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テレビの有る世界も無い世界もそれなりに居心地が良いから困っちゃう

久しぶりに録画してあったテレビ番組を見た。

最近、家でテレビを見るとすると、平日朝の出勤前の時間帯と、休日に子どもと一緒にいる時に見る、ドラえもんと鬼太郎だけだった。そんな生活を、気が付いたら年明けからずっと続けていた。特に意図してそうしていたわけじゃない。やりたいことと、やらなければいけないことをやろうと思ったらそうなってしまっていただけなのだ。

俺は、どちらかというとテレビを見るのが好きな方だと思う。正確に言えば、テレビ番組を見るのが好きというよりも、テレビという道具を利用して、自分が好きだったり面白いと思うテレビ番組や映画を見ているのが好きなのだ。何しろ、動かなくても楽しめるというのが最高なのだ。今の時期なら、こたつの中に入って、座ったり寝転がったりしていても、面白いものが見られるんだから、俺にとってこんなに最高なモノは無い。

そういうはずだったのに、今はそんな最高な生活からは程遠い暮らしだ。

仕事をしている以外の時間は、痩せるためにジムに行き、本を読む。それで1日が終わっていく。休みの日も、極力テレビを見ないようにして、今は本を読むようにしている。とにかく俺には色んなモノが足りないのだ。だから、そのために何がどうなるのかは分からないけど、自分が「面白そうだな」と思った本をどんどん読んでいく事にしたのだ。
まあ、読書だし、自分が面白そうだなと思った本なので基本は、楽しい時間ではある。ただ、難解な内容の本だと苦しい読書体験になることも時々ある。でも、それはそれで「俺は、こんなに難解な本を読んでやったぞ!」と、自分の中で誇らしい気持ちが生まれるのも楽しめるようになってきた。

まあ、そんな感じの生活をしているので、以前に比べるとテレビをみる時間が減っているのだ。そんな中、今日の日曜日は、朝から午後の半ばくらいまで、子どもと家で留守番をしないといけなくなったのだ。子どもと一緒にいるという事は、もちろん本など読める訳はない。自慢じゃないが、人一倍集中力散漫な俺は、子どもがワーワーやってる側で本を読むことはできないし、断続的に中断を余儀なくされる環境での読書はできないのだ。そんなに能力が高く無い。そこで、録画してまだ見ていないテレビ番組をつけておくことにした。テレビなら、何かをしながらでも見れるのだ。音声と映像万歳だ。

で、実際にテレビ番組を流していたら、以前のようにのめり込んで見る感じでもなくなっていたのだ。見るともなく見ながらも、メインは子どもの相手をすることになっていた。まあ、見ていたのがプロレス中継だったらそうもいかなかったのかもしれないけど、見ながら何度も「こんなに時間あるなら本読みたいなあ…」なんて事を考えていたのだ。もちろん、俺が読書家ににたわけではないだろう。ただ、テレビよりも読み途中の本の続きが気になっているだけだったんだけど。でも、そんな自分について、「なんか変わったなあ」と感じたのも本当なのだ。

時間を無駄にしないようになったとかそんな事ではなくて、ただ、テレビを見るよりもっと面白いと思える事が増えたということなのかもしれないと思ったのだ。

そんな感じなので、これを書く少し前までの夜の時間に、部屋に一人で本を読んでいた時間はなかなかに楽しかった。これからも、読書が楽しく時に苦しいと感じながら続けていって、そのうち本当の習慣になって、本を読まないと1日が終わらないと感じるような人になっていたら、しめたもんだなあと思うのだ。

まあでも、そんな欲求よりも、今まさに襲ってきている「眠い」という欲求に抗えるようになるのが何よりも先決なんだろうなあ。困ったなあ。