大好きだった人

私は小澤廉さんがとても大好きでした。



彼は私に初めて2.5次元の世界を教えてくれた。今まで偏見だらけで勝手に苦手意識を持っていた私に彼は教えてくれた。2.5次元の世界がいかに素晴らしいか。その裏でどれだけ苦労しているか。
私は新しいものを発見し、嬉しく、楽しかった。
それと同時に、引き続く舞台の稽古を一生懸命にこなしていく彼の姿が輝いて見えた。声優業でも、俳優業でもひたむきに頑張る彼にいつの日か心が惹かれていた。

私は彼のファンになってまだ日が浅い。だから、現場のマナーも全然分からず、ずっと行けずじまいだった。いつか、いつかは行こう。ちゃんと学んでから。そして、私は次の現場予定が決まったら彼に会おうとしていた。


しかし、その時は来た


いつも通り、何気なくTwitterを開けてタイムラインを見ているとフォロワーのみんなが「A3!はどうなるの?」「え、小澤廉って、あの小澤廉?」「小澤廉ヤバすぎじゃん。」と呟いていてとても嫌な予感がした。急いでトレンドを見てみるとトップに『俳優 小澤廉 元JK恋人にDV』という文字があった。私は意味がわからなかった。あのれんれんが?嘘でしょ?いや、そんなわけない、人違いじゃないの?そんな言葉で頭がいっぱいだった。怖くて記事を読むことが出来ず、やっとの思いで読んでも内容が上手く頭に入ってこない。なぜならば、そこには普段私たちファンが見ていた小澤廉とは真反対の小澤廉が描かれていたからだ。私はら少し落ち着いた頃にもう一度記事を読んだ。

涙が止まらない。


「なんで。」

「なんで。」


その言葉しか出てこなかった。辛かった。無邪気で、少しズレてる所もあるけど、いつでも元気で私たちにたくさんの元気を与えてくれてた小澤廉が裏でこんなにも酷いことをしていたのかと思うと辛かった。また、被害女性の気持ちを考えると同じ女性として辛かった。


記事を全て読み終わったあと、何も知らずに小澤廉を応援してた自分が憎く感じた。


ごめんなさい。

何も気づけなくてあげれなくてごめんなさい。


気づくと心からそう思っていた。


5年間、表に出さずにひたすら苦痛に耐え続けてきた彼女さんは本当に本当に辛かったと思う。そして、彼女さんはこれからもこの苦痛と戦い続けるかもしれない。

どうか、どうか、少しでも早く彼女さんの傷が癒えますように。

私がこう願うのはもしかしたら批判を受けるかもしれない。気持ちを悪くした人がいたならば本当にごめんなさい。でも、敢えて祈りたい。



今回の記事を読んで、私は小澤さんに対して幻滅した。
でも、完全に嫌いになることは出来なかった。
……なんでだろう。嫌いになりたいのになれない。辛い。どうして…。
本当に苦しかった。今の私なら少し分かる。
過去の彼が私に多くの幸せを与えてくれてたからだ。

なんだよ、それ。不謹慎だろ。これだから小澤廉のファンは……


と言われるかもしれない。

言われる覚悟はできてる。でも、少しだけ、聞いて欲しい。小澤廉は死ぬほど最低で酷い人かもしれない。世間から見放されることをしたのも分かる。謝罪文だってまともに書けず、対応も悪いかもしれない。
でも、そんな彼でも多くの人にたくさんの幸せを与えてきたのに間違いはない。

事実なのである。

昔の彼の言動、行動、歌、演技、その他で救われてきた人がいる。だから、たくさんのファンに囲まれ続けることができた。
そんな彼をすぐに嫌いになれ、というのは少し難しい。


ごめんなさい。本当に不謹慎だと思います。


でも、だからこそ言える。



一生かけて罪を償って欲しい。



舞台に戻らず、罪を償って欲しい。



この今の苦しい時期を乗り越えて、罪を償って欲しい。


あなたならできる。


どんなときも一生懸命に頑張って、時には不可能を可能にしてきたこと知ってるから。


甘やかしてると思われたらすみません。
彼女さんの苦しみと比べたら苦しくないだろ、苦しんで当たり前だろと思われたらすみません。

その通りです。


でも、これ以上彼を擁護することは絶対に無いです。彼女さんとお腹の子供とファンの皆さんを傷つけ、苦しめたから。その分、本人も苦しめばいいと思います。だけど、その苦しみをこえて自分の罪を償って欲しいです。


最後に 
今回の小澤さんの件でたくさんの界隈(2.5次元、声優、地下アイドルなど)のファン、演者さんが批判されています。どうか、彼らを責めないであげてください。何もしてない人達が傷つくのは見たくないです。人は十人十色です。様々な意見を持つ方がいるのは当たり前です。でも、関係ない人までも批判するのは少しお門違いだと思います。


自分の意見を人に押し付けず、たくさんの人が自由に意見を述べれるようになればいいのにな、と思います。





ここまで読んでくださってありがとうございました。
まだ落ち着いてない状況で、感情任せに書いたものなので語尾などコロコロ変わって読みずらかったと思います。そこはどうか、お許しください。


2020.12.16 









閲覧注意です。






小澤さんへ

今までたくさんの幸せをありがとうございました。あなたを応援してた日々はとても楽しかったです。テレビ画面の向こうで楽しく演技をして、トークをしているあなたが本当に大好きでした。
辛いこともあなたがいたから乗り越えれました。
本当に本当にありがとうございました。

小澤さんがいなければ私は今でも.5の世界に偏見を持っていたと思います。私に新しい発見を教えてくれてありがとうございました。小澤さんから頂いた幸せは大切だった思い出として残しておきます。


最後に








なんにも知らなかった時にあなたに会いたかった。






ごめんなさい。本当に不謹慎。
でも、本当に本当に大好きだったから。




大好きだった人へ
ありがとう。




頑張って寿命の最後の最後まで生き抜いてください。


あそら