油圧と血圧、何が違う?

油圧と血圧、どちらも液体の圧力を示しますが、何が違うんでしょうか。

油圧は、機械油の圧力を示します。機械油に圧力をかけることで、ピストンを動かし、ショベルカーのアームなどを動かすんです。つまり、圧力そのものが仕事をしているわけです。

血圧は血液の圧力ですが、圧力で何かを動かすわけではなく、血液そのものを全身すみずみまで行き渡らせるために心臓から圧送しているのです。
血圧は、血管の通りにくさや血液の量によって変わってきます。血圧が高い人は、血管が細くて通りにくい、血管が詰まっていて通りにくいなどの原因を持っているのです。

油圧の場合は、油の通り道が狭窄することは、ほぼありません。もしそういった事があったら、そのパーツを交換すれば良いのです。しかし、血管を部分的に交換することは、手術が必要になります。もちろん、動脈瘤など緊急を要する場合に手術をすることはあります。
一般的に、高血圧は薬(降圧剤)による治療が行われます。降圧剤には、いくつかの種類があります。

・自律神経に作用し、中枢から体内をコントロールするもの
・血管に直接作用するもの
・心臓に作用し、送出する血液量を減らすもの
・尿量を減らして血液量を減らすもの
・血圧を上げる物質を抑制するもの

いずれかの種類の降圧剤を単独で、または複数種類の薬を併用して血圧を下げる効果を得るのです。

高血圧の治療は、風邪などと違って、長期間の継続治療が必要です。主治医と相談しながら、自分に適した薬の種類と量を見つけることが第一です。

私は高血圧の服薬治療も継続しています。今の薬は、血管に直接作用する薬(Ca拮抗剤)と、自律神経に作用する薬(α1遮断薬)を併用しています。

薬の価格を抑えるため、「ジェネリック薬」を選択することもできます。ジェネリック薬は、先に発売されている薬(先発薬)の特許が切れたあと、同じ成分の薬を他の製薬会社が発売するもので、先発薬より安いのが特徴です。ただし、人によってはジェネリック薬では効きにくいケースもあるようなので、主治医や薬剤師と相談しながら決めましょう。

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