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スタジオルームチューニング測定日誌4

こんにちはShinya's Studioです。

このシリーズはその日スタジオで測定した内容を短く書いておくための備忘録として機能します。なので無料になります。

今回で4回目。今回はスピーカーLRの位相について。

無料版は端的に。

この測定結果。クローゼットの開け閉めによるちがい。

普通にクローゼットを閉めていると90Hzあたりがぼっこり凹んでしまう。
クローゼットの開口部は部屋に対して横を向くようになってて、クローゼットを開けると扉が折れてスピーカーのLchに近くなる。

扉を開けるとかなり90Hz付近が回復する。なのでこれまで定在波的に解決してるもんだと思っていた。

ちなみにこの測定はLR同時に信号を出してやっている。

そこで今回はLchとRch個別でも測定してみた。

まずはLch↓

濃い緑が閉めている方。

続いてRch↓

紫が閉めている方。

どちらも扉を開けている方が改善はしているものの、そこまで悪くはない。

ちなみにL、R、LRの閉めている方だけ↓

L、R、LRの開けている方だけ↓

この結果から見て、スピーカーの定在波というよりも位相なのかなという気もしてきた。

それか、スピーカーがLR合わさったことによっての定在波の影響なのだろうか。
ローがセンターから出ることで部屋のセンターの定在波がウンタラ的な?

再びLR同時の開け閉め。260Hzあたりのピークは閉めてる方がいいね。

NeumannとかGenelecとかIKとか補正がついているスピーカーを作っているメーカーは割と単独でグラフが見れたと思うけど、スピーカーを使う時は両方同時に使うわけで、むしろ両方同時の特性も見るべきでは?と思った。

グラフの表示が単独なだけで、補正はLR同時にサイドチェインみつつ計算されているのかもだけど。

これまで個人的にはLとRを2回測るのは面倒だったので、LR同時に測定していたのだけど、信ぴょう性としてはLR同時の方がむしろいい気がする。

iLoud MTM(Precisionではない方)とかは個別の測定だったので、そこらへんどうなのかなというのは以前から気になってる。サイドチェインされていないステレオコンプみたいな、、

もしスピーカー同士の位相だとすると、角度を少し変えるとか、位置を少しずらすとかすれば解決するかも。またやってみよ。

ちなみに測定マイクの位置を動かしても変わらなかった気がする。

グラフの通り10k、17kあたりのディップはマイクの位置で変わるので、この位相は気にしなくていいと思う。ミックスの時の頭の位置で変わるから、固定してない限り問題ない。

逆に、LとRの個別の問題を把握するには単独で測定した方がいいから、ちゃんとやろうとすると3回やらないといけない?

でも基本的にはLR同時でいいかもね。

そんな感じでした。

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