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スタジオルームチューニング測定日誌5

こんにちはShinya's Studioです。

このシリーズはその日スタジオで測定した内容を短く書いておくための備忘録として機能します。なので無料になります。

さて今回で5回目です。

今回は以前も触れたかもしれないけど、再度検証した内容。

リスニングポイントで80Hzあたりが凹むことについて。

赤が凹んでいる状態。オレンジは部屋内にあるクローゼットを開けた時の状態。
これは何度も書いたかもしれない。

クローゼットを開けると80〜100Hzが復活する。これは扉を開けたことによって部屋の形が変わるからだと思われる。

しかしデメリットがある。

これはリスニングポイントの後ろの壁際で測定した結果。
青がクローゼットを閉めた状態で、緑が開けた状態。

リスニングポイントの80Hzあたりを改善すべく、クローゼットを開けると後ろの位置で50Hzがかなり増える。50Hzだけでみると15dB程度!

40Hzあたりを基準にしても7dB増えてる。

これだと防音の観点からリスニングポイントで音をあまり上げられない。
50Hzという周波数的にも漏れやすい。

ここまでも以前書いた気がする。

そこでクローゼットを開ける前提で、50Hzの吸音をしようと模索していたのだけど、やはり周波数的に吸音はかなり厳しい気がする。

そこで考え方を変えて、クローゼットを閉めた状態で80Hzを復活できないか考える。これで50Hzは15dB下がる。

50Hzより80Hzの方が周波数的には高いのでまだ対処はしやすい。
ただピークとディップなので対処の仕方が違う。

そもそも

そもそも、クローゼットの開け閉めて80Hzが凹んで、50Hzが増える。これはトレードオフ(あっちを立てればこっちが立たず)のように見えているけど、実際はそうではないのではないかと思ってきた。

聴感上、50Hzはクローゼットを少しでも開けるとかなり増える。
それに対して80Hzは扉を開け切った状態に近づけないと回復しない(たしか)。

おそらく50Hzはクローゼットにおいてバスレフ的な効果になっていて、80Hzは扉の位置で跳ね返しているのだと思う。
つまり1つの変更だけど理由が微妙に異なる。

ということは、クローゼットは閉めた状態かつ、扉が開いた位置に扉のような重い板を置けばいいではないだろうか。もしくは扉を開けた位置は他の場所でもいいのではないだろうか。

扉の位置を変えるには、クローゼットから扉を外さないといけなくて、それも前やったのだけど、結構前で覚えてないのでもう一回やろうと思う。

それも仮の実験で、実際には見た目的にもクローゼットは閉めたいし、実験がうまくいけば扉のような反射板を立てようと思う。

そんな第5回でした。

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