水平線 / back number [カバー動画回想録 #1]
カバー動画の撮影で涙が出てきてしまったことは初めてだった。
コロナ禍で最初に迎えた夏。
オリンピックイヤーだったし、本当だったら世界中からいろんな人が日本にきてくれて、活気に溢れて、希望だらけの日々を送っていたのかな。
いつ終わるかも分からない嘘みたいな毎日。恐怖、不安、苛立ち。
きっと誰もが抱えていたと思うし、私もメジャーデビューを控えておきながらも一体今の自分たちに何ができるのか、と悩んでいました。
何が正しいのか分からない。
誰かの大切と大切がぶつかり合って、みんな何かを守るために迷いながら生きてる。
そんな中で公開されたのが、back numberさんの『水平線』でした。
この曲は、新型コロナウイルスの影響でインターハイが史上初めて中止となり、その運営を担当する高校生たちから手紙がback numberさんのもとに届いたことがきっかけで制作したそうです。
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この曲を提案したのは美咲ちゃん。
深夜2時、ギタじょぶのグループラインに「back numberさん新曲出した!」って送ってきてくれて。興奮気味に(笑)
曲も歌詞も映像も引き込まれて、寄り添ってくれて。
音楽は不要不急じゃない、事によっては悪のように言われてしまうこともあった中で、音楽が私たちにくれるものを思い出させてくれました。
そしてこの動画の概要欄の清水依与吏さんの言葉に、このままじっとしてちゃだめだよなって気付かされました。
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アレンジは、こんどうゆみかとCHISAが担当。
声が引き立つようなアレンジをしてくれました!
転調後のラスサビコーラスの開けていく感じが好きー!
動画撮影は、okzk市内某所。
集合した時には日差しがあまりに強すぎて、ぐったりするほどの青空でした。
持っていったたまごサンドもぐったりしてたので慌てて口に押し込んだ気がする。
1時間弱、あーでもないこーでもないと背景を探しているうちにだんだん雲行きが怪しくなっていって、、
撮影する頃には降り出しそうな雰囲気。
多分一発撮りしかできないと思う!って急いで撮りました。
あの動画で一番好きなのは、2サビから間奏にかけて曇天の空に眩しいほどの陽が差すあの瞬間!
画が良くなるか否かはいつも撮影地次第で、特に手を加えることはないです。
だからこそ曲の展開に合わせて奇跡が起こると歌ってる私たちにも熱がこもります。
照らされながら、なんだか自分たちの最近のもやもやを歌っているような感覚になって。
カバー動画撮影で初めて泣きました。(笑)確か他のメンバーも。
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撮影が終わった瞬間、信じられないほどの土砂降り!
全員白い服で合わせてきたのに、そんなことある?(笑)
カバー動画史上、一二を争う大変な撮影でした。。
だけど、その一連の流れもこの曲のもつ優しさや切なさ、強さや弱さを表している気がして、面白かったです。
そんな理由で、この日のオフショットは次の撮影地で撮りました。
ちょっとした裏話です。(笑)
少しずつ状況は変わってきているのかな。
でもまだまだ不安な日々が続くと思います。
この曲がもっとたくさんの人に届きますように。
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アカペラでこの曲を歌ってみたので、聴いてくれたら嬉しいです。
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