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I witch you a Happy Halloween《1:2:2》

ステラ:魔女。ジャックが好き。
ノワール:黒猫。人の姿に化けられる。スカル兼役。
ウィロー:元気。かぼちゃを頭にかぶっている。
ウィスプ:おとなしい。かぼちゃを頭にかぶっている。
ジャック:狼男。ゴースト兼役。

ステラ:「(鼻歌)」
ノワール:「おはようステラ。今日はずいぶんとご機嫌だね、何かいいことでもあった?」
ステラ:「今日はハロウィンでしょう?彼の為にたくさんご飯を作らなきゃ。」
ノワール:「あぁ、だからそんなに厚化粧…」
ステラ:「何か言ったかしら?」
ノワール:「いいや、なんにも。」
ステラ:「彼の前で余計な事言わないでよね!」
ノワール:「いつもなにも言ってないじゃない。」
ステラ:「お黙り!去年のこと忘れたとは言わせないわよ?」
ノワール:「うーん、なんのことだろ、さっぱり。」
ステラ:「あんたねぇ!!」

0:ドアをノックする音

ステラ:「え、もう来ちゃった!?はーい、ちょっと待ってちょうだい!今行くわ!」

0:鏡の前で髪と顔をチェックして玄関前に向かう

ステラ:「…よし。(咳払い)はーい!待ってたわ!よく来てくれた…わね。」

0:言葉が尻すぼみになる。ドアを開けた先には頭にかぼちゃをかぶった二人の子ども。手にはランタン。

ステラ:「はぁ、あんたたちか…。」

ウィロー:「ハッピーハロウィン、ステラ!」
ウィスプ:「ハッピーハロウィン、ステラ!」
ステラ:「はいはい、ハッピーハロウィンかぼちゃたち。」

ウィスプ:「トリックオアトリート!お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!」
ウィロー:「トリックアンドトリート!お菓子をくれてもいたずらしちゃうぞ。」

0:ステラため息をつき、指をパチンと鳴らす
0:二人の目の前にお菓子がゆっくりと降ってくる

ステラ:「ほら、これでいいかしら。」
ウィスプ:「わぁ、ありがとうステラ。」
ウィロー:「ありがとうステラ。でも僕キャンディよりチョコレートが食べたいなぁ。」
ウィスプ:「ウィロー、だめだよそんなわがまま言っちゃ。ステラが困っちゃうよ。」
ウィロー:「僕ミルクチョコレートが食べたーい!」
ウィスプ:「もう。…ねぇ、すごくいい匂いがするんだけどなにか料理してたの?」
ウィロー:「また今年もジャックを待ってるの?」
ウィスプ:「今年こそ両想いになれるといいね。」
ウィロー:「今年で何連敗になるの?」
ウィスプ:「ウ、ウィロー!まだ今年も振り向いてもらえないと決まったわけじゃ…」
ステラ:「あんたたちねぇ…!」
ノワール:「お、今年も来たのか?悪ガキども。」
ウィロー:「ノワール!ハッピーハロウィン!」
ウィスプ:「ハッピーハロウィン!」
ウィロー:「会いたかったよ、ノワール!」
ウィスプ:「また会えるのを楽しみにしてたんだよノワール!」
ノワール:「はは、私もあんたたちに会えるのを楽しみにしてたんだよ。去年の魂集めの話聞かせてよ。あれ、毎年楽しみなんだ!」
ウィスプ:「いいよ!お話しよう!」
ウィロー:「たくさんお話しよ!」
ステラ:「は!?ちょ、あんたたち!!」
ウィロー:「お家に入ってもいいですか?」
ウィスプ:「お家に入れて欲しいな、いいでしょ?」
ステラ:「あのねぇ、だめに決まってるでしょ!」
ノワール:「(かぶせて)いいよ、入って。」
ステラ:「ノワール!?」
ノワール:「ふふ、知らないの?子ども好きって異性にアピールするうえで結構重要視されるらしいわよ。」
ステラ:「え、そうなの!?」
ウィロー:「ステラ、入っていい?」
ウィスプ:「僕達大人しくしてるから。」
ステラ:「はぁ、いいわよ。…ん?でもあんたたち去年も同じこと言ってなかった?」

0:言い終わらぬうちにぱたぱたと走って家の中に入っていく

ウィロー:「(かぶせて)えへへ、お邪魔しまーす!」
ウィスプ:「お邪魔しまーす!」
ステラ:「あ、ちょっと!!あーもう!!」
ジャック:「ステラ、ハッピーハロウィン。」
ステラ:「次は誰!?」
ジャック:「俺…だけど。あー、名乗ったほうがいい?」
ステラ:「え、ジャック!?えっと、あの…は、ハッピーハロウィン!ごめんなさい、ちょっとばたばたしちゃって…」

0:部屋の中から

ウィロー:「わぁ、たくさんかぼちゃがあるよ!」
ウィスプ:「こっちにはカブのかかしがある!わぁ、このかかし頭が動くよ!」
ウィロー:「僕達の怪獣とどっちが強いか戦わせてみようか!」
ノワール:「あっははは、それはいい!楽しそうだねぇ!」
ステラ:「ちょっと!!!おとなしくあそびなさいよ!?」
ジャック:「今年もにぎやかなハロウィンになりそうだな。」
ステラ:「私は、ジャックと二人でゆっくり楽しみたいんだけど…。」
ジャック:「いいじゃないか、こういうイベントは参加者が多いほうが楽しい。」
ステラ:「そ、そうね…。こんなところで話すのもあれだから入って。」
ジャック:「お邪魔します。」

0:奥の部屋から双子が駆け寄ってくる。後ろからノワールもついてくる。

ウィロー:「あ、ジャック!ハッピーハロウィン!」
ウィスプ:「ハッピーハロウィン!」
ジャック:「お、去年ぶりだなぁちびども。元気にしてたか?」
ウィロー:「とっても元気!」
ウィスプ:「すごく元気!」
ジャック:「そうかそうか。あ、そうだ。どうせお前ら来てるだろうと思ってお菓子持ってきたんだ。ほら。」
ウィロー:「チョコレートもある!!ありがとうジャック!!」
ウィスプ:「とってもおいしそう!!ありがとうジャック!!」
ジャック:「どういたしまして。」
ノワール:「久しぶり、狼。」
ジャック:「久しぶりだな黒猫。どうだ?修行の調子は。」
ノワール:「まあまあだね。」

0:ノワール、猫から人の姿に化ける。耳としっぽが隠せていない。

ノワール:「まぁ、こんな感じかな。」
ジャック:「おいおい、耳としっぽが隠せてねぇぞ。」
ノワール:「いいの、ここまでできたってことが大事なんだし。それに、マズルが隠しきれてないあんたに言われたくない。」
ジャック:「俺はいいんだよ、普段は隠せてるからな。それに今日は満月だからしかたない。」
ステラ:「ほら、あなたたち!ご飯ができたからテーブルにいらっしゃい!その前にかぼちゃたち!こっちに来る前にその出しっぱなしの魂片付けなさい!人臭くってたまらないわ!」
ジャック:「ステラって本当に面倒見がいいんだな。」
ステラ:「え?」
ジャック:「迷惑だって言いつつちびどもの面倒をちゃんと見てる。今年も押しかけられたくちだろ?」
ステラ:「仕方なくだよ。そうじゃないと家の中をめちゃくちゃにされるからね。」
ジャック:「あっははは、たしかに。去年は大変だったな。」
ステラ:「ほんとにね。散々だったわよ。」
ジャック:「そう言いながらも楽しそうだったじゃないか。」
ステラ:「どこがよ。私はうんざりしてるわ。」
ジャック:「そうなのか?」
ステラ:「…私はジャックと二人だけでハロウィンを過ごしたいのに。」
ウィスプ:「(かぶせて)わぁぁぁぁぁぁ、ウィローなんてことするの!?せっかく片付けたのに!」
ウィロー:「だってこれ面白いよ!こんな形にもなるんだね!!」
ステラ:「~~~あんたたちー!」
ジャック:「あっはははははは。」
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0 :ダイニングテーブルに料理を並べるステラ

ステラ:「ほら、あんたたちテーブルについて!」
ウィロー:「見て、これがユウっていうお姉さんの魂!持ってる宝物の中で一番きれいな青色なんだ!」
ジャック:「ほう、いい色だな。強くて優しいいい魂だ。」
ジャック:「それで、これが…」
ステラ:「ほら、早く片付けて。」

0:ウィスプがノワールと話しながらテーブルに歩いてくる

ノワール:「あははは、それで?」
ウィスプ:「それでね、そのときウィローってば、あっ…」

0:ウィスプがウィローのランタンにぶつかる。持っていたランタンが落ちて魂が逃げ出す。

ウィロー:「あっ!!ああああ、僕の宝物が逃げちゃう!!」
ウィスプ:「た、大変!灯(ともしび)が逃げちゃう!!」
ウィロー:「ちゃんと前を見て歩いてよウィスプ!」
ウィスプ:「ここに持ってきてるのが悪いんじゃないか!ウィロー!!」
ノワール:「こんなところで言い争ってる場合じゃないんじゃない?魂外に逃げちゃったわよ!?」
ステラ:「今日は夜から雨が降るわよ。早く回収しなきゃ大変なことになるわ。」
ジャック:「大変なことって?」
ノワール:「あの子たちのランタンの火が人間の魂でできているっていうのは知ってる?」
ジャック:「あぁ、それはなんとなく。」
ウィロー:「ランタンの力は僕らの力。」
ウィスプ:「火が消えたら僕達は永遠に闇の中で迷ってしまう。」
ウィロー:「それが悪魔さんとの約束。」
ウィスプ:「僕達もうみんなに会えなくなっちゃうの?」
ウィロー:「ずっとずっとさまよい続けるの?」
0:双子泣き出す
ステラ:「あぁ、もう泣くんじゃないよ。私たちも探すから」
ノワール:「どれくらい逃げたかわかる?」

0:ランタンの中を覗き込むウィロー

ウィロー:「んー…だいたい二つくらいかな。」
ノワール:「じゃあ二手に分かれましょうか。私は双子たちと探しに行くからジャックとステラで探してきて。」
ステラ:「え、でも…」
ノワール:「鼻が利くアタシとジャックが別れたほうがいいでしょ。」
ジャック:「それもそうだな。おいちびども、魂一つ匂わせろ。」
ウィロー:「…これ。」
ジャック:「ん、…覚えた。ありがとう。」
ノワール:「あ、アタシも。…おっけー、ありがと。」
ジャック:「ところで見つかったらどう連絡を取ればいい?」
ノワール:「それに関しては心配ないよん。」
ジャック:「どういうことだ?」
ノワール:「私とステラはどんなに離れていても連絡が取れるのよ。契約の副作用ってやつね。」
ステラ:「さ、家でしゃべってても見つからないし。行くわよ!」
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0:夜の森。ノワール、ウィロー、ウィスプが歩いている。

ノワール:「ねぇ、あんたたち。魂の行きそうな場所に心当たりある?」
ウィロー:「うーん、そうだなぁ。こんなこと今までなかったからなぁ。」
ウィスプ:「あ、そういえば悪魔さんが言ってた!ニンゲンの魂は元の体に戻りたがるから魂を移すときは気を付けてねって。」
ノワール:「てことは町のほうに飛んでいく可能性もあるね、早く見つけなきゃ。」
ウィロー:「ねぇノワール。あれは何?」
ノワール:「どれ?あぁ、あれはゴーストだね。ハロウィンだから出てきたのかもね。」
ウィスプ:「ゴースト?僕達や魂と何が違うの?」
ノワール:「ゴーストは死んだ生き物の魂に生前と同じように自我が残ったもの、魂は抜かれたその時の感情が残ったものって言えばわかる?」
ノワール:「感情はどれをとっても熱く燃えるようなエネルギーを秘めている。だからあんたたちのランタンはいつまでも燃えるしその輝きがあるから道を失わない。」
ウィロー:「なら、ゴーストをランタンに閉じ込めちゃえばいいんじゃない?」
ウィスプ:「そうすれば僕達ずっと夜を歩いていけるんじゃない?」
ノワール:「あんたたちがそんなまともなランタンの使い方できるはずないでしょ。すぐに取り出してなにか問題起こすまでが1セット。」
ウィロー:「僕達そんなことしないよ。」
ウィスプ:「僕らがいつそんなことしたの?」
ノワール:「ついさっきまでそれで遊んでたのはどこのだれ?」
ウィロー・ウィスプ:「えへへ。」
ノワール:「まったく。」
ウィロー:「ねぇ、あのゴースト…」
ウィスプ:「なにかを追いかけてるみたい。」
ノワール:「そんなわけ…」
ウィロー:「でも、あっちいったり」
ウィスプ:「こっちいったり…」
ノワール:「あのゴーストが追いかけてるのって…」
ウィロー:「宝物だ!!」
ウィスプ:「灯(ともしび)だ!!」
ウィロー:「追いかけよう!」
ウィスプ:「まてー!」
ノワール:「あ、ちょっとあんたたち!?待ちなって!」

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0:匂いをたどって森の奥に来たジャックとステラ

ジャック:「うーん…このあたりだと思うんだが…」
ステラ:「見る限り光なんてどこにもないわね。」
ジャック:「あぁ。」
ステラ:「…。ねぇ、ジャック。」
ジャック:「ん、どうした。」
ステラ:「ううん、なんでもない。」
ジャック:「そうか。」
ステラ:「うん。」
ジャック:「そういえば」
ステラ:「ん?」
ジャック:「二人きりだとこんなに静かなんだな。ステラと二人きりになったのはいつぶりだったか。」
ステラ:「ノワールと契約したのが153年前だからだいたいそれくらいぶりじゃない?」
ジャック:「そうか、もうそんなに経つのか。」
ステラ:「ジャックと知り合ってから300年経ったわよ。」
ジャック:「そうか。」
ステラ:「ねぇ、私ジャックと初めて会った時から」
ジャック:「おい、あれ…」
ステラ:「…あれは、スカル?なんでこんなところに。」
ジャック:「胸の位置で光っているあれは…」
ステラ:「ちょっとあれ魂じゃない!?捕まえるわよ!」

0:ステラ走り出す

ジャック:「お、おい!…危ない!」

0:ジャック咄嗟にステラを抱きしめる

ステラ:「きゃっ!?」

0:足元をよく見ると崖

ジャック:「気をつけろ!!!箒もなしに落ちたらどうするつもりだったんだ」
ステラ:「ごめんなさい、ありがとう。」
ジャック:「こういうところは何百年経っても変わらないな。」
ステラ:「ごめん。」
ジャック:「いい加減気をつけろ、いつまでも守ってやれるわけじゃないんだ。」
ステラ:「うん。」

0:崖の下を覗く
0:崖の下ではばらばらになったスカル
0:ステラ、魔法で灯りを灯す

ステラ:「ばらばらねぇ…」
ジャック:「そりゃ、あの高さから落ちたらな。」
ステラ:「魂は無事ね。回収しに行きましょ。」

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ウィロー:「あれ?」
ウィスプ:「見失っちゃった。」
ノワール:「あんたたち待ちなって。…もう、ここどこよ。」
ウィロー:「ゴーストいなくなっちゃった。」
ウィスプ:「魂もいなくなっちゃった。」

0:風が吹いて雲の間から月が見える

ノワール:「わあ…きれいな花畑。」
ウィロー:「お花がいっぱいだ。」
ウィスプ:「…はい、これあげる。ノワールにも。」
ノワール:「あら、花冠なんて初めてもらった。すごくきれい。ありがとう。」
ウィロー:「わぁ、ありがとう。じゃあウィスプにも作ってあげる。…はい!」
ウィスプ:「わぁ、ありがとう。」
ノワール:「あんたたち、お花もいいけどもうすぐ雨が降るわよ。雨雲の匂いが近づいてきた。」
ウィロー:「大変だ。」
ウィスプ:「魂の火が消えちゃう。」
ノワール:「あんたたち魂と契約を結んで縛ってるんでしょ。大体の場所とかわからないの?」
ウィロー:「わかるよ。」
ノワール:「え?」
ウィスプ:「そうだね、わかるよ。」
ノワール:「なんで先に言わないのさ。」
ウィロー:「忘れてたんだよ。」
ウィスプ:「普段魂が逃げ出すことなんてないから。」
ノワール:「で?どうやって探すのさ?」

0:ウィローとウィスプ向きあいランタンを突き合わせる

ウィロー:「かぼちゃの灯(あかり)とまーるい月」
ウィスプ:「なくしたおもちゃを見つけておくれ」
ウィロー:「橙の光でぴかぴか光れば」
ウィスプ:「迷子の僕らも歩いて行ける」
ウィロー:「どこにいったの?」
ウィスプ:「どこに隠れた?」
ウィロー・ウィスプ:「僕達に場所を示しておくれ」

0:ランタンから光が2本伸びる

ウィロー:「見つけた!こっちだよ!」
ウィスプ:「行くよ、ノワール!」

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ジャック:「ここ、滑りやすいから気をつけろよ。ほら、手を。」
ステラ:「ありがとう。」
ジャック:「さっきのスカルの位置はこのあたりか?」
ステラ:「そのはずだけど…骨一つ見当たらないわね。」
ジャック:「…匂いが遠ざかってる。移動しているのか。」
ステラ:「追いかけましょうか。」
ジャック:「あぁ。…こっちだ。」
ステラ:「ここ泥濘がすごいわね、気をつけなきゃ足を取られそう。って、ぅわっ!」
ジャック:「気をつけろよ。ってそんな歩きにくい靴を履いて。」
ステラ:「仕方ないじゃない、私が持ってるのはこれしか持ってないんだから。」
ジャック:「なら今度、靴を送ろう。」
ステラ:「え、靴を?」
ジャック:「だめか?」
ステラ:「あ、いや、だめじゃない。むしろ嬉しい。」
ジャック:「ステラには普段から世話になってるからな。」
ステラ:「ねぇ、ジャックは靴を送る意味わかってる?」
ジャック:「ん?」
ステラ:「ううん、何でもない。さ、早く追いかけなきゃ。」
ジャック:「…。」

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ウィロー:「光はこの先に続いてる。」
ウィスプ:「楽しいかくれんぼももう終わり。早くお家に帰ってご飯が食べたい。」
ウィロー:「ほらノワール、抱っこしてあげる。」
ノワール:「え、あ、うわ、ちょっと!気を付けて持ってよね!?ねぇ、ちょっと不安定だってば!!ちょっとぉぉぉぉぉ!!」

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ジャック:「匂いが近くなってきた。…いた。」
ステラ:「でもどうする?魂は取り込まれちゃってる。」
ジャック:「ん?そんなもん壊して中から引きずりだせばいいだろう。」
ステラ:「あなたってたまにものすごくアグレッシブよね。」
ジャック:「そうか?俺は俺にできる最善の方法を言ったんだが。」
ステラ:「あなたの真顔でそういうジョークを言うところ、私好きよ。」
ジャック:「いや別に冗談を言ったつもりは」
ステラ:「ほら、私が抑えるからジャックは魂を取って!」
ジャック:「お、おう!」

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ウィロー:「見つけた!」
ウィスプ:「ゴースト!」
ウィロー:「僕達の宝物を返して!」
ウィスプ:「それは僕らの大切なモノだよ!」

0:ゆっくり振り返ったゴーストの一部露出した骨の部分から青い光が見える

ウィロー:「ああ、僕の宝物!!」
ウィスプ:「食べちゃったの!?」
ノワール:「うわぁ、あんたたち逃げるよ!」
ウィロー:「でも僕らの…」
ノワール:「そんなこと言ってると魂全部取られるよ!!」
ウィスプ:「お願い!僕の灯(ともしび)!おおきな怪獣になーれ!!!」

0:ランタンから取り出した魂がおおきな怪獣の形になる

ウィスプ:「いけ-!ゴーストなんて押しつぶしちゃえ!」

0:怪獣がゴーストを踏みつぶそうとする

ゴースト:「うがああああああああ」

0:怪獣が小さな魂に戻りゴーストに吸い込まれてしまう

ウィスプ:「僕の灯が…!?」
ノワール:「だから言ったでしょ!一旦逃げるよ!!」
ウィロー:「ほら行くぞ!」
ウィスプ:「ぁっ…」

0:走って逃げていく

ノワール:「行ったみたいだね。じゃあ悪いけどアタシの相手でもしてよ。」

0:ノワール人型に化ける。無視してゴーストは双子を追おうとする

ノワール:「ちょっと無視はさすがに傷つくって。待ちなって!」

0:ゴーストの腕を掴んだ時記憶が頭の中を過る

ノワール:「え、、ご主人?」

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ジャック:「おりゃぁぁぁ!!!…よし、取れた。」
ステラ:「さっきの様子を見る限り時間を置けば元の姿に戻りそうね。早くここから離れましょ。」
スカル:「カエシテ…ワタシノタマシイ…」
ステラ:「嘘でしょ!?もう動けるの!?」
ジャック:「逃げるぞ。来い!」
ステラ:「え!?ちょ、えぇ!?重いでしょ!降ろして!!」
ジャック:「そんなこと言ってる場合かよ。いいから黙って捕まってろ、舌噛みたいのか!」
ステラ:「は、はい…」

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ウィスプ:「僕の灯…」
ウィロー:「僕の魂…」
ノワール:「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!!もっと早く走って!追いつかれるよ!!」
ゴースト:「うがああああああああ」
ノワール:「あぁ、もう!まだ追ってくる!しつこいなぁ!!!…仕方ないか。双子たち、振り返らずに走って!」

0:ノワール手から抜け出す

ウィスプ:「え、ノワール!?」
ノワール:「止まらないで!そのまま走って!」

0:双子走って逃げる

ノワール:「行ったみたいだね。さて、あんたをここから先通すわけにはいかないんだ。おとなしく下がってよ。」
ノワール:「ちょ、ちょっと!待ちなって!」

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0:洞窟の中に

ジャック:「とりあえずここに隠れるか。(ステラを降ろす間) ーおい、大丈夫か。」
ステラ:「うん、大丈夫。」
ジャック:「足の具合は?」
ステラ:「え?」
ジャック:「足。さっきくじいただろ。」
ステラ:「気づいてたの?」
ジャック:「当たり前だろう。」
ステラ:「…そっか。」

0:ジャック、ステラの横に座る

ジャック:「しばらくはここに隠れよう、寒くはないか。」
ステラ:「うん。」
ジャック:「今年もにぎやかなハロウィンになったな。」
ステラ:「…ほんとは、もっと静かに過ごしたかったんだけど。」
ジャック:「静かに?」
ステラ:「うん、あなたと二人だけで…って、まあ今はそんなこと言ってる場合じゃないけどね。」
ジャック:「そうか。でも、にぎやかなのも悪くないだろ?」
ステラ:「それはそうかもしれないけど…やっぱり、今年こそあなたと二人で――」

0:言葉を途中で止めるステラ

ジャック:「ん? 何か言ったか?」
ステラ:「…なんでもない。」
ジャック:「そ、そうか。…覚えてるか?俺たち二人森で迷って一晩洞窟で過ごしたこと。」
ステラ:「覚えてるに決まってる。あの日は二人でおばあちゃんの家に遊びに行く途中だったのよね。」
ジャック:「そうそう。ステラが花を摘んで持っていくって摘んでいる間に空が暗くなって。」
ステラ:「悪かったわよ。」
ジャック:「さすがにもう行こうって歩きだしたら滑り落ちて…」
ステラ:「あの時は近くに洞穴があって助かったわよね。」
ジャック:「あの時食べたパンがたぶん今まで生きてきた中で一番おいしかった気がする。」
ステラ:「わかるかも。お互いお腹空いてたからね。」
ジャック:「朝、大人たちが探しに来てくれた時二人ともワインで酔いつぶれて寝てて。めちゃくちゃ怒られたな。」
ステラ:「喉が渇いてたんだから仕方ないわよね、子どもだから他に飲めるものもわからなかったし。」
ジャック:「今ならどうとでもできるんだがな。」
ステラ:「ほんとにね。…でもね、私あの時本当に嬉しかったの。」
ジャック:「ん?どうして?」
ステラ:「あの時ずっと泣いてた私を大丈夫だって励ましてくれたでしょ。自分だって不安だったでしょうに。」
ジャック:「まぁ、あの時はずっとステラが泣いてたから俺がしっかりしないとって。」
ステラ:「そういう優しいところは昔からよね。自分の気持ちよりも人の気持ちを優先する。」
ジャック:「俺はそんな優しいやつじゃない。」
ステラ:「優しいわ、あなたは。そんなところが私は好きになったの。」
ジャック:「ステラ。」
ステラ:「ごめんなさい、急にこんなこと。この話ずっと避けようとしてたでしょ?」
ジャック:「わかってたのか。」
ステラ:「当たり前でしょ。毎回言おうとするたびに不自然に話を変えるんだもの。嫌われてるのかとすら思ったわ。」
ジャック:「あ、いやすまない。そんなつもりは。」
ステラ:「いいわよ、どう聞いたらいいかわからないとかそういう理由でしょ。」
ジャック:「…すまない。」
ステラ:「いいわよ、あやまらなくて。」
ジャック:「俺は…」
スカル:「カエシテ!!!!ワタシノタマシイ!!!!!」

0:スカルが魂を狙っていることに気付きジャックを守ろうとするステラ

ステラ:「っ!?」

0:身を挺して守ろうとするがはじかれ壁にたたきつけられてしまう

ステラ:「ジャック危ない!!!…ぅ!!!」

0:たたきつけられた反動で持っていた魂を離してしまう

ジャック:「ステラ!!!お前よくも…」
スカル:「ワタシノタマシイ…オカエリ…オカエリ…コレデアノヒトヲサガシニイケル…」

0:ウィローとウィスプが駆け込んでくる

ウィロー:「ウィスプこっちだよ!」
ウィスプ:「まってよウィロー!」
ウィロー:「わぁぁぁ、骸骨がいる!?僕達もうおしまいなの?」
ウィスプ:「誰か助けて」
ジャック:「ちびどもなんでこんなところにいるんだ!!今すぐ逃げろ!!!」
ウィスプ:「ジャック!?なんでこんなところに。」
ジャック:「そんなことはどうでもいい、早く逃げろ!!」
ウィロー:「僕達もそうしたい気持ちはあるんだけど」
ウィスプ:「そうできないんだよ」
ジャック:「どういうことだ?」
ゴースト:「うがああああああ」
ウィロー:「わぁぁぁぁ来た!!!!」
ウィスプ:「助けてジャック!!」
ジャック:「仕方ない、ちびどもステラを頼む。」
ウィロー:「うわっ、ステラ大丈夫!?」
ウィスプ:「ステラいたくない!?」

0:改めてゴーストとスカルに向き合うジャック

ジャック:「どうしたものか。」

スカル:「アナタ…イトシイアナタ…アイタカッタ…ズットサガシテタ…コンナ姿ニナッテモズット…」
ゴースト:「うがああああああああ」
スカル:「ダレカ魂ヲノミコンデジブンノ姿ガ ワカラナクナッテシマッタノネ。ダイジョウブ、ダイジョウブヨ。」

0:スカルがそっとゴーストを抱きしめる、荒々しく燃えていた魂が穏やかになる

ゴースト:「…こんなところにいたのか。ずっと会いたかった。ずっと探していた。」
スカル:「ワタシモ。ゴメンナサイ。」
ジャック:「なにが起こっている?」
スカル:「ゴメンナサイ、ユビワミツカラナカッタノ。ズットサガシタケドミツカラナカッタ。」
ゴースト:「そんなものどうでもいいんだよ。ただ無事に帰ってきてくれたらそれでよかった。」
スカル:「ズット後悔シテサガシテタ。コンナ姿ニナッテモ死ニキレナカッタ。」
ゴースト:「そこのかぼちゃ頭の子どもたち、花を一輪分けてくれないか。」

0:ウィスプ、花冠から一輪花を抜き取り差し出す

ゴースト:「ありがとう。…なぁ、愛しい君代わりにこれを受け取ってくれないか?」
スカル:「オハナの、ユビワ…ナツカシイ…アリガトウ。」
ゴースト:「ほら、こっちにおいで。抱きしめさせてくれ。」
スカル:「モウ ハナレタクナイ。姿カタチハ変ワッテモコンドコソズットイッショ。」
ゴースト:「もう二度と離れないと約束する。ずっと一緒だ。」
ジャック:「…。」
ウィロー:「僕の宝物、おもちゃ箱に返る時間だよ。」
ウィスプ:「僕の灯、火種になってもどっておいで」
ウィロー:「そっちの水はとっても苦い」
ウィスプ:「こっちの水はとっても甘い」

0:ゴーストの姿が魂になり一緒に飲み込んだ魂とスカルの魂もウィローのランタンに吸い込まれていく
0:足元には古ぼけた骨が落ちているのみ

ウィロー:「よかった、ちゃんと回収できた。おまけも手に入ったしこれはウィスプにあげるね。」
ウィスプ:「わぁ、ありがとう。」
ジャック:「…。姿形が変わってもずっと一緒か…」

0:ジャック、ステラのもとに駆け寄りそっと抱き起す

ジャック:「っ、ステラ、ステラ、大丈夫か。」
ステラ:「う、うーん…。私気絶して…スカルは!?」
ウィロー:「ステラ、大丈夫?」
ウィスプ:「ステラ、怪我してない?」
ステラ:「大丈夫よ、ありがとう。」

0:ステラ、ジャックに抱き起されていることに気付く

ステラ:「あ、ジャックごめんなさいありがとう。」

0:ジャックのステラを抱いている力が強くなる

ステラ:「…ジャック?」
ジャック:「俺は、今までステラがいることが当たり前だと思っていたしこれからもそれが続くと思っていた。」
ジャック:「だが、その当たり前が崩れそうになった時本当に怖かった。もうステラに会えなくなるんじゃないかって。」
ステラ:「…。」
ジャック:「その時気づいたんだ。俺は、自分が思っている以上にステラのことが好きみたいだ。」
ステラ:「それって‥‥。」
ジャック:「あー、えっとだから…。いつか姿形が変わったとしてもいつまでも一緒にいて欲しい。」
ステラ:「もちろん。もちろんよ…!」

0:ステラ、ジャックにだきつく

ウィロー:「わぁ、おめでとうステラ!」
ウィスプ:「やっとうまくいったねステラ!」
ステラ:「あんたたちうるさいわよ!あっち行ってなさい!」
ウィロー:「わぁ、ステラが怒った!」
ウィスプ:「ステラが照れ隠しで怒った!」
ステラ:「あんたたち~~~」

0:双子とジャック笑う、そこにノワールがやってくる

ノワール:「あんたたち大丈夫だった!?」
ステラ:「あなた双子ほっといてどこにいたのよ。」
ノワール:「それは誤解だって。私だって頑張ったんだから。」
ウィロー・ウィスプ:「ノワール!」
ウィロー:「無事でよかった!」
ウィスプ:「助けてくれてありがとう!」
ノワール:「いいのよ。あんたたちこそ無事でよかった!魂は?」
ウィロー:「ちゃんとランタンに戻したよ!」
ノワール:「そう。ゴーストは?」
ウィスプ:「魂になったからランタンに入れたよ。」
ノワール:「そう。ところでこの骨は?随分と強い後悔の念が残ってるけど。…この匂い。」
ウィロー:「ゴーストの知り合いだったみたい。」
ウィスプ:「指輪がどうのって言ってたよ。」
ノワール:「…そう。再会できたんだ、長い間探してたんだね、ご主人。こんな姿になるまで。また会えてよかったね。…いただきます。」

0:ノワール、落ちている骨を食べだす

ステラ:「ちょっとノワールあんた何骨なんか食べてんのよ。おなか壊すわよ!」
ノワール:「アタシはステラの使い魔以前に主人の骨すら食べちゃう化け猫だからさ。」
ステラ:「どういうこと?」
ノワール:「どうもしないよ。食べたかったから食べただけ。ところでお二人さんちょっと離れてる間に随分と距離が近くなったんじゃない?」
ステラ:「え、あ、これは、その…」
ウィロー:「あのねあのね、ステラの連敗記録が止まったんだよ!」
ウィスプ:「ジャックがね告白したんだよ!」
ノワール:「へぇ~、やるじゃんジャック。ま、ステラが振られ続けたのも時間の問題だったけどね。ジャック、今度はちゃんとステラを泣かせないようにしなよ。」
ジャック:「まだ現実味がない。」
ノワール:「これからゆっくり現実になってくよん。ステラ、おめでと。」
ステラ:「あ、ありがとう。」

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ノワールM:「ご主人たち、見てる?これが今の居場所。あの日、ご主人が居なくなってにーにー鳴いていた子猫はもういないんだよ。
      あれからアタシはにぎやかな楽しい仲間たちに恵まれた。」
ノワール:「ま、これで過去を一つ清算できたかな。」
ステラ:「ノワール、帰るわよ!」
ノワール:「あ、うん待って置いていかないでって!」

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0:ステラの家

ステラ:「さて、遅くなったけどハロウィンパーティーの続きといきましょ。はい、みんな座って!たっぷり食べてちょうだい!」
ジャック:「お、今年も豪華だな。去年から楽しみにしてたんだ。」
ウィロー:「わーい!ご飯だ、ご飯だ!すっごくいい匂いがする!」
ウィスプ:「僕もすっごくお腹空いたよ!」
ノワール:「あんたたち、落ち着きなよ。料理が逃げるわけじゃないんだからさ。」
ステラ:「あれ?ノワールその姿。」
ノワール:「魔力が高くなったのかな、どう?ちゃんと化けられてる?」
ステラ:「完璧よ。それなら人間たちに紛れてもばれないわ。」
ジャック:「なんで急にそんな成長したんだ?」
ノワール:「…うーん、アタシってば成長期だからかな。」
ステラ:「これでこれからはノワールにお使いを頼めるわね。」
ノワール:「にゃーん、猫だからむりぃ。貸し出すおてては品切れでーす。」
ステラ:「あんたはほんとに…!」
ウィロー:「僕、このパイ全部食べたい!」
ステラ:「こらこら、ちゃんとみんなで分けるのよ。」
ジャック:「いや、本当に美味しそうだな。ステラ、これ全部作ったのか?」
ステラ:「もちろん。ジャックのためにもね。…あんたたちも好きなだけ食べなさい。」
ウィスプ:「やったー!」
ジャック:「本当に美味しいな、これは。ステラ、料理の腕前がどんどん上がってるんじゃないか?」
ステラ:「ありがと。でも、あなたが褒めるなんて珍しいわね。…まさか、後で何かお願いしようとしてないでしょうね?」
ジャック:「いやいや、そうじゃない。ステラが俺を思って作ってくれた料理だから、ちゃんと感謝してるんだ。」
ステラ:「…ふふ、そうならいいけど。」
ウィロー:「ねえ、ノワール!お菓子もっとちょうだい!」
ノワール:「はいはい、ちびども。もう少しお行儀よく食べなさいよ。」
ウィスプ:「あ、いいな!僕も!」
ステラ:「あんたたちちゃんとご飯食べてからにしなさいよ!」
ウィスプ:「もう今年のハロウィンが終わっちゃうね。」
ウィロー:「僕、明日もハロウィンがいいなぁ。」
ジャック:「ステラ、ありがとう。こんなに美味しい料理を食べたのは本当に久しぶりだ。」
ステラ:「どういたしまして。みんなが喜んでくれたなら私も嬉しいわ。」
ウィロー:「ノワール、僕あれ食べたい取って!」
ウィスプ:「あ、僕あれ食べたい!」
ノワール:「あーもう、わかったわよほらお皿渡して。」
ウィロー:「はい!」
ウィスプ:「はい!」

0:みんなが食べている様子を眺めながらジャックと話すステラ

ステラ:「ほんとにぎやか。でも、こうしてみんなで集まって食事できるっていいわね。…また来年も、こうやって一緒に過ごせたらいいな。」
ジャック:「もちろん、これからもずっと一緒だ。あぁ、そうだステラ後で時間を取ってくれるか?」
ステラ:「いいけどどうしたの?」
ジャック:「二人きりのハロウィンも過ごそう。」
ステラ:「え、あ、はい…。」

0:その様子を眺めていた三人

ノワール:「ふーん。」
ウィロー:「ふーん。」
ウィスプ:「ふーん。」
ステラ:「な、なによ!」
ノワール:「べっつにー。ほらちびども食べ終わったならアタシと別室に行きましょ。今から二人きりのハロウィンが始まるみたいだし。」
ウィロー:「僕達はお邪魔虫だね、向こうで遊ぼ。」
ウィスプ:「ステラ。ジャック。」
ジャック:「ん?」
ステラ:「なによ。」
ウィスプ:「イヒヒ、楽しんでね!」
ステラ:「ウィスプ!!!あんたたちからかうのもいい加減に!」
ジャック:「ステラ」
ステラ:「なに?」
ジャック:「二人になるの、楽しみだな。」
ステラ:「は、はい…」
ノワール:「おお、借りてきた猫だ。」
ステラ:「あ」
ジャック:「あ?」
ステラ:「あんたたち!私で遊ぶんじゃないわよ!!」
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