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エピソード9:退院

4月26日月曜日にS-ICD埋め込み手術が無事に終了し、退院を待つばかりとなりました。

手術後1日目(4月27日火曜日)
朝に点滴とおしっこの管が外れ、安静解除になりました。その後すぐにレントゲン撮影に呼ばれました。レントゲン技師さんに「バンザイしてー」と指示されましたが、痛すぎて左腕は上げられませんでした。
胸の傷(下の図②の上部)がとても痛いのと、S-ICD(下の図の①付近)本体の痛みで1日のほとんどを椅子に座って過ごしました。

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寝てる状態から起きるのと、起きてる状態から寝る姿勢になるのがとても辛かったですね。S-ICDが重力に引っ張られている感で痛かったです。痛み止めはカロナールを6時間おきに頂いてました。
トイレは歩いて行けましたが、寝る前の検温で熱が38度以上出てしまいました。

手術後2日目(4月28日水曜日)
夜に氷枕を貰い朝には熱が下がっていました。でもまだ歩き回るのは辛くて、相変わらず椅子に座って過ごしました。
午前中に外科医の先生が傷の確認に来て下さり、胸の傷(上の図の②)に貼っていたガーゼと脇の傷(図の①)を覆っていたテープ(※)みたいものを剥していきました。そして「外科的にはもうシャワー浴びても大丈夫です」と。早くないですか。その後看護師さんに「許可出たけどシャワー浴びます?」と聞かれましたが、「まだ怖いです」と答えてしまいました。何というチキン野郎でしょう。結局その日は体拭きをしました。

※:手術痕を覆っていたテープ的なものは、ゲルクッションを薄くスライスしたような柔らかい素材のハニカム柄のものでした。これがどう検索すれば良いのか、全然出てこないです。写真撮っておけば良かった・・・。

その後、先生に呼ばれ、実際にS-ICDが入ってるレントゲンを見ながらお話ししました。
・手術は無事終了。
・傷の経過も今のところ特に問題はなし。
・あとは検査も何もないので安静にするだけ。
・本当なら1週間位は入院した方が良いけど、それだとゴールデンウィークに入ってしまう。
・4月30日(金)に退院しても良いよ。(手術をしたのが4月26日(月))
・不安ならゴールデンウィーク明けまで入院しててもいいよ。(5月6日か7日)
・どっちを選んでも大丈夫だよ。さあDOTTI!?

本当ならゴールデンウィーク明けまで入院してた方が良いのは分かっているのですが、3月10日に救急搬送されてからコロナ禍で面会禁止や外泊不可の中、入院転院してきたのです。1日でも早く帰りたかったです。
妻に相談もせずに「30日で退院したいです!」と即答してしまいました。
先生も「オッケー、じゃあその予定で段取りするね!」と準備を進めてくれる事に。
その後、電話で退院出来る事を妻に伝えました。

手術後3日目(4月29日木曜日)
この日を境に、劇的に痛みが軽くなってきました。慣れてきただけかも知れませんが。正直昨日の夜の段階では、傷もまだまだ痛くてベッドから起きるだけでかなり体力を消耗していました。看護師さんも多分(コイツ、30日に退院とかムリだろ・・・)って思っていたと思います。僕自身もそんな感じに思ってました。
人間の体は不思議なものですね。昨日までの容態が嘘のように、この日はかなり棟内を歩いたり出来ました。
看護師さんから「明日退院なので、頑張ってシャワー浴びましょうか」と促され、覚悟を決めてシャワー浴をしました。S-ICD本体の違和感でまだ左腕は動かし辛いですが、手術痕にシャワーを当ててみても全然痛くなかったです。ゴシゴシ洗ったり拭いたりは出来ないので、時間がかかりましたが無事にシャワー浴も出来ました。


手術後4日目(4月30日金曜日)
遂にこの時がやってきました。
3月10日深夜に心室細動・心肺停止を起こし救急搬送されICUにいること9日間、一般病棟に移り検査すること約1ヶ月、その後手術の為に転院してきて2週間。遂にこの日がやってきました。

退院です。
約2か月ぶりに太陽光を肌に感じながら帰路に着きました。まだ少し手術痕は痛みますが、それでも自分の足で家に帰れる嬉しさで全て上書きされていくようでした。

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退院の前に妻と一緒に「心臓マッサージ講習」を受けましたが、こちらは次回詳しく書かせて頂きます。


あまりにも突然の入院とコロナ禍による多くの制限により、準備も覚悟も出来ずそれはそれは不便な入院生活に・・・なるかと思いきや、正直入院中は不便や不満はほとんど感じませんでした。それもひとえに妻の支援と、関わって下さった看護師さんを始めとする医療従事者の皆さまの献身的な治療・看護に他なりません。
今一度心から御礼を申し上げさせて頂きます。

ありがとうございました!

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とりあえず退院まで書けました。次回はエピソード10:心臓マッサージ講習を宜しくお願い致します。


続き→→→【エピソード10:心臓マッサージ講習】

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