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ミスから学ぶこと

松本山雅は先日のアウェイ相模原戦にて2-3で逆転負けを喫したわけですが、その試合を通して思ったのが、ミスが起きた時にどう行動するか、だったんですね。
それはもし、会社で仕事中にミスが起きた、起こってしまった場合の行動、対策に活かせると思ったのです。
もちろん仕事の内容によりけりですが、会社勤めの方ならほとんどの方は組織(チーム)内で仕事をしており、そして各メンバーがいて、それぞれの役割で仕事をして組織(チーム)として結果を出しています。
ある意味サッカーと同じですよね。
まあ誰かと対戦しているわけではないので勝ち負けが目に見えるわけではないですが、それでも営業成績であったり競合会社があればそことの売り上げ争いであったりシェア争いなんてのがあるので、直接対決ではなくても競争は繰り広げられていることは多いです。
そこで話を戻して、ミスが起きた時にどう行動するかとはどういうことでしょうか。
どうしても仕事をしている以上、ミスは起きてしまうし起こしてしまうものです。しかしミスが起きれば次は起きないようにしよう、起こさないようにしようとするのは当たり前ですし、逆にミスが続いてしまった場合は個人だけではなく、組織(チーム)として再びそのミスが起きないよう対策などが施されるのではないでしょうか。
今回はそのアウェイ相模原戦でそれを強く感じたので、この機会に考えてみたいと思います。

①ミスが起きた時の対処
まず、ミスが起きた、起こしてしまった場合に、それは防げなかったミスだったでしょうか。防げたミスだったでしょうか。
どちらにしても次も起きないよう対策を立てれば良い場合がほとんどではありますが、ただ防げなかったミスをあまり深く気にしすぎてしまうと、ほかの仕事にまで影響が出てしまうというのが実際にあるのではと思います。
もちろんミスに対して全然気にするな、ということではないですが、ある意味割り切るということができないと、1つミスしたら丸1日がすべて終わってしまうようでは正直仕事にならないと思います。
1つのミスで試合がすべて壊れてしまうようでは組織(チーム)としてまだまだ未熟かなと思わされます。

②ミスが起きた時に本性が出る
ミスが起きた時、起きてしまったときこそ、その組織(チーム)にいる人の本性がでるように思います。
冷静に次やるべきことを思い立ち実践できる人もいれば、ただテンパって慌てふためいている人、とにかく原因を追究しているようで犯人捜しをしはじめる人、とにかく自分の責任ではないということをアピールし始める人とか、周りにいませんでしょうか。
ただこういう時に他人へ攻撃的になる人、つまり自分は悪くなくて誰かが悪いんだと言っている人は距離を置いたほうが良いかもしれません。
試合に負けたのは審判のせいだ、応援が悪かったからだ、あいつが悪い、俺は私は悪くない、などなんでもかんでも他人のせいにする人には要注意です。

③ミスをしてしまった人たちへどう対応するのか
仕事でミスが起きてしまったとき、起こしてしまったとき、もちろんミスの程度にもよりますが、注意されたり、叱られたりということはあります。
ただ今の令和の時代でも怒鳴られたりとか、はたまた口で言っても聞かないなら身体で覚えるしかないと言って〇られたり…など、不適切にもほどがある!ではないですが、昭和や平成時代ではこれが当たり前に起きていたのですから、今思えば怖いものです。
でも、不思議なものでスポーツ観戦において怒鳴ったり怒りをあらわにするような行為があるのも事実です。ただ誤解してほしくないのは、人間には感情があってそれを否定することはできないので、怒っている人に対して怒るなということは不可能です。自分の感情をコントロールできないのに他人の感情などコントロールできるはずがないのです。
しかし、ミスが起きた、ミスを起こしてしまった人へなんでもかんでも怒鳴り散らせばミスは減るものなのでしょうか。
ふと冷静に考えると、自分より弱い立場の人へは強い口調で怒鳴るのに、自分より上の立場の人や怖い人には怒鳴らずにヘコヘコしている光景、ありませんか?
試合前はファン・サポーターと選手たちは対等であるはずなのに、試合後だけはなぜか上下関係ができているように思います。
別に選手を怒鳴り散らしたところであなたはピッチに立って代わりにプレーするわけではないですし、それに怒鳴られた選手は次もピッチに立ってプレーしてミスしたらまた怒鳴られるわけですから、まあかわいそうなものです。
給料もらっているから、プロだから怒鳴られても良いというのであればご自身も仕事中に怒鳴られればよいと思いますし、もしかしたらそのような環境で育ってきたのかもしれません。しかし、みなさんはそんなにメンタル強い人たちばかりではないですし、メンタルがやられてしまうと人間は簡単につぶれてしまうものですから気を付けたいものです。
それにあまりにひどいと、怒鳴られている側はそのミスに対して対策をするわけではなく、その人に怒鳴られないようにすることをし始めるようになります。つまり、ミスが起きないようにすることよりも怒鳴られないようにすることにリソースをかけてしまい、挙句にはミスを隠すようにもなります。そうするとたしかに怒鳴られることは無くなりますが、やっていることはミスが起こらないようにしているわけではなく、いかに怒鳴られないようにするかなのです。
そしてその人の顔色をうかがいながら物事が進んでいき、隠されたミスが積りに積もり、結果的に大きなミスへとつながっていくわけです。そう考えると怖いですよね。
山雅のインサイド映像はなぜ勝った時しか出なかったのでしょう。
もちろん制作側の意図があるのは承知のうえなのですが、自分が思うのは負けた時は再生回数が伸びないうえにコメント欄が荒れるからではないでしょうか。それなら最初から載せないほうが良いですよね。
ミスが起きれば怒鳴られるから表に出さないほうが良いよね。
試合に負ければコメント欄が荒れるから表に出さないほうが良いよね、と。

令和もすでに6年が経ちました。
みなさんならミスが起きた、起こしてしまったときに適切な対応ができるでしょうか?
ミスを起こしてしまった人へ適切な行動やアドバイスなどができるでしょうか?
怒鳴らなくても選手を後押しする方法、何かないでしょうか?

アウェイ相模原戦を見ていてそんなことを考えたのでした。

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