2023/12/10ちょっとリッチな11両編成

2023/12/10(日曜日)
晴れ
同期が、ひとり辞めた。

聞いてないったら

なんか違う、と思った。足元には「15両編成グリーン車乗車口」と書いてあるが、目の前に止まったのは明らかに普通車両だった。
ふだん私が乗る電車は15両編成なのだが、今日目の前にやってきたのは11両編成だった。
ーそんなの、聞いてないったら!
慌ててグリーン車のドアまで走る。走る。けれど電車だって発車準備をもう済ませようとしている。
一本見送るか、これに乗って車両のなかを移動するか考えた。
一本逃したら次は10数分後だが、だからと言って電車の中をグリーン車まだ移動できるのかもわからない。最初から落ち着いて座っていきたいし。
扉が閉まるというアナウンスに急かされながら、必死に考える。
そして私は飛び込んだ。
電車の中を歩く。歩く。日曜日だが、お出かけ帰りの人たちが通路に立っている。それをくぐるようにして、グリーン車のある方角へ歩く。
どうにか辿り着くも、重たい銀色の扉が構えていた。
ーこれは、入れるのかな。
扉に貼られた注意書きには、「扉の締切について」とある。恐々読むと、「朝の通勤ラッシュの時間帯には、こちらの扉を閉め切ります」との事。
それなら夜は閉め切らないね。ほっと安堵して、扉を開いた。

ちょっとリッチな11両編成

階段を下って驚いた。
赤いクッション製の椅子。ダークブラウンでシックな壁。まるで夜行列車の食堂車を彷彿とさせる内装に、疲弊した頭のなかでワキワキと喜びが踊り出す。
同じ金額でも、内装がこんなにも違うのか。
狙えるものなら、来週も11両編成(この車種?)に乗ろう。

日曜日の甘党

さて今日のお供は、カフェラテとクレープにした。
改札外のニューデイズにて購入。
ね、ニューデイズのニューチキをご存知ですか。先々週初めて食べたのだけれど、ざっくざっくで美味しいのなんの。コンビニチキン現在、堂々の1位。
だからチキンとクレープと迷ったのだけれど、ふだん甘いものに興味のない自分が少しでも甘いものに惹かれているから、その珍しさに選択を委ねた。

カフェラテとレアチーズブルベリークレープ

あぁ、今日はなんだかとっても眠い。昨日、ひとりで晩酌をしたせいで4時間ほどしか寝ていない。
目の前のクレープを開くことさえ、面倒に感じる。
しかしせっかく購入したのだから、と封を開け、「いただきます」と手を合わせる。

食べかけの

冷蔵されていたクレープは、電車を待つ間にすっかり生ぬるくなって、しんなりとしていた。
ふだん決して食べることのないめいっぱいのホイップを口に含む。
ーあまい。
その一言に尽きた。

無理はしない

さて、同僚がひとり辞めた。その子の人柄がすごく好きだったから、なんだかとっても寂しい。
きのう、心配で連絡をした。「体調が優れない」とだけ言っていたけれど、実際には辞めていたのか。
本人のメンタル的な問題なのか、想像とのギャップによるものなのか、何かしらの違反や不合格点があっての会社による判断なのか。
実際のことは、なにもわからない。
けれど、あぁ寂しいなぁ。
「相談してくれたらよかったのにな」
辞めると連絡が来た後、別の同僚と一緒にいる際にそうつぶやくと、
「でも相談するって問題でもないんじゃない。本人の中ではもう決定的だったんだろうし」
と、言われた。確かにな。辞めるくらいだ。本人の中で、決定的な出来事があったんだろう。
その人は現在の会社へ転職するまで、4年間ずっと同じ職場で働いてきたと言っていた。そんな人だから、長く働けないわけじゃない。
どうしても、合わなかったんだろうな、と思う。
合わないなら、見切りをつけるのは早い方が良いんだろう。
「無理だけはしないようにしようね」
話を聞いていた同僚が、ぽつっと言った。

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