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1人で初めて行った長野のシンカイは思い出深いナナメの関係の場所になった

興味があるという状態から思い入れを抱くようになる瞬間というのは、偶然の出来事への個人的な意味付けによって発生するのだなぁと、とある場所で思いました。

それは長野市、善光寺から10分ほどの場所にあるシェアハウス兼イベントスペース(という説明でいいのかしら)、シンカイ

きっかけはHuuuuの徳谷柿次郎さん(@kakijiro )のブログで知った、「やってこ!マーケット」と「お店2.0」という取り組み。

買い物をしなくてもお店の維持に貢献できる、新しいお店運営の仕組みが面白そうだなと思い、やってこ!マーケットに行ってみよう、と予定に入れていました。

しかし今朝になり、朝方変な時間に目が覚め、その後変な時間に二度寝してしまった私。起きた瞬間、元来の出不精と人見知りが、やっぱりやめておく?1人で行くなんて知っている人誰もいないかもしれないし、きっと知り合い同士の人が多いだろうから疎外感を感じて寂しいのでは? このまま家にいてゴロゴロしながら昨日の続きの「テラスハウス」マラソンすれば?と囁きます。

なんとか、いやいやせっかくだし、こんな機会がないと長野市に行くことないかもしれないし、と頭を切り替えて出発し、初めて乗る北陸新幹線で長野駅へと向かったのでした。

あっという間に新幹線は長野駅へ。降りようとしたところ、はい、一つ目の嬉しい偶然が起こりました。なんとデザイナーの中屋辰平(@shinpui)さんとライターの友光だんごさん(@inutekina )が同じ車両にいらしたのです。
その意味は極個人的なものなので伝わらないとは思うのですが、中谷さんは前職場が色々デザインはお願いしているけれど、私は仕事で直接やりとりしたことはなく、ご挨拶はしたことあるけど私のこと覚えてくれてはるやろか、くらいの意識。だんごさんは全くの初対面で、一方的に記事とお顔を存じ上げているだけ。東京だったら人見知り炸裂して声をかけていないかもしれない距離感の方々に声をかけたのは、我ながら珍しいな!という感じなのです。これから誰も知らん人しかいないかもしれない所に行くのが心細かったのかもしれません。

そして2人をナンパすることに成功し、シンカイまで連れて行っていただけることに。はーありがたい…。本当に嬉しかったです、ありがとうございました。あの車両選んで良かった…。

長野駅からこれまたすぐ着いたシンカイは、沢山の人で賑わっていました。

見たことあるこの看板!文字!

久しぶりにかもめブックスの栁下さんに会えたり、シンカイの小林隆史さんとお話出来たり、本のフェスではびびって買えなかったナイスガイで買い物が出来たり、なんだか面白いなぁ、とにやにやしながらお店をぐるぐるしていました。

そもそも、買いたいものがあって来ようと思ったのではなく、この仕組みを目撃したい、共犯者になれるならなりたい、と思って来てみたところ。色々な方がいらしていて、とても温かい場所、良いエネルギーが集まっている印象でした。

善光寺へもお参りして、さて後は柿次郎さんのトークイベントを聞いて帰ろう、と始まるのをぼんやり待っていました。するとそこにだんごさんが登場。なにかな?と思うと、突然びっくりすることを言われます。
「藤原印刷さんがお話したいっておっしゃってます」

は?
藤原印刷さんって、あの藤原印刷さん???

今回のやってこ!マーケットにも出店されていた「鶴と亀」や文鳥社さんの『100年後あなたもわたしもいない日に』の印刷をされていることを知っているだけでなく、ずっと好きで読んでいるマーマーブックスの雑誌や本を印刷されていたり、他にも素敵な本を沢山手がけられている藤原印刷さんのことはとっても気になる存在。ファンなのです。
つい先日、友人が企画・運営をしていた「夢の本屋イベント」に遊びに行ったところ「藤原印刷が手がけた本」というブースがあり、つい長時間じっとりねっとり見てしまっていました。

そしてその数日後、知り合いの編集者さんが「前の打ち合わせでめちゃくちゃ話が盛り上がって…」と待ち合わせに遅れて来た時のその打ち合わせ相手が藤原印刷さんでした。
そんなことが続き、特にこの数週間の間に意識することが多かった方々がなぜ私に…?誰かと間違えているのでは…?と思ったのですが、とにかく光栄だしめちゃ嬉しいしと、かなりテンパりながらお話させていただきました。
どうやら夢の本屋イベントでの長時間滞在が、社員さんの印象に残っていたようで…。SNSすごい…今日の偶然すごい…と思わされる出会いでした。

その後行われたトークイベント中、「ナナメの関係」という言葉が出て来た時に、今日の偶然の出会いは、私の今までの仕事や出会った人、読んできたものや好きなものから、まさにナナメに色々繋がったもので、そんな人との出会いはめちゃくちゃ嬉しいし、こんな関係から楽しいことが広がればいいなぁと心から思いました。柿次郎さんや小林さんが、ここに開かれるシンカイに期待している出会いやナナメの関係も、もうちょっと年代が違ったりするのかもしれないけれど、繋がったときの嬉しさはこんな感じなのだろうか、と想像してみたりします。そして私に1日の間にこんなに出会いをもたらしてくれたシンカイのファンになり、お店2.0の応援やってこ!と思ったのでした。

今の私は一緒に仕事をしたい人が東京にいるし、まだしばらくは東京に住むのだろうけれど、やはり地元関西に戻ることはどこかでいつも考えているので、東京ではない場所で誰と何をするのか、ということを考えるヒントにもさせていただきたいなと思います。

本当はいつも記事読ませていただいているライターさんや、お店出店されている方々ともお話出来たらよかったのですが、人見知り炸裂で全然出来ずじまい。勿体無かったなと思いつつ、中谷さんとだんごさんが大絶賛のよしのやさんの甘酒を買い(先日柿次郎さんのツイートを見てお味噌を買ったところです)、おやきを頬張りながら日帰りで帰ってきましたが、またゆっくり長野、行きたいと思います。
ちなみに長野駅に隣接するMIDORIで買えるおやきの中で、私は髙橋さんの蒸したタイプのものが1番好みでした。むっちりもっちり。

はー不思議な1日だった!お会いできたみなさまありがとうございました。
一日中Netflix見る休日も大好きだけど、外に出て人に会うのは大事だね。


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