腹膜透析はいくらかかる?

腹膜透析でも血液透析でも、導入すれば身体障害者1級になるので、医療費は1医療機関あたり1カ月あたり上限一万円の自己負担になります。東京都の場合は、その一万円も指定難病として負担してもらえるので、実質的に医療費の自己負担はありません。

腹膜透析の透析液や消耗品は医療費の一部として健保で負担されるので、患者に金銭的負担はかかりません。しかし、透析液を温める加温器は、市で一部金額を負担しれくれるものの、残りの金額は患者の自己負担になります。それでも、私の場合はテルモ社の加温器で、自己負担は5,000円ちょっとでした。

テルモ社の場合は、チューブを無菌接合するための装置を使用しますが、これはレンタルで、レンタル代は医療費として計上されていて、健保負担されていました。なお、2台以上借りる場合は、2台目以降は自己負担になります。

あとは、自宅で透析液を交換する際にバッグを吊るす点滴スタンド、透析前後で透析液の重さをはかるはかり、シャワーを浴びる際に出口部とチューブを保護するパッチ、日常生活でチューブを格納しておくベルトなど、自己負担すべきものがあります。

点滴スタンドはいろいろな種類がありますが、私は一万円ほどの折りたたみ式スタンドをamazonで購入しました。
シャワーを浴びる際の保護パッチは、Yahoo!ショッピングで見つけて購入したもので、20枚入りで税込み2,200円です。
はかりは、デジタル式の500円ほどのもので十分です。
チューブを格納しておくベルトは、私は「カイロベルト」という商品を楽天市場で見つけて、便利に使用していました。500円程度からいろいろな金額で販売されています。洗い替えを含めて2つ持っていました。
会社での透析液交換のために機材を持ち込むため、小型のスーツケースを用意しました。値段は忘れました。
会社に透析液を持ち込むため、加温器は持っていけないので、使い捨てカイロを3つほど貼り付けて、保温目的でペット用のマットにくるんでいました。近所のホームセンターで値引き販売していたもので、数百円だった気がします。

腹膜透析は透析液の交換に30分以上かかります。その間に非常事態が発生して緊急避難する場合はチューブクランプでとじてからチューブを切断することがあり得ます。導入時の入院の時に通販で購入したチューブ鉗子、テルモ社の営業からもらったチューブクランプ、あとから購入したチューブクランプと3種類持っていますが、使う機会はありませんでした。

排液、注液に何分かかったかを見るため、小型の置時計も用意しました。腕時計でもスマホでも問題ありません。

これは必須ではありませんが、入院中は深夜や早朝に透析液を交換することがあり得るので、小型の懐中電灯を入院用品に入れてあります。入院中はトイレに行くたびに尿量を記録するので、その際にも便利でした。

自己負担でもっとも高価だったのは点滴スタンドでしょうか。なお、会社に持ち込むには大きく重かったので、手持ちのカメラ用三脚で代用しました。過去に飼っていた犬の皮下点滴で点滴スタンドの代わりに三脚を使用していたので、使い方も問題ありませんでした。


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