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今も昔も夏は夜

清少納言も言っていた。夏は夜だと。

「枕草子」でこんなことを書いていたのを覚えているだろうか。春夏秋冬の美しい時間を順々に述べている。暗唱させられる学校も少なくないので、案外諳んじられる人も少なくないのではないだろうか。原文はこんな感じ。

夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光て行くもをかし。雨など降るもをかし。

訳はこのようなものだ。

夏は夜(が良い)。月が出ている頃は言うまでもなく、(月が出ていない)闇夜もまた、蛍が多く飛び交っている(様子も良い)。また(たくさんではなくて)、ほんの一匹二匹が、ぼんやりと光って飛んでいくのも趣がある。雨が降るのも趣があって良い。

平安時代は今みたいな明かりもないわけで、そんな中光る蛍は風流ですよねぇ……。

現代でも夏は夜の方が好きです。花火やネオンが映える夏。今年はそういう楽しみがないのが寂しいですね……

そもそも問題私は、一年通して夜の方が好きっていうのもありますが(笑)

なんだか、夜にしんみりと物思う紫苑なのでした。
10日締切の応募すると決めた短編小説まだ書き終わってないので、頑張るぞ……明日の面接も負けないそ……

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