言霊の残響を求めて、暁色に溺死する。

 フォロワーさんと海を見に行ってきました。そういうお話。
 そこそこ時間が空いてしまったので、若干記憶が怪しい部分があります。もっと早めに書き始めれば良かったのだけれど、持ち前の怠惰と現状の精神状態的にどうしてもね。

 お相手がnoteで名前を出してなかったので、こっちでもなんとなく名前は伏せておきます。恐らくきっと意味はない。
 始まりは、僕の日常的で平凡な呟きに、フォロワーさんから「飯食べて海行って朝日見ようぜ!(こんな文面ではない)」というリプが届いたこと。元気がなさそうだから誘ったらしい。僕のこと好きじゃんね。
 因みに、メンタルがぺしょっていた以上に、気力の低下が酷い状態だったので、人に誘われて外に出る機会はすごく有難かったです。
 お互いの優柔不断だとか天気の都合だとかで、日時と集合場所だけ決めて詳細は当日考えようというアドリブっぷり。普段僕が遊ぶ時がこんな感じなので、個人的には結構気楽でした。

 夕方に某駅で集合し、どうしましょうかねぇとスマホたぷたぷ。全身黒で現れた僕にフォロワーさんは内心笑っていたそうですが、僕は服装の色合いを考えるのが面倒で黒しか持ってないから、多分今後会うたびに笑われるんだと思う。
 海に行く+歩くという漠然とした目的はあったので、とりあえずは皇居にピンを刺して歩き始めます。……皇居が経路にあることから分かるように、海までは結構遠いです。朝日を見ようっていうお話しなので、夕方からだと時間に余裕はあるんですね。

 想像通りではあるのですが、道中はほとんど無言でした。代々木で一瞬顔合わせした程度で、言ってしまえばほぼほぼ初めましてぐらいなので、まぁ妥当っちゃあ妥当。ぶっちゃけるとDMも今回初めてやり取りしたくらい。
 僕は無言が苦じゃないというか心地良いくらいの人間なので、街の騒音を聴きながら静かに歩く時間は楽しかったです。フォロワーさんが気まずくなかったのなら嬉しい。

 そうして辿り着いたのは、皇居もとい武道館。ちょうどライブが終わった直後だったようで、駅へと向かう人波に逆らいながら九段坂を登ります。
(狂)の時もこんなに人いたんだっけなぁとか、雨の中飲んだぬるいZONe美味しかったなぁとか思いながら、しばらくその余熱を拝借していました。横でお洒落なお姉さん方がTikTok撮ってた。
 あ、不可解(狂)って2年前らしいですよ。死にたくなるよね。

 武道館をあとにして、皇居沿いに海に向かいます。この辺から無言が疲労のせいになってきます。完全に靴ミスった。
 東京駅周辺のビル群を見上げていると、新宿や渋谷同様に「東京だなぁ」って心が騒めきます。こういう三次元的な空間が、僕の好きな東京の清濁を形成しているんだろうなとか、そんなことを考えていた気がする。

 道中の広い公園で一休みしたり(近所にあったら毎日行きたい雰囲気)、景色の変わらない工業地帯を歩いたり(朝戻るときは綺麗だった)、疲労と足の痛みをフォロワーさんのスペースで誤魔化したり(筋肉痛は後日来た)しつつ、目的地にはかなりの余裕を持って到着しました。
 フォロワーさんが写真を上げていたので名前も出しちゃうと、場所は若洲海浜公園の東側にある海のブランコ。座って日の出が見れる場所がいいよねということで、ゴール地点に設定していました。傍に公衆トイレやゴミ箱もあって、ゆっくりするにはかなり快適。引くほど虫に刺されたけど。

 2人で乾杯をし、続いてたスペースでしばらく雑談。飲酒は抑うつが悪化するから控えるようにとお医者さんから言われていたのですが、せっかくの機会だったので先生には心の中でごめんなさいしました。お酒おいしい。
 ちょこちょこ変な話をしてスペースの方々を引かせてしまったことは後悔しています。面識のない方もいたのに。ほとんど素面だったのですが、人と話すこと自体が久し振りだったせいか、無駄に饒舌になってしまいました。これもホントにごめんなさい。

 話は随分遡るのですが、本当の事の発端は、僕が海に行きたいと連呼していたことでした。春猿火の言霊by海に脳を焼かれ、以前一人で海まで歩いたものの、海というよりは港みたいな場所だったので不完全燃焼に。再度行く元気がないままダラダラしていたところ、今回お誘いいただいた次第です。
 そんな背景があったので、若洲海浜公園では春姉の言霊を大音量で流し、その後も青春の温度などを数曲流して勝手に歌っていました。本来の目的兼実績解除。今回のご縁といい、V.W.Pの彼女たちを観測できて良かったなぁとしみじみ思います。

 時刻が4時前になる頃、水平線は徐々に明るくなっていきました。日の出の時間である4時25分には、徹夜明けの僕たちを溶かし殺してしまいそうな程に赤く輝く太陽が顔を覗かせます。
 空は黒から暁に、そして少しずつ青色に。今まで見えていなかった公園の緑を視認できるようになり、反対に遠くを走ってた車の光は見えなくなっていました。海らしい海をしっかり観測できたのも、思えば太陽が昇ってからだったような気がします。

 しばらくの間、朝日を眺めながら感傷と希死念慮に浸り、その場をあとにしました。背もたれ付きのベンチが設置された東屋をすぐ近くで発見したのですが、ブランコで遊べたので結果オーライの気持ち。
 最寄りの駅というか新木場駅まで歩いて、最初の集合駅まで電車に揺られます。まさか帰りも歩くわけがない。駅まではそこそこ歩いたけれど。
 フォロワーさんとのお別れは、電車の中でした。停車時間も限られているので、簡単に挨拶だけして降車。サクッとしすぎじゃない?

 僕が記憶が知る限り、その後特に特筆すべきことはなかったと思います。筋肉痛と虫刺されに苦しめられたくらい。それと、結局あまりお話しできなかったなぁという後悔。君いつも後悔してるね。
 でも、海を見に行くという最大の目的をフォロワーさんと達成できたので、今回に関しては後悔もそこそこにしっかりと満足感を感じています。

 日常生活については相変わらずというか、つまりは不調なのですが、精神的にはかなり満たされました。運動や日を浴びる行為は、単純にメンタルにも良いわけですし。
 最近の目標もとい欲望は、コンカフェに行きたいなという感じです。数年前に一度行ったきりなので、なにかいいお店がないかとネットの海を漂っています。オススメがある人と一緒に行ってくれる人は教えてください。
 というわけで、衝動的かつ無計画に書き始めたnoteはこの辺でおしまい。
note書くの久し振り過ぎて書き方忘れちゃってた。今後はまた定期的に何か書けたらいいな。
 あ、撮った写真を張り付けるのが面倒なので、是非同じ道を歩いて景色を楽しんでみてください。30km弱歩くらしいです。


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