頻回の血液検査

どの透析クリニックでも同様か、わかりませんが、私が通っている八王子腎クリニックでは、月2回のペースで血液検査を行っています。
私は糖尿病ではないので、HbA1Cなど、糖尿関連の値はチェックされませんが、次の値を気にしています。
・カリウム
・無機リン
・ヘモグロビン

カリウムとリンは、どの透析患者も体内に蓄積しやすいので、常に気にしています。特にカリウムは、突然の心停止につながりかねないので、要注意なのです。必要に応じて、カリウムの吸着剤を使用します。
無機リンは、増えすぎると血中のカルシウムと結合して、低カルシウム血症を引き起こし、それに伴って副甲状腺からPTHというホルモンが分泌され、骨を溶かしてしまうので、リンの吸着剤は常に処方されているのです。
なお、PTHは数ヶ月置きに検査しています。

腎機能がほぼ停止しているので、副腎皮質から分泌される「エリスロポエチン」という赤血球を造らせるホルモンが出ません。そのため、ホルモン剤を週末の透析後に注射していて、その効果がどれだけ出ているかを、ヘモグロビン量で計っています。ヘモグロビンが減ると貧血になってしまいます。ホルモンのほか、鉄の欠乏も貧血に繋がりますので、それらの値もチェックして、適切な処方が行われます。

私は最近、牛乳などを多く摂るようにしていて、血中のカルシウム濃度を高めるようにしています。これにより、血中のPTH量が激減しました。また、脚がつりやすので、その対策でもあります。(芍薬甘草湯という漢方薬は、低カルシウム血で効きにくいそうです)

月2回の血液検査で、全身状態を確認しながら、適切な処方が行われ、体調が維持されているのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?