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高次の愛と低次の愛【ネツァク】


 愛の低次の形態は感情からなり、本来は当てにならないものである。
 しかし高次の愛は活動的でエネルギーを与えるものなのだ。

 宇宙チャクラ→「金星」
 霊的体験→「美しい勝利の霊視」
 美徳→「無我」
 悪徳→「不貞」「淫乱」
 ミクロコスモス→「腰」「臀部」「脚」
 象徴→「ランプ」「帯」「薔薇」

🌹タロット・カード→各組の7
 「杖」(ワンド)の「7」ー「勇気」
 「杯」(カップ)の「7」ー「見せかけの成功」
 「剣」(ソード)の「7」ー「不安定な努力」
  「星」(ペンタクル)の「7」ー「実現されない成功」


 「ネツァク」を象徴している4枚のタロットカードは、それが下降する際の「ヴィーナス」の影響力の本質を示している。
 この4枚のタロットカードは非常に重要な課題を教えてくれる。
 なぜならこの力が霊的原理に根づいていない場合、いかに本質的に不安定なものであるかを示しているからだ。

 これらのカードはカバリストの四つの世界における様々な「セフィロート」の力の作用の様々な形態を象徴している。
 「ワンド」の組は霊的段階に、「カップ」の組は心的段階に、「ソード」の組はアストラル界に、「ペンタクル」の組は物質界にそれぞれ照応される。

 したがって、もし「星の7」が占いの際に出たならば、「ネツァク」の作用が物質的段階に現れていることを意味する。「恋に幸運、カードに不運」という古い諺があるが、これは異性に魅力的な人間は絶えず熱い湯に浸かっているということの別な言い方なのである。
 
 「ヴィーナス」は世事を妨害する作用なのである。
 彼女は人生の真剣な職務から心を逸らしてしまうのだ。
 彼女の作用が「マクルト(10)」へ至るや否や、彼女は王位を「ケレス(1)」に譲らなければならず、余計な手出しはできなくなる。
 家庭を一つにまとめるのは子供であって、愛ではないのである。

「ペンタクル」の「7」の「カバラー」的な名は「実現しない成功」であり、これは物質界の「ヴィーナス」が「全ては愛のため、世界は滅びたって構わない」というモットーのもとに経験してきた事である。
 このことを知るには、クレオパトラ・グィネヴィア・イゾルデ・エロイーズの生涯を見るだけで良い。
ペンタクルの7(正位置、逆位置)成果報酬・現状への不満・節目・放棄・方向転換

「ソード」の組はアストラル界にあてられている。
ソードの7の秘密の称号は「不安定」な努力である。
これは感情の領域における「ヴィーナス」の行動をその束の間の熱烈さによって実に見事に表現しているではないか。
ソードの7(正位置、逆位置)策略・要領の良さ・機転・裏切り・助言

「カップ」の7の秘密の称号は「見せかけの成功」である。
このカードは心の領域における「ヴィーナス」の作用を表している。そこでは彼女の影響力は決して明晰性の助けとはならない。我々は「ヴィーナス」の影響下にある時、我々が信じたいと思うものを信じてしまうのである。この世界における彼女のモットーは「愛は盲目」だと言ってよい。
カップの7(正位置、逆位置)幻想・現実離れ・夢・地に足がつく・行動する

ただ霊の領域においてのみ「ヴィーナス」は本来の地位を得る。
「ワンド」の7は勇気と呼ばれる。
それは彼女の霊的意義が理解され、利用される時、彼女の行使する活動的で生気を与える影響力をよく表している。



 この7は占星術では、天秤座・7ハウス・金星に対応する。
 そしてワンドは火に対応する。

 愛とは情熱起因(ワンド・火)のものが1番品位が高く、その他の知性で考えたり(ソード・風)コツコツ積み重ねたり(ペンタクル・土)情のために(カップ・水)で動くべきエネルギーでは無くそれはとは相性が悪いのだ。

 これらの事柄から、愛(高次の愛低次の愛)において今一度自分がどのエネルギーから行動しているか立ち返れるチャンスを得た事になる。
 

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