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2017.8/18〜21 台北 

フィルムの写真の日付がおかしいけどカメラの設定ミスなので気にせず。

緯度的には沖縄より南にある台北。

街路樹が当たり前にガジュマルなど、熱帯性植物が街中に溢れていて個人的にとても興奮した。

日本では見ることができないタイプの集合住宅、それらが集まる街並みにも大興奮。

気候が変われば文化も変わる、立地が変われば歴史の成り立ちも大きく異なる、そして同じように人が暮らす。

知らない土地、知らないバックグラウンドの人々の生活を感じる事も旅の醍醐味だと思う。

もちろんその生活の中にある食文化も。

さて2017年の夏に行った台湾の尊いを。


まぁとにかく台湾のご飯は盛りが良い。

食事の際の価格もとても安いのだけど、大体、大中小の盛りから選べて、¥150〜300くらいの印象だったと思う。中が普通盛りかと思って頼むと結構な量が来るので、調子にのって大とか注文すると途方に暮れる。要注意。

8/18 20:10
龍山寺近くの龍都冰果専業家


台湾はなぜか食べログが有効。日本人観光客が多いせいだろうか。さらにGoogleマップがあれば日本と変わらぬ探索が出来る。ゆる英語と日本語でなんとなく通じちゃうし。

台北に来たしまずは夜市を見たいと、龍山寺駅からプラプラしていたら、夜でも蒸す気候と沢山の人の熱気で喉が渇いてきたので、折角だからマンゴーかき氷やろ、と調べて向かったこのお店。

外観の渋さとは裏腹に店内はマックやロッテリア的なファストフード店風で、割と若者多く、かき氷やジュースなどをどんどん提供していた。

まぁしかしマンゴーのうまいのなんのって。
かき氷っていうか、フワッフワの氷の山にジューシィすぎるマンゴーと練乳、そしてなんか牛乳プリンみたいなものが乗っかってるんだけど、甘いけど甘すぎない。乾いた身体にどんどん染み込む甘さと冷たさだった。
 
ここでしか味わえないフレッシュさもさる事ながら、土地や気候にあった食べ物、味付け、そういうものの素晴らしさをこの後もしかと体感する旅だった。

【龍都冰果専業家】

台湾 台北市廣州街168號

営業時間 11:30~翌01:00(25時)

定休日  無休



まぁその後も無難に、石の白菜とか角煮とか見たり、九份行ったりしたんですけども。

3泊4日の旅程の中一日(8/19)は申し込んでいたバスツアーで定番コースを見て回ったので詳細は割愛して写真だけ載せますよ。


台北から帰る前日の夜のこと、
夜市も様々行ったし、買い食いもしたし、観光ツアーで有名店も行ったけど、やはり地元の人が集うお店、行きたいよね、って事でまたリサーチ開始。

8/20 20:50
西門町の天天利美食坊

台北に来て屋台やら何やらでいろんな魯肉飯を食べたけど、旅行客だけじゃなく地元の人が美味しいと集うお店に行きたかった。

のでやはり食べログやら様々な方が書いたブログやら、色々調べて向かった天天利。

狭い店内に通りぬけるのもやっとなくらいごちゃっと人がひしめき合ってご飯を食べている様は、本当地元に根ざした食堂という感じだった。

これを書いている2021.4月現在はまた様変わりしているのかな。

また行きたいな。

天天利の魯肉飯は甘辛くにた具材の上に両面焼きタイプの目玉焼きが乗っている。
これもまた家感というか、アットホームな風合いで個人的にとても好みだった。

ビジュアルはアットホームだけど美味しい。

【天天利美食坊】

住所: 台湾台北市萬華區漢中街32巷1號

営業時間: 9:30~23:00

※日曜営業・定休日 月1回(不定休)



天天利の後は足裏マッサージ受けたり(足裏は全然痛くなかったのに、背中と肩がめちゃ痛くてギャーギャー喚いた)、ホテルまでの帰り道に立ち寄ったファミマ(台北はやたらファミマがあった)で売ってたハーゲンダッツアフォガードセットを買ってみたりなどした。


そして翌朝。

8/21 9:20
西門駅近くの蜂大珈琲

泊まっていたホテルは朝食バイキングなど付いてはいたのだけど(ちなみに日本人観光客多かったのだけど、僕と、一緒に行っていた友人は2人揃って現地人と間違えられる事多かった)、この日は台北最後だしホテルの朝食はほどほどに済ませて、こちらのモーニングに行くことにした。

創業1956年とのこと。日本で言うところの純喫茶でしょう。大好物。しかしながら、店頭のショーケースにならぶパイナップルケーキなどの焼き菓子や瓶詰めのくるみクッキーやあわびクッキー(入ってるんじゃなくて形があわび)などは異国情緒を感じさせて、それもまたグッときたものだった。

焙煎やブレンドもして豆の販売、喫茶営業もする。珈琲に対してとても真面目な様子にすぐに好感を持ったお店だった。水出し珈琲のドリッパーが並んでいる店内には地元の常連さん達らしき人たちがたくさんいた。

モーニングも、シンプルイズザベストなモーニング。ナイス。超好感。

それぞれ単品だと珈琲150元、トースト40元、ハムエッグ50元とのことだけど、8:00〜11:00は全部ついたモーニングセットがある。


【蜂大珈琲】

住所 台北市成都路42号
電話番号 (02)2371-9577
ファックス (02)2311-7441 
営業時間 8:00~22:00
休業日 年中無休(旧正月の際は営業時間短縮)
クレジットカード 不可
日本語 不可、英語少し
ホームページ http://fongda.com.tw/ (中国語)

台湾と言えばジャコウネコの珈琲がやたら有名で、そのイメージだけ独り歩きしているけど、街を歩いているととにかく喫茶店や珈琲屋さんも多くあるのが分かった。

そして前述の通り食事は日本と比べるとボリュームの割にとても安いのだけど、喫茶メニューは日本の価格とほとんど変わらなかった。

つまり喫茶は食事とはまた違った価値を持ったものとして、確かな価値が認められているのかな、と感じた。

昔からの集合住宅の中に新しい建物が入り混じる街並み、国が作られてきた歴史に誇りを持ちながら若い世代や新たな文化・他国の文化も受け入れる懐の深さ、ファインアートや新しい音楽へも理解が深くクリエイティブに発信する人の多さ、など、喫茶という嗜好品文化への関心や理解の深さもそういった台湾の印象と重なり、また改めて台湾が好きになった。

さて蜂大珈琲でモーニングを食べた後、台北駅で空港への電車の時間などを確認しつつウロウロ。

さっきモーニング食べたばかりなのに、せっかくなら、と貪欲にリサーチ。台北駅近隣でも地元で人気とのお店を見つけ、向かうことに。

8/21 11:25
台北駅近くの豪季水餃專賣店 忠孝西路店

お店入った時は自分たち以外お客は居なくて、ひたすら店員さん達が皆でせっせと餃子の皮で餡を包んでた。特に席に案内されるでもなく勝手に座って、ただいたので、もしかしてまだ開店前だったかな?と思いながらしばらく座っていた。 

この時ちょうど台風が近づいてきていて、店内で放送されていた地元テレビのお天気ニュースでもその事を伝えていた。もうちょっと出国が後の予定だったらヤバかったね、なんて話しながらとりあえず待っていたのだけど。

30分くらいしてから店員さんが注文用紙持ってきたので、それに注文したいメニューの個数にチェックを入れて渡した。

酸辣湯30元、蝦仁水餃(エビ餃子)10個80元、豬肉水餃(豚肉餃子)10個60元を注文。餃子は5個刻みで、10・15・20個でそれぞれ頼めるようで。

まぁーーーーしかしここの餃子が本当に美味しくて。もちもちプリプリ。最高。朝食後そんなに経たず10個ずつ注文して、お腹いっぱいで苦しくなるかな?なんで思ったけど、全然平気、むしろもっと食べられたな…なんて思ってしまった。ここはほんとまた来たいね、と友人と話しながら店を後にした。


8/21 12:50
迪化街のASW Tea House


さて、帰りの飛行機まではまだまだ時間があったので、台北でも歴史の古い問屋街であるという迪化街を散策した。

レトロでかっこいい石造りの建物が並ぶ迪化街の中、なんか縁結び的なスポットとしてやたら賑わってる霞海城隍廟のお向かいの建物に、落ち着いた雰囲気の喫茶店があったのでひと休みする事にした。

緑色の壁、深いブラウンのアンティークの調度品がレイアウトされた店内。こちらも大変良い。大変好み。ここは台湾紅茶のお店だった。

問屋街である迪化街には漢方屋さんや乾物屋さん、茶葉屋さんなどたくさんならんでいるけれど、かつて重要な輸出品であったのは高茶葉だったそうな。

台湾茶といえど烏龍茶やプーアル茶だけではなく、台湾紅茶もむかしから愛飲されていたそう。

知らなかった台湾の香りを楽しむ時間は有難かった。

【ASW Tea House】

住所 台北市迪化街一段34号2F
住所(中国語) 台北市大同區迪化街一段34號2樓
電話番号 (02)2555-9913
営業時間 9:00~18:00
休業日 年中無休
クレジットカード Visa、Master、JCB 、American Express
日本語 人により可、英語OK
日本語 Menu あり
ホームページ https://www.facebook.com/aswteahouse (中国語)


8/21 14:35
迪化街 永樂市場の原味魯肉飯

さて帰る前に迪化街に来たのは観光だけではなくてもうひとつ目的があって。永樂市場にある原味魯肉飯に行くことだった。

原味魯肉飯は孤独のグルメの台北編で五郎さんが行ったお店とのことで、こりゃ気になる、と。

オレンジとグリーンっていうめちゃ目に入ってくるビタミンカラーな店内にはとても孤独のグルメアピール。孤独のグルメ作者の久住さんが組んでいるバンドがライブをしに台北に来た時のポスターなども貼ってあったり、ファンサービスがまた素晴らしい。

頼んだメニューは、ミーハーですがやはり折角なので、五郎さんが注文したのと同じ下水湯と乾麺。下水湯って漢字で見ると日本人的にはすごいインパクトだけど、生姜と砂肝のスープ。とても優しい味。砂肝は特製のタレにつけて食べる。テーブルには日本語で食べ方を書いたボードも置いてあった。優しい。乾麺は甘辛い味付けの具の乗った麺で、これもまた優しい美味しい。魯肉飯の麺版という感じ。下水湯が35元、乾麺が30元。ついでにビールも頼んじゃった。今見ても最高。



この時久しぶりの海外だったのだけど、東京から3時間、ほんと言葉もそんなに壁を感じず、食文化ももちろん馴染みのあるものではなくてもとても美味しく楽しめる。なんだかやたらと食べた(下手すると1日5食とか)けど、全然太らなかったしすんなりと身体に受け入れられた。暑い中沢山歩いたし、沢山お茶も飲んだ。そして台湾料理は、日本人が中華料理的にイメージしているものとは全く別物で、とても優しい味付けで身体に染み込む、整えてくれるようなものだった。

帰る頃には自分たちからも八角の匂いがするほど、すっかり台湾の味に馴染んでしまった。

台湾から帰国後、あの香りや味が恋しくて台湾料理店を探し続ける知人達の気持ちがわかった気がする。

台湾にもたくさんの人の生活の中、たくさんの愛すべき尊いがあった。

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