高専祭で担任をMMDモデルにして踊らせた話
この記事は大阪公立大学高専 Advent Calendar 2023 15日目の記事です。
はじめ
なぜそんなことに?
友人間の先生いじりが乗じて、高専祭で担任を3Dアバターにして踊らせようという話になりました。
製作に必要なこと
極力簡単に作りたいので、出せるものすべてを使って手抜きしました。
モデルはスマホアプリで作る
モーション作成は膨大な時間がかかる(しかも班員全員3D素人)なのでネットから借りてくることにしました。無料のモーションデータが沢山あるMMDで作るのが一番良い、という結論に至りました。
ちなみにお金は全くかかっていません。
担任に協力をお願いする
いくら悪ノリとは言っても、製作する上で担任の協力を頂くのは必須です。それで、誰が言うんだという話になりました。結局は言いだしっぺに無理やり言わせるような形で何とか協力を得られました。
なか
モデル撮影
協力も得られたところで、いよいよ製作を開始します。iPhoneの3Dスキャンアプリを使って、班員に撮って貰いました。
Tポーズをとっていないのとズボンがダボダボなのと動かれるせいでかなり造形が崩れています。
この時は汚くても調整すればええか……と思っていたのですが。
形を整える
Blenderを使います。
面を一つずつ削除しては一本一本辺を選択し結合する過酷な作業です。もっといいやり方があるのでしょうが、素人にはこのやり方が純粋でいいのかもしれません。
リギング
このままでは人の皮だけあるような状態なので、骨と関節を入れていきます。要するにボーン入れのことです。
mmd_toolsというBlenderでMMDモデルを作るのに便利なプラグインがあります。MMDのモデル(pmxファイル)を出力したり読み込んだりできるようになります。そのプラグインにデフォルトボーン的なのが入っているのでそれを使います。
当然なのですが、このボーンはTポーズです。モデルはAポーズっぽいので撮ったので、次のような工程を踏みました。
ボーンをメッシュ(ガワ)に合わせる
ウェイトをつける
Tポーズの形をとりそれを標準にする
2.のウェイトというのはボーンとメッシュ(ガワ)を紐づける作業です。ほとんどの場合は自動でできるらしいのですが全然うまく入らないので、ボーンを一つずつ選択し自力でウェイトをぬりぬりしました。このときゲーム用に買ったペンタブが大変役に立ちました。
この時点で既に高専祭2週間前だったので、とにかく急いでやりました。
一旦動作確認
とりあえずこれで躍らせられる状態になったので、MMDで動作確認をします。
成功です。やったね
質感調整
ここからは質感を調整していきます。pmxエディタというMMDモデルのテクスチャを入れ替えたりするソフトを使います。そのまえにテクスチャもこのソフトで貼り付けます。
普通はオブジェクトごとに質感調整するのでしょうが、肌も髪も服も全て同じなのでうまいこと違和感が無いように仕上げました。
正直テクスチャ自体が終わっているのでなんでもいいような気はします。
MMDで踊らせる
踊らせたい曲があればそのモーションデータなどを引っ張ってきて、入れるだけです。普通ならその後に細かい動きの調整をしますが、どう足掻いてもおかしくなるのでどうでもいいのです。
動画制作
MMDは透過出力が可能なので、合成して遊びました。あとは特に言うことアリマセン。
展示
テンションの高い曲(ロリ神レクイエム・閃光のハサウェイなど)が延々と流れていたので教室にいると気が狂いそうでした。マツケンサンバが半分の長さを占めていたので、トラウマになったかもしれません。
その一方で、来場者の方々や、先生方には意外と受けました。特にマツケンサンバは老若男女に人気でした。ありがとう、松平健。あとは、10分間ずっと一人でこれを見て大爆笑してる人がいて怖かったです。(しかも土日両方来てた)
おわり
やってみてどうだった?
しんどいです
おまけ
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