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最高のチャンスメーカーへ#6


遥:♪〜

遠:かっきーなんかテンション高いね

メンバー全員朝からレッスンがあり、レッスン室にいた

久:なんでだろうね

梅:後で聞いてみよ

ダ先:レッスン再開するから準備してね~

レッスンが再開し、各々振りや立ち位置を確認していき、レッスン終了の時間が迫ってくる

ダ先:今日はここまででいいかな
お疲れ様〜

メンバー:ありがとうございました〜

田:あ〜疲れた

金:今日はなんか一段と疲れたよね

遠:かっきー!今日なんかいつもよりテンション高く見えたんだけどなんかあったの?

遥:うん!
○○の高校に西武球団が指名挨拶に来るの

遠:だからそんなにテンションが高かったんだ

胸を張り自慢げに話す遥香

筒:通りでご機嫌なわけか


久:まだ先の話なんだけどさかっきー開幕戦どうする?

遥:どこでやるんですか?

久:西武は仙台で楽天とやるよ

遥:行こうかな?
ならみんな誘って行きましょうよ

久:いいね〜!親にも言っておくよ

メンバーが続々と帰ってって人が少なくなってきた時

遠:あのさかっきー今大丈夫?

遥:大丈夫だけどどうしたの?

遠:○○と連絡したくて、○○の連絡先欲しくて

遥:狙ってる?笑

遠:狙ってるわけじゃないけど友達になりたいなって思ってて

遥:全然いいよ

遠:ほんとに?
ありがとう

遥:実はさ嬉しい気持ちもあるんだよね

遠:そーなの?

遥:うん
あまり○○友達いなくてずっと暗かったの、でも野球を始めた小学生の後半ぐらいから○○の笑顔を始めて見ることができたの
それから野球を見たりすることの楽しさを○○から沢山教えて貰って嬉しかった

遠:そーだったんだ

遥:だから○○を普通の人じゃなくて1選手として応援してくれることが嬉しくて仕方がないの

遠:だからドラフトの時も泣いてたんだ

遥:バレてたか
○○が頑張ってるのを近くで見ることしか出来なかったからここまで○○が頑張って努力してそれが早く報われて欲しいと思ってたの

遠:これからも○○君応援しなくちゃね

遥:そーだね
後で送っておくね

遠:ありがとう

遥香は颯爽と去っていく
その背中をずっと眺めていた

さくらの後ろから2人が声をかける

田:○○君を応援するかっきーの理由に涙出てきちゃった

筒:○○君が頑張っているからかっきーも頑張れる
かっきーが頑張っているから○○君もまたいつも以上に頑張れる

田:もっと○○君のこと好きになっちゃう

遠:2人の努力が早く報われるといいね

筒:でかっきーから何貰ったのかな?

田:抜けがけはダメだよ


練習が終わりアイシングしながら帰っていると
さくら、あやめ、真佑などと書かれた連絡先が追加されていた

○:絶対遥姉やろ
まぁいつも遥姉がお世話になってるし

とりあえずLINEを開いて1人ずつ返していく

さL:かっきーから貰った!遠藤さくらです。
何時でも連絡してきていいからね

○:遠藤さん面白い

○L:お久しぶりです。遠藤さんも好きな時連絡して来てください

筒L:かっきーから貰った筒井あやめです。
よろしくね

あやめさんは普通だ

○L:○○です。よろしくお願いします

田L:かっきーから貰った田村真佑だよ
よろしくね〜

○L:真佑さんですね
よく遥姉から話聞きますよ
よろしくお願いします

その中に1人だけ熱狂的なファンになりそうな可能性を秘めたメッセージが1件届いていた

奥L:○○さん初めまして乃木坂465期生奥田いろはです。甲子園見てファンになりました。いずれ会ってみたいです

○:この子は確か…

遥姉からポテンシャルがすごいって話してくれる子だ

○L:初めまして○○です。いずれお会いしましょう。僕が試合に出れるようになったら見に来てください

○:よしこれで一通り返し終わったな


『いずれお会いしましょう。試合出れるようになったら見に来てください』だって

奥:○○君に会える時ないかな?遥香さんに聞いてみよ


そして色んなチェックを終え、ファンフェスティバル当日を迎える
ファンフェスティバルに新入団選手のお披露目は初だろう

○:緊張する〜

武:ドラフト1位だから自信もっていこう

武内夏暉
囶嶨院のエース大学日本代表に選ばれた
技巧派のピッチャードラフト2位で西武入団

○:僕より武内さんの方がふさわしくないですか?

武:そんなことないよ

遥:着いた。ベルーナドーム

ベルーナドームと言えば夏は暑く、冬は寒い
自然共存型ドームだ

奥:私野球場自体始めてです

遠:早く始まらないかな

○○を早く見ようと両親とメンバー達はドームに座って待っていた

○母:遥香大人しくしてなよ笑

○父:そーだぞ笑

遥:任せてよそこは大丈夫だって

梅:本当に今日はありがとうございます

久:本当にすいません

○○には内緒で今日は来て、終わり次第○○宅でパーティーをするらしい

○母:大丈夫よ

奥:でもこんな大人数大丈夫ですか?

○父:大丈夫だよ安心しな

『次に今年からライオンズに入団する新入団選手お披露目です』

遥:きたー

『今年もライオンズに新たな戦力が加入します!それでは皆さん拍手でお迎えください』

順番はドラフトで呼ばれた順番なので○○は1番最初である

スタジアムDJ:『背番号35!賀喜○○!坂道学園高校』

久:35番…結構上の方だね

遥:○○から聞いたんですけど私8に縁があるじゃないですか?で若い番号じゃなくていいですみたいなこと言ったら35になったっぽいです

久:そーなんか

『それでは新入団選手の自己紹介と意気込みを1人ずつ聞いていきましょうかね』

呼ばれた順に発表していく

『それでは最初に賀喜○○選手お願いします』

○:初めまして!坂道学園高校から賀喜○○です!
早く一軍の戦力になれるよう練習積んで行きたいと思います!これからよろしくお願いします!

遥:ウルウル

遠:かっきー,,,

遥:○○がプロに上がってる

○母:遥香、ちゃんと見届けてあげよう

○父:あいつの門出だ

遥香は目頭が熱くなっているがしっかりと○○のプロとしての門出を見た

『今年も外野1枠も決まってないということですがどうですか?』

○:そうですね自分がその1枠を埋めれるように頑張って練習していきたいと思います

『以上新入団選手お披露目でした〜!』

そのままロッカールームへ向かう

武:○○おつかれ〜これから一緒に頑張ろうな

○:はい!夏暉さんこれからよろしくお願いします

その後は出番はないので会場を後にする

○:父さんと母さんに連絡しないと

○L:今片付け終わったからこれからドーム前に向かうね

○父L:了解俺らも今から向かう

○母:○○から連絡来たから行きましょうか

またここに来るのはシーズンが始まってからだろう

○○と先に会うために迎えに行っていたのだ
○○と合流後

遥:おーい○○こっちこっち

○:来てくれたの?ありがとう!
俺の自己紹介大丈夫だった?

遥:私だけじゃないよ!お父さん、お母さん、そしてメンバーが来てくれたよ
スピーチ良かったよ

○:良かった

車で先に待ってた○○の両親とメンバー達は○○が来ると,,,

○:皆さん今日はありがとうございます
皆さんに見てもらえて嬉しいです

梅:かっこよかったよ○○のユニホーム姿

○:ありがとうございます
なんか恥ずかしいですけどね

遥:私たち考案のパーティやるから楽しみにしててね

そして○○宅について
世界一とプロ入りのパーティーをやるらしく
ここから準備に入るため少し時間がかかる

遥:なんか食べるもの買ってこようか?

○母:そうね!お願いできる?

遥:いいよー!さくちゃん、柚菜行こ〜
案内するよー

○母:料理は何作ろうかな?

梅:私たちも作りますよ一緒に考えましょ

久:私もやるよ〜

○母:ありがとう

やることが無くなった○○は家に隣接してある練習場に父さんと向かう

家主がいなくなったので何もやることが無くなったあやめ、いろは達はその練習を見に行く

筒:見てってもいいですか?

○父:全然いいぞ

筒奥:ありがとうございます

○父:何やる?

○:バッティングしたいからバッピしてもらっていい?

○父:構わんよ

まずはバッティング練習をしていく

シュッ カキーン

シュッ カキーン

○:うん!いい感じ

奥:す、すごい

○:ありがとう
バッティングはこのくらいでいいや
守備したいからノック打って

○父:あいよぉ!

カキーン シュッ

カキーン シュッ

筒:動きが速いね

奥:難しい打球も簡単にとっててすごいですね

○:ありがとうございます
でもまだまだですよ
父さんありがとう!もう終わりにするよ

1時間少々やって戻るとパーティーの準備は完成に近づいていた

○母:身体動かして汗かいただろうから先入ってきな

○:うん

そして○○が風呂から出ると遥姉たちも帰ってきていた

遥:パーティー始めるぞー
じゃあ○○挨拶お願い

○:皆さん今日はありがとうございます

梅:聞こえなーいもっと声張っていこー

○:今日は皆さんありがとうございます
皆さんにプロ入りの門出を祝っていただけるということで嬉しいです
またこれからはプロの世界に入りますがプロの名に恥じぬようがむしゃらにプレーしていきます
どうか応援よろしくお願いします

『カンパーイ!!』

隣は遥姉といろはだった

○:いろはさんはいくつですか?

い:○○さんの一個上ですよ

○:そーなんですか?
おとなっぽいから2つ上ぐらいだと思ってました

い:別に敬語じゃなくてもいいですよ

○:ほんとですか?

い:はい

遥:○○私たちも話そうよ

○:順番で1人ずつ話してあげるから待っててよ

すると色んな方向から質問がバシバシ飛んでくることは承知の上だ

○父:こんなに○○に人が集まるとはな

○母:小学校の時を思い出すね
こんな有名になって立派な大人になってね

○父:ホントだな

○○は無意識に人を集めてしまうぐらい人気になった
そこでパーティーは幕を閉じた

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