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「ネットでは匿名で発言しろ」というボケカスは一生ROMってほしい

33歳なので筋肉痛は3日遅れで来るし、怒りは50日後にやって来る。

「ネットは本来“匿名の文化”なんだから、実名でSNSしてる著名人は匿名の誹謗中傷にも黙って耐えとけ」という趣旨のツイートが15万いいね超えてるの地獄じゃないすか。なーにが「だから2chは面白い(ニチャア」だどーせキニ速とか見てんだろ本スレ読んでんのかと小1時間問い詰めたい。

あのね、もう「匿名の文化だった時代は終わった」んです。こういうバカが増えたので。

僕が初めてネットにつないだのは1998年で、“匿名の文化の時代”だった。パソコンは富士通のFMV BIBLO。CPUは200MHz、HDDは3.2GB、メモリは64MB(!)。格安スマホRakuten Mini(2GHz+1.45GHz、ストレージ32GB、メモリ3GB)の10分の1にも満たないスペックにもかかわらず、価格は20倍の32万8000円である。

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つまり、“匿名の文化”だった時代にネットをやっていた者は、「高価なPCを買える/買ってもらえる環境にある」ことが条件だった。それに加え「ネットにつなぐ技術がある」「何か発信してみたいという欲求がある(ろくにコンテンツがないので自分で作るしかない)」「説明書が読めるレベルの読解力を備えている」という、“選ばれし者”だったのだ。女子供は、すっこんでろ。

日本語が読めて金があり少々のクリエイティビティを備え、かつモーターサイクル男やグリーン姉さん(ぜひ検索してみてくれよな!)を踏んでもめげない“選ばれし者”が集まってんだから、そりゃ面白いに決まってる。1円スマホ買えば即クソリプ送れる環境じゃないのである。

こういう懐古主義は褒められたもんじゃないのは承知しているが、“匿名の文化”などという遺物を都合よく持ち出されるのは我慢ならないのでインターネット老人会の一員として声を上げている。2chを本スレじゃなくまとめサイトで見ているような人に「やっぱネットは匿名っしょw」などと言ってほしくない。“匿名の文化”がなぜ面白かったのか。そら“ネットにバカがいなかった”からでしょ。そこを無視すな。猿でもネットできるようになった今、“匿名の文化”だけを都合よく持ち出さないでくれ。だから2ちゃんねるで馬鹿にされるというのだ~~~!!この~~~!

それに“匿名の文化”があった頃ってまだ多くのネット民が読んでて、そりゃ新聞にも偏向報道や誤報はあるんだけど、今のネット民が大好きなShare News Japan、netgeekなんて朝日や産経、毎日新聞と比べるまでもないゴミカスメディアじゃないですか。そういうクソボケメディアをRTしながら「朝日は偏向!」「産経はゴミ!」みたいな言う今のネット、俺は限界だと思った。

※これは脇道にそれるしうまく言えないんだけど、90年代にメモ帳にHTML打って「○○のほめぱげ」作ってた層が求めてたものって「承認欲求」とは違ってた気がする。凡夫(ぼんぷ)はすぐ「承認欲求! 承認欲求!」って言うけど、「稚拙でも何か作ってみた側の人間(僕もほめぱげ作ってた)」からすると「何か発信する」=「承認欲求を満たしたい」ではないんだよな〜理由はわからないけどとにかく楽しかったのよ。


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