感覚の感情

小さい頃、冷蔵庫を開けると大体美味しいものが入ってて開けた時の冷気を頭から被る感覚が好きだった。好きと言うよりも今度はどんな美味しい物が出てくるのかが楽しみだった。だから、少しひんやりした風に当たるとすこしそのことを思い出す。

緩くてジメッとしたくうきで思い出すことは。小学生くらいの時に小学校から帰ってきて友達と遊ぶ確認の電話をしてダッシュでガンダムのガチャガチャを回しに出かけてた。

そう言われると感覚で思い出すことって多いい。

なんとなくだけど気温とかよりも嗅覚の方が何かを思い出すことは多いい。小さい子の、もう売っていない柔軟剤の匂い。曽祖父の家のお香の匂い。初めて舞台に立った会場の控え室にパンパンに詰まったキノコみたいな匂い。

この匂いの引き出しには、自分が忘れていて思い出さなくても死なない、でも思い出すと心臓に圧がかかる楽しい物がいっぱいある。それは小さい頃に長い期間嗅いでいたか、とっても思い出に残る出会い方だったかのどちらかで目の上のすこし奥ら辺の頭の中にしまわれる。

最近また、新しい匂いが追加された。

分からない、今はまだ自分が小さかった頃じゃないから、もしかしたら今はもう自分の小さかった頃は作れないのかも。もう身長伸びる気がしないから。別に伸びなくても良い、180センチもあるから。そう言う大小じゃないのかも知れない。

貴女が自分の腕の中にすっぽり収まっている時。                貴女が自分の腕で寝てる時、髪を結んでる時のシャンプーかリンスの匂いが、鼻腔に張り付いて一番記憶から近いところに置いてある。

もし自分の今が小さい頃になったらこの匂いは、幸せなものになるのか、ちょっと懐かしいものになるのかはわからないけど。今は幸せ。


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