、ひとつのアコースティックユニットが再始動する。その名もRimless note。訳すと、「フチのない音」となることから、「自由に何者にも囚われない音楽を」という意味が込められている。ボーカル・Mokoさん、ギター・クドウシュンスケさんからなる2人組のユニットだ。 2014年に東京で結成し、都内のライブハウス等で活動。バンド時代、3人体制時代を経て、現在の2人体制となった。休止期間を経て2023年9月より、浜松のライブカフェ「なんでモール」

手作りの音楽の楽しさを求める「作り人、」新たなステージへ

シンガーソングライターのハルノオトさん。自らの手で作る音楽の楽しさを求め、がむしゃらに突き進んできた。自らの原点とも言える場所で、新たな表現との出会いを求めて出発することとなった。袋井市に誕生した「東山ガレージ」に込められた思いを、これまでの活動を振り返りながら、話していただいた。 自然を感じながら演奏できるスペース 「東山ガレージ」が完成 広がる田園風景、草の匂い。袋井市友永の林の中にこぢんまりと佇むのが、演奏スペース「東山ガレージ」だ。シンガーソングライターのハルノオ

ようこそカレー研究家の実験室へ 一皿に込める食材とスパイスのストーリー

なんだこれは。一口食べるごとに新しい。味覚の冒険と言ってもいいかもしれない。浜松市・成子町のビルの1階に店を構える「Spice&Musica猫の手」。看板メニューのカレープレートには店主であり料理研究家のナカムラタツキさんの食材へのこだわりが詰め込まれている。カレー作りへの思いを伺った。 「頭を使って食べて欲しい」 スリランカスタイルのカレープレート 浜松駅から徒歩で約10分。成子町の交差点にそびえる鳩のマークのビル。入り口を入って右手にある一角でひっそりと営業しているの

伝統に「遊び心」をプラスして 地域に寄り添う宮彫り師

花を持つ力神、笛を吹く風神、三味線を弾く猫又…その表情やしぐさはとても生き生きとして、今にも動き出しそうだ。制作したのは、宮彫り師の小山広樹さん(小山彫刻)。広樹さんが制作する屋台や寺社の彫刻には、象徴性や装飾性、時代の壁を超え、見る人の感覚に寄り添った「ひと工夫」が込められている。浜松市・東区大蒲町にある工房で、制作へのこだわりについて伺った。 要望に応えつつ、時代や見る人に寄り添う屋台彫刻 「ここ一年半ほどかけて制作しました」 写真で見せてくださったのは、地元の一大イ