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服の断捨離をして、もらった福。




もしかしたら、お引っ越しをするかもしれない。

無垢材の床に、やさしい光が降り注ぐ
ぬくもりのあるおうちに。

新しいおうちの妄想を、
ひとりでもくもくふくらませてた。


ちょっとした
小物の色遣いや配置で、
おへや全体がぱあっと彩る。

この瞬間の幸福感といったら、
もう、
口いっぱいにショートケーキを頬張るのと
並ぶくらい。

そしてそれが
こだわって迎えいれた仲間たちだと、
なおさら。


ひとりだと
どことなく不安そうだったあの子が、
選びぬいた子を
そっと隣にならべてあげると、
ほっ、とほぐれた様子で
本来の表情をとりもどす。


うむうむ、と腕を組んで
頷きたくなるくらいに、ね。

お洋服も一緒。

あ、話がそれちゃった。

話したかったのは、
引っ越しをするかもしれないから
荷物の整理をはじめた
ってことだった。


新しいおうちを
愛情たっぷりのもので溢れさせる、
という揺るがない決意を示すためにも(だれに?)
"断捨離"をすることに。


数十着あった冬と春もののお洋服たち。

どれも等しく
ひとつの空間に並べて、
じっくりと吟味して…

なかには
あっさりと手放せるモノも
ちらほらと。


そんなものたちはどれも

セールでなんとなく、
おしゃれになりたくて焦って、
まわりのスタイルに流されて、
買ったもの。

思うのです。
お洋服ひとつひとつに
わたしの人生物語が紡がれていると。

どれも
わたしの人生というドラマに
なくてはならないシーンを
ともに歩んだお洋服で、

ほんとうにだいじな、だいじな存在なのです。



アルバムを眺めるように
お洋服を手にとって
あぁ、こんなこともあったあんなこともあったと
"わたし"を振りかえることができる。


そんなことを実感できた"断捨離"
でした。

断って捨てて離れると書いて
"断捨離"だけど、
わたしは思い出をもらった気がする。

クローゼットがだいすきで溢れててしあわせ。


"ストーリーのあるお洋服"

わたしが惹かれるお洋服。


みなさんのきもちをしっかりと受けとって、カタチにしていきます。