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「第3の活動」のコミュニティーが 傷ついた心の痛みを癒す

誰だって傷つくことがあります。

仕事で失敗して怒られて傷ついたり、他人の何気ないひと言で傷ついたり、夫婦げんかをしたり、失恋をしたり。愛する伴侶と離別したり・・・

あるいは死別、裏切り――、大きなショックで悶絶し、思考が停止してしまうことなどもあります。
 
会社と家以外に自分の世界がない人、孤独を感じることが多い人は特に用心したいものです。

自分と向き合いすぎることによって、心の痛みをより強く、より長く感じ続けてしまう可能性があるからです。

でも「第3の活動」の場がある人の心の痛みは長くは続きません。

痛みを麻 痺させ、心を前向きに切り替えられるからです。
 
痛みを抱えたまま社外の仲間に会い、違和感を感じながらも、強制的に〝陽 〟の空気に包まれ、やがて陽気な空気になじんでゆきます。
 
陽気なふりをしているうちに、心にかさぶたができ、普段どおりに楽しめる自分を取り戻せるのです。
 
ある日突然、取引先から仕事の発注を白紙に戻された営業職の佐藤さん( 40 代・男性・仮名)は、上司からきつく注意されたことで、食事も喉 を通らなくなってしまいました。


おまけに、左遷の可能性まで浮上してしまい、途方に暮れていました。
 
佐藤さんは、酒に逃げることをやめ、重い体を引きずって、友人のサイクリングチームの活動に参加することにしました。

海辺のサイクリングロードを風を切って走ると、心の痛みはみるみる緩和され、ミスのことはどうでもよくなってしまいました。
 
サイクリング後の打ち上げで悩みを打ち明けると、「俺だってそういう経験あるぞ。それで転職したんだから(笑)。大丈夫、大丈夫!」と励まされました。

そして、「この仲間とは一生だ!仕事のほうは、なるようになればいい!」と気持ちを切り替えることができたのです。
 
仕事の失敗で後悔のリピートが断ち切れず、自分で自分を傷つける状態を克服した好例です。

佐藤さんはその後、冷静に対策を思案し、左遷を免れることができました。

「生きる世界は、会社だけではない!」と体感することが重要なのです。

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