ユースケース記述法
新規事業の立ち上げは、いくつもの重要な段階から成り立っています。それは課題を特定する段階、解決策を模索する段階、実現可能性を評価する段階、マーケティングの段階であり、さらに一部の企業では最終的にミッション達成を確認する段階も設けています。これらの段階では、それぞれで仮説を立てて検証することが基本的な進行手順となります。
ここで大切なのはユースケースです。適切なユースケースが見つかれば、各段階での仮説検証がスムーズに進みます。では、ユースケースはどのように記述するべきでしょうか?私自身は、課題の解決策を模索する段階でよく用いられる「Problem-Solution Fit」仮説が記述しやすいと感じ、そのフォーマットを用いてユースケースを記述しています。
ただし、「Problem-Solution Fit」仮説では、問題が持つネガティブな要素を強調して記述する傾向があるため、私はこれを「Issue-Solution Fit」仮説と呼び替えて使用しています。これは単なる名称の変更に過ぎませんが、この改名により、すでにポジティブな状態をさらに向上させるユースケースも記述しやすくなります。
テンプレートを作って利用しております。もしユースケースの記述でどんなフォーマットを使おうか迷ったときは、こちらのご利用を一度検討してみてはいかがでしょうか。
Issue Solution Fit仮説
ユースケース名
ユースケース名: 口頭で話せる短さ。(10文字程度)
サブタイトル: ここに書ききれない名称をの細かい部分を記載。
ユーザ
ユーザ: ユーザの分類呼称。口頭で話せる短さ。(10文字程度)
追加記述: 検証時にユーザスクリーニングに利用できるように行動ベースで記述する
i.e. 1日4回以上歯を磨いている人。
JTBD
JTBD: 達成したいことも一言で話せるように短く。(10文字程度)
追加記述: 必要ならここに詳細を記載
課題
ユーザがJTBDを達成できない障壁となっている課題(10文字程度)
追加記述: 必要ならここに詳細を記載
利用シーン
どんなシーンにユーザは課題を感じたり対策を取ったりするか (10文字程度)
i.e. 朝食後の歯磨きのとき
追加記述: 必要ならここに詳細を記載
現行の取りうる手段
手段: 現行の解決手法 (10文字程度)
追加記述: 必要ならここに詳細を記載
手段2: 現行の別の解決手法 (10文字程度)
追加記述2: 必要ならここに詳細を記載
現行の手段の満足度
手段1の満足度、解決できないこと: (10文字程度)
追加記述: 必要ならここに詳細を記載
手段2の満足度、解決できないこと: (10文字程度)
追加記述: 必要ならここに詳細を記載
解決する提案手段
提案手段 (10文字程度)
追加記述: 必要ならここに詳細を記載
典型シナリオ(最も効果的なシナリオ)
タイトル (10文字程度)
最も効果的なシナリオについて、価値提供までの流れを順を追って記述。
現在の状況、ユーザーが何を感じ、何を行い、提案した解決策がどのようにユーザーと接点を持つか、そしてユーザーがどのように価値を感じたかについて、細部まで順序立てて記述します。特にユーザーの具体的な行動や心情の変化について詳細に書きます。必ず『ユーザーは「〜でよかった」と感じる』という表現を含めます。
以上です。
ほとんど自分用のメモのようなものですが、誰かのお役に立てれば幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?